カラダが大変化する妊娠・出産への不安が言いにくい…周囲の”当たり前”プレッシャー
LIMO / 2020年12月9日 10時0分
カラダが大変化する妊娠・出産への不安が言いにくい…周囲の”当たり前”プレッシャー
妊娠すると起こる、つわりやお腹のふくらみ、腰痛や便秘などのマイナートラブル。頭では理解していても、実際に自分のカラダが日々変化すると不安を感じることもあるでしょう。それは思春期に起こる変化と似ているかもしれません。
妊娠におけるカラダの変化や出産への不安を周囲にもらすと、「妊娠は病気じゃないから」「みな経験していることだから」「母親になるんだから」と返されることも。妊娠はおめでたいことゆえ、不安な気持ちを言いづらい雰囲気もあります。
妊娠や出産におけるカラダやココロの変化や、生活環境の変化は目まぐるしいもの。おめでたいムードや忙しさに流され、不安や戸惑い、恐怖といった女性の本音は置き去りにされていないでしょうか。
日々変化するカラダや出産に感じる恐怖
妊娠中のカラダの変化は、事前に知識があっても実際に経験すると戸惑うことも多いもの。たった10カ月の間でつわりやお腹のふくらみ、胎動、便秘や腰痛などのマイナートラブル、大きくなったお腹で歩いたり移動する感覚をつかむなど、改めて考えると急激な変化に適応することになります。
妊娠中には出産することへの恐怖も感じるでしょう。「頭では理解していても、自分が…と想像すると怖くて仕方がない」と感じたことがある人もいるのでは。筆者も妊娠当時は「陣痛はきたらすぐ分かるのだろうか、出産はどのような経過をたどるのか、痛みはどれくらいのものか、リスクはあるのだろうか…」などと悩み、周囲に相談したものでした。
でも、返ってくるのは「みんなやってることだから」「お母さんになるんだから」という言葉。そう言われると、おめでたいことなのに、これから母親になるのに、不安な気持ちを口に出してはいけないのかと悩むこともありました。結局、出産した友人に相談したり、ネットでのリアルな出産体験談を読むことで不安は軽減しました。
いざ出産となれば、自分の意思にはおかまいなく陣痛、破水、出産となります。実際は痛みで考える間もありませんが、自然と起こる体の大きな変化に驚きも感じていました。
そして産後は、交通事故ほどのダメージがあるといわれるカラダで育児がスタート。育児中は日々の忙しさに忙殺され、見逃していた自分の本音に気付いたのは育児がひと段落してからでした。
カラダや環境の変化への戸惑い、不安…
子どもたちが大きくなり、育児もひと段落したころ、独身時代の夢を見ました。そこには休日にゆっくりとくつろぎながら、好きなファッション雑誌を読んだり、将来の夢について考えている自分がいました。そこで目が覚め、これまで見逃してきた本音が現れてきたのです。
妊娠や出産にまつわるカラダの変化や、産後の生活の急激な変化、母親が自分の生活を後回しにすること。それらを「当たり前のこと」「母親になるんだから」と精神論で乗り切り日々を過ごしていましたが、実際は自分の感情を心の奥底に押し込んでいたのでしょう。
妊娠中や出産時の急激なカラダの変化に驚き、戸惑っていたこと、産後は産前とは違いカラダが弱くなったように感じたこと、産後の生活が独身時代と180度変わりなかなか慣れなかったこと、当時の夢やキャリアを諦めたこと……そういった驚きや戸惑い、不安や悲しみに後から気付いたのです。
不安を表面化し、その都度折り合いをつければよかった
おめでたいからでも、当たり前だからでも、母親になるからでもなく、不安を感じたらそのたびに自分の本音に気付き、話を聞いてくれる人に相談したり、気持ちを発散すればよかったと今では思います。
不安と向き合うことで相談をしたり、モヤモヤした気持ちを発散させたり、また悩みに折り合いをつける具体的な対策をとることもできたでしょう。たとえば産後も周囲の協力を得ながら仕事を続けるなど、生活自体も今とは違ったものになったかもしれません。
不安を精神論で押さえ込むと、心身の健康に影響を及ぼす可能性も出てきます。中には精神論で乗り切るよう諭す人もいるかもしれませんが、友人やパートナー、自治体の妊娠相談ホットライン※などで話を聞いてくれる相談相手を探してみることが大切でしょう。
※参考:東京都 妊娠相談ほっとライン(https://www.fukushihoken.metro.tokyo.lg.jp/smph/kodomo/sodan/ninshin-hotline.html)
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