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「鬼滅の刃」コラボ商品の威力がすごい! 「ドラえもん」のように時代を超えて愛される作品になるか

LIMO / 2020年12月11日 11時0分

「鬼滅の刃」コラボ商品の威力がすごい! 「ドラえもん」のように時代を超えて愛される作品になるか

「鬼滅の刃」コラボ商品の威力がすごい! 「ドラえもん」のように時代を超えて愛される作品になるか

暗く不安なニュースが多い2020年ですが、その中でまさに”飛ぶ鳥を落とす勢い”の社会現象を巻き起こしている「鬼滅の刃」。先日、最終巻となる23巻が発売された際は、書店前にできた行列や、その新聞広告を全種類手に入れようとする人たちのことがニュースで大きく取り上げられていました。

また、10月16日に公開された『劇場版 鬼滅の刃 無限列車編』の興行収入は12月6日(日)までで288億円に達し(東宝/アニプレックス発表)、歴代ランキング2位に(興行通信社調べ)。300億円の大台が射程圏内に入っただけではなく、不可能と思われていた歴代1位の「千と千尋の神隠し」(308億円)超えの可能性も出てきました。

絶好調の缶コーヒーなど飲食系コラボ商品が続々

こうした鬼滅の刃のブームは、漫画やアニメ、映画に止まらず、売上増を期待したタイアップ商品が続々登場するという現象を引き起こしています。

45周年という節目の年を迎えた「ダイドーブレンドコーヒーオリジナル」は、ダイドードリンコの看板商品。そのダイドーが10月5日から発売した鬼滅の刃とのコラボ缶は、映画上映のタイミングと重なり大ヒットとなっています。全28種類のデザインで展開されていますが、発売開始約3週間で累計販売本数5000万本以上を記録したといいます。

販売好調を受けた同社は12月3日、予定販売本数に約1500万本上乗せすることを発表。11月26日発表の「2021年1月期(2020年1月21日~2021年1月20日)通期連結業績予想数値の修正」では、連結営業利益を18億円から43億円、当期純利益を5億円から25億円に大幅上方修正するなど、”鬼滅パワー”が業績を後押しする形となっています。

また、ロッテの「ビックリマンチョコ」とのコラボ商品「鬼滅の刃マンチョコ」では、シールだけを抜き取り、中身を残したまま大量にコンビニ前のゴミ箱に捨てられている様子が報道されていました。

昭和の仮面ライダースナックやビックリマンチョコと同じ現象が起きるとは、時代を超えてもなお人々の心理が変わらないことを浮き彫りにしたと言えるでしょう。ただ、あまりの人気で、いまだに店頭に並んでいるところを見たことのない人もいるほどの品薄となっています。

さらにコラボは生鮮食品にまで広がっています。コンビニチェーンのローソンは、12月1日から順次「鬼滅の刃みかん」(ローソン標準価格1袋461円・税込498円)の販売を開始。ローソンではこの他にもクリスマスケーキやおせちなど年末年始の商品を投入し、鬼滅の刃ファンの購買意欲をかき立てようとしています。

12月15日から予約開始となる「鬼滅の刃 恵方巻」(組み立て式オリジナル日輪刀お箸付き)は節分の鬼退治と相まって話題が集まることが予想されるなど、2021年も鬼滅の刃のアイテムの人気は続きそうです。

ついに鬼滅の刃ランドセルも登場

こうした飲食系商品、そしてTシャツなどの衣料品に止まらず、鬼滅コラボはランドセルのジャンルにも登場しました。

株式会社クロスターが2022年度入学児童向けのランドセルとして、完全受注生産の「炭治郎モデル」と「禰豆子モデル」(各税込6万9300円)の予約受付を開始(禰豆子の「禰」は「ネ+爾」が正しい標記)。炭治郎が着る羽織の黒と緑の市松模様と、禰豆子の着物柄をモチーフにしたランドセルカバーがそれぞれ附属しています。

大人気キャラクターがランドセルに登場するのは、これが初めてではありません。たとえば2014年に社会現象を起こした妖怪ウォッチも、実はランドセル化されています。しかし、同じ作品から男児向けと女児向け両方のランドセルが販売されるのは珍しいことです。

一方、大人向けのジャンルにも鬼滅コラボは範囲を広げています。

オーディオメーカーの老舗「オンキョー」が鬼滅の刃とコラボしたのは、完全ワイヤレスイヤホン「IE-CM5TW 鬼滅の刃モデル」。炭治郎、禰豆子、伊之助、善逸をイメージした4品で展開し、11月10日から予約が開始されました。予定台数に達した時点で受付終了となる商品の価格は1万5000円(税込・送料込)です。

市松模様など鬼滅のキャラクターが着用している着物や服の柄を取り入れたデザインは、大人の鬼滅の刃ファンにとっても気になる一品でしょう。この他、複数の時計メーカーとのコラボ商品が発売されるなど、世代を問わない人気も鬼滅の特徴かもしれません。

ブーム終焉はいつかくるが、定着の可能性も

収束が見えない新型コロナウイルスによる経済停滞の長期化が懸念される中、鬼滅の刃のコラボ商品が人気を集めているのは企業にとって一筋の光明でしょう。コレクション性やクオリティの高さ、恵方巻のようなコンテンツとの親和性、そして「ビックリマンチョコ」のように意外性のあるコラボ商品は確実に消費者の心を掴んでいるようです。

この大ブームもいずれ終焉の時を迎えるでしょうし、何でもいいからコラボするという傾向になると、飽きられるのを早めることにもなりかねません。しかし、原作は終了しているものの、まだ映像化されていない話も多く、今後もしばらくアニメ化や映画化で楽しめそうです。

たとえ原作終了であっても、「ドラえもん」のように時代を超え、親から子、孫へと代々愛される作品になっていくのか楽しみに見守りたいものです。

【参考資料】
「通期業績予想の修正に関するお知らせ(https://www.dydo-ghd.co.jp/ir/pdf/20201126_03.pdf)」(ダイドーグループホールディングス株式会社)
「鬼滅の刃コラボ缶 販売計画上乗せ(https://www.dydo.co.jp/corporate/news/2020/201203/pdf/20201203_01.pdf)」(ダイドードリンコ)
「劇場版 鬼滅の刃 無間列車編 キャンペーン(https://www.lawson.co.jp/lab/campaign/kimetsu/)」(ローソン)
「鬼滅の刃ランドセル(https://croster.co.jp/randsel/kimetsu-randoseru/)」(株式会社クロスター)
「鬼滅の刃 ワイヤレスイヤホン(https://onkyodirect.jp/shop/pages/KIMETSUNOYAIBA_EARPHONE.aspx)」(オンキョー株式会社)

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