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「今年の漢字」で占う2021年の株式市場は下落!? 過去の漢字と相場の関連性は?

LIMO / 2020年12月12日 6時0分

「今年の漢字」で占う2021年の株式市場は下落!? 過去の漢字と相場の関連性は?

「今年の漢字」で占う2021年の株式市場は下落!? 過去の漢字と相場の関連性は?

12月は、その年1年を総括するような賞、たとえば「2020年○○○大賞」のような発表が相次ぎます。今年も1日(火)に「新語・流行語大賞2020」が発表され、新型コロナウイルス感染拡大を背景に「3密」が選ばれました。こうした1年を総括する賞の授与に際して、改めて今年を振り返る人も多いと思われます。

新語・流行語大賞と同様に注目が高い「今年の漢字」

その中で近年、「新語・流行語大賞」と同じくらいマスメディアがハイライトを当てるのが「今年の漢字」。これは、日本漢字能力検定協会がその年の世相を表す漢字一文字を発表するものです。

1995年に始まった「今年の漢字」は、原則として毎年12月12日の「漢字の日」の午後に、京都の清水寺で発表されます。清水寺の貫主が大きな筆でササーッと書くのが印象的ですが、書き終わるまで答えがわからないので結構ドキドキします。難しい漢字の場合は、書き終わっても何の漢字だか理解できない人も少なくないようです。

なお、今年は本来の12日が土曜日に当たるためかどうか理由は定かではありませんが、14日(月)の14時に発表される予定です。

「今年の漢字」直近10年の結果

昨年2019年までの直近10年間の結果は、

2019年:「令」

2018年:「災」

2017年:「北」

2016年:「金」

2015年:「安」

2014年:「税」

2013年:「輪」

2012年:「金」

2011年:「絆」

2010年:「暑」

でした。特徴としては、過去24回で「金」だけが3度選出されていますが、いずれも夏季五輪開催の年でした(2016年、2012年、2000年)。また、「災」も2度選出されています(2018年、2004年)。

選考方法は全国から公募する形をとっているため、過去に選出された漢字が再び選ばれる可能性も十分あります。いずれにせよ、「新語・流行語大賞」のように事前に候補がノミネートされることはなく、いきなり最終結果(大賞)が発表されるのも特徴です。

「今年の漢字」は翌年の株式相場と関連性アリ!?

ちなみに、近年になって「今年の漢字」が注目されている理由の1つが、株式市場との強い関連性です。

実は、選ばれた漢字一文字がポジティブな意味の場合は翌年の株式相場は上昇し、ネガティブな意味の場合は翌年の株式相場が下落する傾向が見られています(注:相場の上昇・下落は、前年の終値との比較で判断しています)。なお、両方の意味を持つ場合は、筆者の判断でどちらかに分類しました。

最近の事例を具体的に見てみましょう。

2010年に選出された「暑」は、この年の記録的な猛暑を反映したネガティブな意味でしたが、翌2011年の株式相場は、円高や東日本大震災により大幅下落となりました。2011年の「絆」は震災での助け合いを示唆するポジティブな意味でしたが、翌2012年の株式相場は大幅な上昇でした。

2012年の「金」もポジティブな意味で、翌2013年の株式相場はバブル崩壊後で最大の上昇率を記録しています。東京五輪開催が決まった2013年の「輪」もポジティブな意味ですが、2014年も株式市場は続伸しました。

また、昨年2019年の「令」も新元号制定という観点でポジティブな意味ですが、今年2020年もコロナ暴落後の奇跡的なV字回復により、最終的には上昇が見込まれているのはご存知の通りです。

一方で、2014年と2015年は“外れ”となりました。2014年の「税」は消費増税実施による消費減退なのでネガティブな意味でした。また、2015年の「安」も安全保障関連法、相次ぐテロ事件による安全への不安、マンション傾斜問題や食品問題による安全性の揺らぎを反映してネガティブな意味です。しかし、2015年の株価は小幅上昇、2016年は大幅上昇となりました。

また、2018年の「災」も当然ネガティブな意味ですが、2019年の株式市場は上昇で終わりました。

このように過去25回(注:今年2020年の相場を含む)を検証してみると、そのうち18回で前述した“強い関連性”を見ることができます(注:筆者調べ)。確率としては72%ですから、アノマリー※としては十分高いと言えるのではないでしょうか。

※アノマリーとは、理論的な根拠はないものの、相場で良く当たる経験則のこと。

コロナ禍によるネガティブな漢字の選出で、来年の株式市場は下落する?

さて、2020年の「今年の漢字」に選出される一文字は何になるでしょうか? ネット上の様々な前評判では「密」「禍」「耐」「粛」「染」などが有力視されていますが、一連のコロナ禍を反映したネガティブな意味になる可能性は非常に高いと考えられます。というよりも、ポジティブな意味の漢字を見出すことが難しいのが実情でしょう。

もし、「密」が選ばれた場合は、「新語・流行語大賞2020」とのダブル受賞になります。筆者が調べた限り、過去にダブル受賞はありません。

いずれにせよ、ネガティブな意味の漢字が選出されるとなれば、来年2021年の株式市場は72%の高い確率で下落するということになりますが、果たしてどうでしょうか。たかがアノマリー、されどアノマリー。今年の漢字と共に、来年の株式市場の結果を検証するのが楽しみです。

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