約半数の妻が不満?離婚予備軍の理由は『夫の年収』にあった!?
LIMO / 2020年12月12日 21時15分
![約半数の妻が不満?離婚予備軍の理由は『夫の年収』にあった!?](https://media.image.infoseek.co.jp/isnews/photos/toushin1/toushin1_20830_0-small.jpg)
約半数の妻が不満?離婚予備軍の理由は『夫の年収』にあった!?
2020年も残りわずか。今年は新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の感染拡大によって自粛生活が続き、例年よりも家族と過ごす時間が増えた、という人も多いのではないでしょうか。
家族との時間が増えたことによって、絆がより深まった!という家庭は良いのですが、中には「離婚」という文字が頭をよぎった……なんて人も。
厚生労働省が2019年 12月 24日に発表した「令和元年(2019)人口動態統計の年間推計(https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/jinkou/suikei19/dl/2019suikei.pdf)」によると、昨年の離婚件数は21万組、離婚率は1.70と近年ほぼ横ばいの数値となっています。離婚を考えた人は、相手の何に対して不満を覚えるのでしょうか。
そこで今回は、数ある離婚理由の中から「夫の仕事」に関する妻の不満についてご紹介します。
夫の仕事に満足している?
離婚をしたいと思った妻は、「夫の仕事」についてどう考えているのか気になります。2020年2月にリスクモンスター株式会社が20~49歳の既婚者女性個人600名を対象に調査した『第7回「離婚したくなる亭主の仕事」調査(https://www.riskmonster.co.jp/study/research/pdf/202003.pdf)』によると、47.5%と約半数の妻が『夫の仕事に対して不満がある』と答えていました。
そこから「離婚したい」とまで考えている割合は11.8%となり、約1割の人が離婚について意識したようです。「第7回「離婚したくなる亭主の仕事」調査」を元に、離婚理由について考えてみましょう。
不満理由「給料が低い」
「仕事に不満がある」妻が多いことがわかりましたが、“仕事の不満”とは一体何でしょうか。不満理由について、以下の意見が挙げられました。
・「給料が低い」…71.6%
・「残業が多い」…33.3%
・「福利厚生が不十分」…22.8%
(※一部抜粋)
ダントツで「給料が低い」ことが挙げられています。なかでも、夫の年収が「300万円以上400万円未満」の人が最も不満に思っているようです。しかし、年収「1,000万円~1,500万円」でも不満に思っている人は少なからずおり、「夫に転職してほしい」という人に至っては、年収「1,500万円以上」であっても33.3%存在しています。
高収入であっても不満を抱える人は一定数いるものの、基本は民間企業の平均給与436万円を下回っている家庭ほど、離婚したいと考えている割合が高くなるようでした。また、「仕事への不満」や「転職希望」、「離婚への意志」を就業状況別でみていきましょう。
【専業主婦】
・仕事への不満…44.1% ・転職希望…21.2% ・離婚への意志…7.3%
【共働き】
・仕事への不満…49.9% ・転職希望…31.5% ・離婚への意志…14.9%
すべての項目において共働き夫婦が上回っていました。自身が働いていることから自分と夫の仕事を比べてしまい、夫の務め先への不満を感じやすいのかもしれません。さらに業種別で満足度をみていきましょう。(※一部抜粋)
【漁業】
・仕事への不満…100% ・転職希望…33.3% ・離婚への意志…0.0%
【娯楽業】
・仕事への不満…71.4% ・転職希望…57.1% ・離婚への意志…28.6%
【運輸業】
・仕事への不満…63.6% ・転職希望…42.4% ・離婚への意志…18.2%
最も「仕事に不満がある」と思われる業種は『漁業』で、驚くことに100%の人が「不満だ」と感じていました。次に多かったのは『娯楽業』。71.4%の人が「不満」と感じ、「転職希望」や「離婚への意志」も平均よりも高い回答率でした。「転職希望」の不満度が高い業種は、そのまま「離婚への意志」も高いことが多く、転職をしない夫に対するイライラを感じ取ることができます。
しかし仕事への不満度が100%だった『漁業』は、「転職希望」は33.3%もあるものの「離婚への意志」は0.0%と、仕事への不満はありつつ、夫婦仲は良好のようです。
働き方改革に不満?
年収が低いことに不満を持つ妻がいる傍ら、残業の多さに頭を悩ませている妻もいるようです。では、残業規制をうたっている『働き方改革』はどこまで進んでいるのでしょうか。
・『働き方改革』を実施している…44.7%
(実施に満足…14.7%、満足していない…30.0%)
・『働き方改革』を実施していない…55.3%
(進めてほしい…33.8%、勧めてほしいと思わない…21.5%)
『働き方改革』を実施している
夫の勤め先が『働き方改革』を実施していても、30.0%の人が「もっと進めてほしい」と願っていました。「実施内容に満足している」(14.7%)人と比べても、倍以上の割合で不満を抱えているようです。
『働き方改革』を実施していない
まだ実施していない勤め先の妻は、「『働き方改革』を進めてほしい」と42.1%も求めていました。「有給休暇取得の促進」や「残業の制限」など、勤務時間を改善してほしいと思っているようです。
『働き方改革』は実施していても、していなくても現状のままでは満足していないことがわかりました。これからの政府の取り組みに注目が集まります。
離婚回避のために夫婦が望むこと
離婚を考える妻は、夫の仕事に対して納得できていないケースもあるようですね。夫の年収に不満があることも多く、転職してほしいとまで思っていることが分かります。また残業が多いことにも不満を持っていて、夫の務める会社の『働き方改革』推進不足も問題のひとつと捉えているようです。
ある程度の収入と家族との時間を大切にしてほしい、というのが妻の思いなのでしょう。「亭主元気で留守がいい」という時代は終わったのかもしれませんね。
【参照】
厚生労働省「令和元年(2019)人口動態統計の年間推計(https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/jinkou/suikei19/dl/2019suikei.pdf)」
リスクモンスター株式会社『第7回「離婚したくなる亭主の仕事」調査(https://www.riskmonster.co.jp/study/research/pdf/202003.pdf)』
国税庁「令和元年分民間給与実態統計調査-調査結果報告-(https://www.nta.go.jp/publication/statistics/kokuzeicho/minkan2019/pdf/000.pdf)」
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