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帰省できないお正月を前に活況のおせち販売、せめて豪華な「おせち」を楽しみたい!?

LIMO / 2020年12月16日 18時0分

帰省できないお正月を前に活況のおせち販売、せめて豪華な「おせち」を楽しみたい!?

帰省できないお正月を前に活況のおせち販売、せめて豪華な「おせち」を楽しみたい!?

今年も残りわずかとなりました。例年とは異なり、新型コロナウイルスの第3波を受けて帰省を取りやめる方も多いことでしょう。このところの感染拡大で、「大型連休もお盆休みも帰省していないから、せめてお正月は実家でのんびり過ごしたい」という願いを叶えるのは残念ながら難しい状況になってきています。

このように新年に向けて明るいニュースが少ない中、活況を見せているのが「おせち市場」。思うように外出できない中、少し値が張るおせちを求める人も増えているようです。

帰りたくても帰れない

コロナ禍で帰省を控える人はどのくらいいるのでしょうか。女性向けメディアを運営する株式会社UOCCでは、年末年始の帰省に関するのアンケートを11月に実施(対象:自分が住んでいる都道府県とは別の都道府県に親がいる500人)。結果を女性向けメディア「spicomi」で公表しました。

それによると、「2020年から2021年にかけての年末年始に帰省しますか」という問いに対して「帰省する」と答えたのが33%(165人)、「帰省しない」が73%(335人)となりました。

注目すべきなのは、帰省しないと答えた335人のうち、これまで毎年帰省していた人は207人に上る点。すなわち、「コロナ禍で今年は帰省しないけれど、これまで毎年帰省していた」という人が、帰省しないと答えたうちの6割強にあたるのです。

帰省先が地方の場合、これまで何度かメディアでも取り上げられた「嫌がらせ」などを警戒したり、高齢者への感染リスクを考慮して致し方なく帰省を断念するという人は多いと思われます。年末年始は大勢で集まって会食したりお酒を飲む機会が多いため、「帰省しないことが感染防止につながる」という考えも広がっているのでしょう。

筆者の周辺でも、実家への帰省を悩むママは多数います。「実母から孫に会いたいと言われているが、ギリギリまで決断できない」「高齢の両親に何かあったら大変だから帰省は諦めた」から「実家が田舎で近所の人の目があるから大勢で帰省できない」という嘆きの声まで様々です。

好調なおせち販売〜高価格帯から100円まで

こうして年末年始の帰省や遠出を敬遠する動きが加速する中、おせち販売が好調というニュースが流れています。

京王百貨店ではコロナ禍でおせち需要が高まると予想し、インターネットでの受付を昨年よりも11日早い9月1日からスタート(店頭予約は10月1日から)。新宿店、聖蹟桜ヶ丘店両店で、11月末までの店頭予約やインターネット予約分は前年比30%増といいます。

「親戚一同が集まっての賑やかなお正月」というわけにはいかない中、デパートの高級感漂うおせちを食べて、少しでも明るい気持ちで新年を迎えたい人々の気持ちを受け止めた形となっています。

また、大丸松坂屋上野店が12月7日に発表した「おせち2021年 売上ベスト5」の中間発表(9月24日~11月30日までのオンライン・店頭・電話注文での集計)の中でも、予約が対前年比30%増と好調であることが示されています。

この中間発表による人気のおせち売上ベスト5は以下のように1万円以上する高価格帯の商品ばかりですが、「外に行かない分、豪華なおせちを食べて正月気分を味わいたい」「帰省しないので実家に送る」という人の心をつかんでいるようです。

1位〈大丸松坂屋厳選〉天禄 10,800円
2位〈料理評論家・山本益博監修〉うまいのなんの!重 16,200円
3位〈料理研究家・大原千鶴監修〉口福おせち 27,000円
4位〈三巨匠共演〉和・洋・中華風の三段おせち 32,400円
5位〈大丸松坂屋厳選〉祥鳳 21,600円

高価格帯のおせちが注目を集める一方で、若い世代向けに気軽におせちを楽しんでもらおうと、ローソンストア100は100円おせちを12月25日から販売開始します。

伊達巻や黒豆、かまぼこといった定番の品を100円(税抜き)で提供するとのことで、敷居が高いおせちを手が出せる値段に設定することによって、年末年始を自宅で過ごす単身者も正月気分が味わえるというわけです。

お正月気分は薄れても、おせちで新しい年を祝いたい

新型コロナの感染拡大で、何も考えず遠出することができなくなった2020年。今まで当たり前、かつ、ほんの少し面倒なところもあった年末年始の帰省がなくなると、慌ただしさが薄れ、それぞれが静かに2021年を迎えることになりそうです。

しかし、それだけでは普段の連休と代わり映えせず、「新しい年になった」という気分になれないでしょう。帰省を断念し、巣ごもり正月をする人にとって、おせちは新年の喜びを忘れさせないアイテムであり、去年までのコロナ以前の世界を思い出させてくれるものなのかもしれません。

スーパーに行けばもうお正月用品が陳列されており、否が応でも2020年の終わりを意識させられます。帰省はできなくとも、黒豆や栗きんとんなど縁起物を食べて、新しい年が少しでも良い年であることを願いたいですね。

【参考資料】
「年末年始は帰省する?帰省しない? 帰省行動アンケート2021年(https://spicomi.net/media/articles/2460)」(spicomi/株式会社UOCC)
「イエナカ需要で好調の「おせち」。直前でも買えるおせちを紹介します(https://www.keionet.com/corp/pressrelease/cms_img/20201203_keionewsrelease_osechi2.pdf)」(京王百貨店)
「おせち2021年売上ベスト5発表(https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000001362.000005342.html)」(松坂屋上野店/株式会社大丸松坂屋)
「100円おせち(https://store100.lawson.co.jp/special/osechi/202012/index.html)」(ローソン100/株式会社ローソン)

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