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「教育費の確保」だけで大丈夫!?「夫婦の老後資金」毎月みんないくら貯金してる?

LIMO / 2020年12月17日 18時15分

「教育費の確保」だけで大丈夫!?「夫婦の老後資金」毎月みんないくら貯金してる?

「教育費の確保」だけで大丈夫!?「夫婦の老後資金」毎月みんないくら貯金してる?

いわゆる「子育て世代」と呼ばれる30代、40代の方々の多くは、貯金といえばお子さんの教育資金を思い描くのではないでしょうか。最近は進学率の上昇も影響し、多くの方が大学までの教育費を工面するため努力をしているようです。

しかし、お子さんたちを立派に育て上げた後の自分たちを具体的にイメージし、夫婦2人になったときのことを話し合ったことはあるでしょうか。「子供には好きなことをさせてあげたい」と願うのであれば、その先の自分たちの未来も一緒に描くことも大切かもしれません。その理由とは?

「教育費に追われる」のは30代・40代の特徴?

株式会社ネストエッグが2020年10月におこなった「貯金に関する調査(https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000051.000023816.html)」(20歳以上の全国の男女500人、20代~60代以上の年代別それぞれ100人ずつを対象)によると、「貯金の目的」として30代夫婦の13%が「学費・教育費」と回答。40代に至っては21%もの人たちがお子さんの学費や教育費のために貯金をしているということがわかりました。

お子さんたちの年齢が上がってくると、それに伴った進路に進ませてあげるべく親たちはさまざまなサポートを始めます。塾の送迎や夜食の準備、時には勉強をみてあげたり…。しかし、やっぱり1番大きなサポートといえるのが「子供が好きな進路を選べるようにお金を貯めてあげること」ではないでしょうか。そんな気持ちを多くの親が持つからこそ、40代を中心に自分たちのためではなく子供のために貯金をする方が増える世代と考えられるかもしれません。

「教育費で燃え尽きていいのか?」

とはいえ、そんな「教育費一辺倒」な家計に最近疑問を持つようになったというMさん。一体どういうことなのでしょうか。

「夫も私も、親に大学まで出してもらって好きなことをさせてもらいました。だからこそ、子供たちにも同じように自由な進路を選ばせてあげたい。そう思って必死に貯金をしたり、子供が習いたいという習い事はすべてさせてきたつもりです。でも、私たちの頃に比べ明らかに『課金しなければならない』ポイントが増えているように感じているんです」

Mさんによると、中学受験や私立の高校といった選択肢は当時よりも増え、もし入ったとしても「学校がそのあと塾いらずですべて引き受けてくれていた自分たちの時代との違い、まだまだお金が必要ということを感じた」とのこと。私立の中学にいっても自分の付属校よりも上位校を目指すための塾、希望した偏差値の高い学校についていくために通う塾、そして身近になった学生時代の海外留学の費用など。「入学するまでにかかったお金、学費、そしてそれを維持するためのお金。教育費は限りがありません。だからこそ、これらをすべて賄うためにはほかの生活に支障がでる家庭も少なくないのでは」と感じているそう。

「子供たちには将来やりたいことをさせてあげたいという気持ちを多くの親が持っていると思うんです。ただ、それと同じくらい『やりたい仕事を見つけ、羽ばたいていった子供たちに世話をかけたくない』という気持ちもあるのでは?とも最近思うんです。今、私たちは子供の夢の実現のためにお金を工面しています。でもその結果、老後の貯金にまでお金が回らない。子供が夢を叶えた直後、もし私たちが病気をして働けなくなったり自立できない状況に陥ったら。今の状態では子供に助けを求めず自分たちだけで何とか乗り切る自信はありません」

自分たちの老後を自分たちで乗り切ることこそ子供のためではないか。Mさんはそんなことを考え始めているとのことです。

老後のために毎月いくら貯めている?

それでは、実際にみなさんはいくらくらい「老後資金」として貯金をしているのでしょうか。スパークス・アセット・マネジメント株式会社がおこなった「夫婦のマネー事情と夫婦円満投資に関する調査2020(https://www.sparx.co.jp/news/uploads/pdf/PressJ201112.pdf)」(2020年10月16日~10月17日の2日間、全国の20 歳以上の既婚(配偶者がいる)男女1000人を対象に調査)によると、全回答者1000人のうち、「夫婦の老後に備えるためのお金を毎月確保できている」と回答したのは全体の74.1%という結果に。

一番蓄えができている割合が大きかったのはやはり「60代以上」の81.5%でした。子育てが一段落つき、ようやく自分達の生活をメインにできると考えられるこの世代。そこまでは「子供のことで自分達のことが後回し」になってしまうのは仕方のないことかもしれません。子供たちが旅立ってから定年までの数年間は最もお金を貯める時期ともいわれます。とはいえ「子供にすべてを掛けてきた」ために、そこから一気に巻き返して貯金すればいいという考え方は、少々厳しい感じも。

調査では「老後に備えるためのお金を毎月確保できている」と回答した741名に「老後の備えとしてひと月あたりにいくらくらい確保できているか」を質問。「5万円~10万円未満」と回答した人が38.3%と一番多く、全世代の平均金額は44862円でした。老後のための貯えに2000万円は必要といわれる時代に向かう今。年金は期待できないと考えるからこそ、早い段階からコツコツと貯めておくことの重要性を理解し行動していくことが、後々焦らないで済むためには必要かもしれません。

家族のためのバランスとは?

子供のために教育費を用意してあげたい。楽しい経験をさせてあげるため旅行にも連れて行ってあげたい。そして、最期まで子供たちに迷惑をかけず夫婦2人で生きていきたい。親はいつでも子供たちのためを思い、さまざまなビジョンを描きます。

しかし、それらはどれもお金が必要です。限られた資金の中から、よりみんなが幸せでいられる選択というのは家族の数だけ正解があるのかもしれません。「よその家庭がこれくらいしているから」というのはある程度参考にはなりますが、全く同じにしていたからといって安心できるものでもなく、また、幸せになれるとも限りません。

ただ「あの時もっと貯めることができたのではないか」「あんなにしてあげたのに裏切られた」などと後々考えてしまうのでは、残念ですよね。

大切な人と自分、どちらも幸せになれるお金の貯め方・使い方。なかなか難しい問題ですが、夫婦で1度話し合ってみると、スッキリできるかもしれませんね。

【参照】
株式会社ネストエッグ「貯金に関する調査(https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000051.000023816.html)」
スパークス・アセット・マネジメント株式会社「夫婦のマネー事情と夫婦円満投資に関する調査2020(https://www.sparx.co.jp/news/uploads/pdf/PressJ201112.pdf)」

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