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新しい生活様式で変化…SNSで賛否両論となった「ビジネスマナー」とは?

LIMO / 2020年12月24日 18時45分

新しい生活様式で変化…SNSで賛否両論となった「ビジネスマナー」とは?

新しい生活様式で変化…SNSで賛否両論となった「ビジネスマナー」とは?

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響を受けた2020年の就職活動は異例づくしで、10月時点の内定獲得の割合も前年度より低い結果が出ているようです。内定を獲得した人たちが入社後の新人研修で学ぶことが多いビジネスマナーですが、マナーについて迷うこともあるようです。今回は、SNS上でも話題になったビジネスマナーの賛否をお伝えします。

2020年度大卒の就職内定状況

文部科学省は2020年度卒業予定者の就職内定状況調査の結果を公表しています。コロナの影響が大きかったと考えられる2020年度の就職活動。2020年10月時点の結果は以下です。

大学(学部)   69.8%(前年同期比7.0ポイント低下)

短期大学 27.1%(同13.5ポイント低下)

専修学校(専門課程) 45.5%(同14.9ポイント低下)

高等専門学校    93.8%(同2.4ポイント低下)

いずれも、前年を下回る結果となっており、厳しい就職環境であることが伺えます。厚生労働省と文部科学省では、新卒応援ハローワークの就職支援ナビゲーターと大学等の就職相談員と連携をとり就職支援などを行っていくと公表しています。(※文部科学省(http://www.mext.go.jp/b_menu/houdou/31/11/1422624_00003.htm)と厚生労働省(http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/0000184815_00008.html)の同時発表)

さて、新卒といえば、入社直後にはビジネスマナー研修が実施されるのが恒例です。社会人の常識として、あらゆるビジネスマナーを学びます。マナーについて知っていくうちに「それってどうなの?」と迷ってしまうマナーもあるようですね。ここで、ネット上で話題になった2つのマナーをみていきます。

「了解しました」はマナー違反?

新人研修のときに「了解しました」は敬語ではないため「承知しました」「かしこまりました」を使いましょう、と教わった経験のある人も多いのではないでしょうか。

「了解しました」→「了解いたしました」ならOK?!

SNS上で話題となった投稿とは、「『了解しました』は、同僚や目下の人に対して使う言葉のため、目上や上司の人に使うのは失礼です」というものでした。

この投稿に対する賛成派の意見は、

「了解ですって言われると仕事する気なくなった。そういうところが一番大切」
「会社に入ってきた新人が上司に了解ってすごい言うからドキドキする」
「了解しましたってなんかぶっきらぼうな感じがする」

といったコメントの一方で、反対意見も多くあったようです。

「了解しましたが失礼だと言われるようになったのはここ10年ほどのこと」
「警視庁や海保でも了解と使うのに失礼なことあるかな?」
「了解が失礼だというロジックを教えて欲しい」

専門家による投稿では、

「『承知しました』や『かしこまりました』は『分かった』に丁寧と謙譲の意味が加わった表現の例です。一方、『了解』は『わかる』の漢語表現に過ぎず特に敬意はありません。(中略)しかしながら丁寧かつへりくだった『いたしました』をつけて『了解いたしました』といえば、何ら失礼ではなく、敬語として十分です」(国語辞典編纂者の飯間浩明氏)とありました。

「金属製の名刺入れ」は失礼?

また、仕事で使う名刺入れについて「金属製の名刺入れは失礼」というビジネスマナーについても話題となりました。

これに対しては、金属製でもいいと思う人が多かったようです。その意見は、

「クールビズとかコロナで人の考え方が変わったのにマナーだけが追いついてない」
「特に今は金属製のほうが消毒しやすいし合理的だろ」
「ほんとうにこのマナーは謎だった。金属製に高級感ないわけじゃなくない?」
「金属製のほうが革製品のものよりも、中にしまった名刺が曲がったり傷んだりすることがない」

金属製がマナー違反と思う人の意見は、

「金属製だと落とした時に大きな音がなるから、革製にしろと言われました」
「金属製の名刺入れはカジュアルすぎる。使うシーンが選ばれるのは確か」
「名刺交換した人が、スパイクで踏まれたかと思うほどベコベコの金属の名刺入れで驚いた」
「先輩に、金属は硬くて冷たいから相手の名刺を乗せた時に失礼と言われた」

コロナ禍で名刺交換そのものに変化も…?

COVID-19の感染拡大により、名刺交換を行う機会が減少していることや、対面で名刺を手渡す際もトレーを使うなど、手を触れずに渡す配慮が必要になってきています。そう考えると、名刺交換のマナー自体、転換期がきているのかもしれません。相手の立場に立って考え、形式化したものがマナーと呼ぶならば、時代や環境に合わせて新しいビジネスマナーがこれから出てくるのかもしれません。

まとめ

慣例的なマナーでしかないのだからもっと寛容になろう!という意見もあります。クールビズでビジネスにおける「カジュアルさ」の許容ラインが大きく下がりました。COVID-19によって生活様式が一変した今、「必要ない!」「これ意味ないよね?」の範囲が広がり、ビジネスマナーにも変化の兆しが現れていると感じます。ただ、マナーの本質に立ち返ってみると、相手を不快にさせないためのもの。「了解しました」や「金属製の名刺入れ」がマナー違反だと感じる人にとっては不快でしょう。だとすれば、慣例に沿うスタンスが必要な場合もあると考えられます。あなたはどう思いますか?

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