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コロナ禍で「預貯金額」「おこづかい額」はいくらダウン? 減少額が大きい40代…

LIMO / 2020年12月31日 10時0分

コロナ禍で「預貯金額」「おこづかい額」はいくらダウン? 減少額が大きい40代…

コロナ禍で「預貯金額」「おこづかい額」はいくらダウン? 減少額が大きい40代…

長引くコロナ禍は私たちの生活にさまざまな影響を及ぼしていますが、なかでも「お金」に関する影響を感じている人は多いのではないでしょうか。

総務省の「労働力調査」によると、今年10月の就業者数は6,694万人で、前年の同月と比べて93万人減り、7か月連続の減少となりました。失業まではしていなくとも、飲食店の休業要請などの影響で、大幅に収入が減ってしまったという家庭も少なくありません

そこで今回は、全国20歳以上の既婚男女を対象にして行われた調査データを元に、コロナ禍が家庭のマネー事情に与えた影響について紹介していきます。

夫婦の「預貯金額」と「おこづかい額」の平均は?

今年11月に、スパークス・アセット・マネジメント株式会社が公表した「夫婦のマネー事情と夫婦円満投資に関する調査2020」(全国の20歳以上の既婚男女対象、有効サンプル1,000人)によると、夫婦の預貯金額の平均は734万円で、昨年度の調査時よりも24万円減少しました。

また、毎月のおこづかい額(ひと月に自由に使えるお金)を聞いてみると、最も多い回答は「1万円~3万円未満」(36.4%)となっており、平均は27,998円でした。こちらも昨年度の調査時よりも1,135円少ない金額です。

男女・年代別にみると、男女とも40代で大幅な減少傾向がみられ、40代男性は30,610円(前年比▲5,350 円)、40代女性は15,416円(▲7,804円)と、昨年と比べ毎月のおこづかい額は5,000円以上減少していることがわかります。

具体的な金額は差し控えますが、以前の記事「女性の転職、コロナ禍で嘆く人・喜ぶ人それぞれの理由とは?(https://limo.media/articles/-/19044)」で紹介したように、筆者の家庭でもコロナ禍により妻の新しい就職先がなかなか決まらず、預貯金額が減ってしまうということがありました(おこづかい額は話し合いの上でなんとか死守できましたが…)。

同調査では、預貯金額やおこづかい額が減少した具体的な理由には触れていませんが、コロナ禍が経済にもたらした苦境は、程度の差こそあれ各家庭に影響していることは間違いなさそうです。

万が一に備えて「へそくり」をする人の割合は増加?

一方で、万が一に備える人の割合は増えているようです。パートナー(夫・妻)に隠して蓄えているお金(へそくり)について聞いたところ、へそくりをしている人の割合は全体で47.3%と、昨年と比べると5.7ポイントの上昇となりました。

男女別に見てみると、男性は43.2%、女性は51.4%が「へそくりをしている」と回答しており、特に女性は昨年に比べて9.6ポイントの増加となっています。へそくりの平均金額も、男性137万円、女性197万円となっており、女性のほうがパートナーに知られないようにお金を貯めている傾向にあるようです。

「今年の家計」を表す漢字は「苦」が最多

同調査では、コロナ禍をきっかけにして節約するようになったものについても調査しており、「外食費」(46.0%)、「レジャー・娯楽費」(38.1%)、「交際費」(26.3%)などが上位にあげられました。

「外出自粛」や「おうち時間」などが推奨された環境下では当然の結果とも言えますが、これらの出費は日々の生活にメリハリを付けたり、毎日を楽しく過ごしたりするのに重要な出費でもあります。

そのせいもあってか、夫婦の「今年の家計」を表す漢字としては、「苦」という漢字が1位を獲得しています。

支出入額が減ってしまったこと自体を「苦しい」と捉えているほか、これまでの生活を送るのが難しくなってしまったことを「苦しい」と感じている人も多いのかもしれません。

おわりに~コロナ禍を乗り越えるには夫婦の協力がカギ

同調査によると、「お金が原因の夫婦げんかを1年に1回以上している夫婦」は全体の33.1%であり、およそ3組に1組の夫婦がお金に関する夫婦げんかを1年に1回以上しているようです。

もし、このままコロナ禍が長引けば、収入や生活がよりいっそう苦しくなる家庭が増えてくるかもしれません。そんなピンチを乗り越えるには、時にはけんかをしながらも夫婦2人で真摯に話し合えるかどうかが大きなカギとなってくるでしょう。

筆者の家庭でも、コロナ禍をきっかけに夫婦でお金について話し合う機会が増え、今まで家計の曖昧にしていた部分もクリアになりました。コロナ禍を家計に対する意識を改めるひとつのきっかけにして、夫婦で力を合わせて家計のピンチを乗り切っていきたいものですね。

【参考資料】
「労働力調査 (基本集計) 2020年10月分(http://https://www.stat.go.jp/data/roudou/sokuhou/tsuki/pdf/gaiyou.pdf)」(総務省統計局)
「夫婦のマネー事情と夫婦円満投資に関する調査2020(https://www.sparx.co.jp/news/uploads/pdf/PressJ201112.pdf)」(スパークス・アセット・マネジメント株式会社)

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