職場の「はた迷惑な上司」「やる気のない部下」を変身させた4つの作戦

LIMO / 2020年12月21日 20時0分

写真

職場の「はた迷惑な上司」「やる気のない部下」を変身させた4つの作戦

社会に出て働いていると、「実にいろんな人がいるものだな」と驚き半分で感心することがありませんか。自分には到底考えられないほど怒る人、何があっても他人事な人、あ然とするほど自信家な人などさまざまです。

いろんな人がいるのはいいのですが、はた迷惑だったり、あまりにもやる気のない人とは付き合いづらいもの。そこで今回は、困った上司や、モチベーションが低すぎる部下を持っていた人たちがどう対処したか話を聞いてみました。

怒りに任せて当たり散らす上司には…

「うちの上司は、とにかく怒りに任せて周囲に当たりまくるタイプだった。そんなにいちいち怒っていたら身が持たないのでは?と思うくらい…」と苦笑いするのは、メーカー勤務の30代のAさんです。

「うちの課は営業だからよく電話がかかってくるのだけど、信じられないくらい怒鳴り散らすから電話の相手に声が聞こえてしまって、『大丈夫ですか?』と心配されるくらい。みんなはもう慣れているけれれど、中途入社した社員はみんなびっくりしてしまう。そんな中で、ある中途入社の男性が『こんな環境でいい仕事なんてできない』と言い出し、彼と自分に人事の同期を加えた3人で課長を鎮めるための作戦会議をした」と話します。

「いろんなことを試したけれど、効果があったのは女性社員を近くに配置することだった。実は課長は女性にはあまり強く出られない。特に若い女性だとどう振る舞えばいいのかわからないらしく、シュンとするようになった」のだそう。

「人事の同期が人事部長に掛け合ったところ、『確かに彼の怒り方には問題がある』と策を練ってくれた。そして課の配置を移動して、両脇が女性の多い人事総務部と経理課になった。人事部長からの注意やハラスメント注意のポスターもあったけれど、それが一番効果があったかな」と話します。

女性の目を気にして怒鳴ることがなくなるというのは何とも人間的な小ささを感じますが、結果的にぴたりと止んだのだそう。「小さな会社で、人事部長が積極的に動いてくれたことがよかった」とAさんも話していました。

「やれる範囲でやります」が口癖の後輩

「何か仕事を頼むと、『やれる範囲でやります』と回答してくる後輩。毎回シャクに障っていた」と話すのは、システムエンジニアをしているBさん。

「やれる範囲でやるのは別にいいけれど、とにかくやる気がない。仕事を断ることも多く、営業部門の人から『彼はなんであんなにやる気がないの? 何もやってくれないんだけど』と文句を言われることもあったし、タバコを吸うわけでもないのにスマホを持ってふらっといなくなることも多い。男性トイレでサボっているのは自分も知っていたけれど、どう指導したらいいかわからなくて、いつももどかしさを感じていた」と話します。

「たまに先輩として注意をすることもあったが、やる気がない人をやる気にさせる方法を知らなかった。ある友人に飲み会で軽くそのことを話したら、『トコトン褒めてみろ』と言われた。『なんでも褒める、なんでも認める、9割褒めて1割頼りにしろ、バカにしていると思われない程度に大げさに、いろんな人の前で褒めてみろ』と言われたから、その通りにやってみた」と続けるBさん。

「それからは周囲に聞こえるような声で褒めたり、上司の前でも『仕事が丁寧で頼りになる』とか『堅実な仕事ぶりだから、もう少しいろんな仕事をしてもらってもいいと思う』と大げさに褒めた。すると少しずつ彼自身の態度も変わってきて、仕事に真剣に取り組むように。頼りにされるのがうれしかったんだろうと思う」と教えてくれました。

あまりにできない部下を異動させてみると…

「どうにも気が回らないし、仕事が遅くて『なんでそんなこともできないんだ?』って思っていた部下を別の部署に異動させてみたら、その部署ではすごく評価の高い社員になっていたケースがある」と話すのは、金融機関で働く管理職のCさんです。

Cさんの部下は、30代前半になるものの仕事のペースが遅く、要領が悪いように感じていたのだそう。しかし、あるとき彼女を見ていてCさんは気が付いたことがありました。

「彼女は明確な指示があれば仕事がスピーディーにできる。一方で、割と裁量がある仕事はニガテで、明確な指示がないと『どうしたらいいだろう?』『何が正解なんだろう?』と思い悩んでいるように感じた。人の曖昧な指示について考えるのが苦手なら、やるべきことが明確に決まっている部署のがいいかもと思い、人事面談の際に異動を提案してみた」というCさん。

「最初は彼女もプライドがあったのが渋っていたけれど、話をしていくうちに『正直、たしかにこの仕事には向いていないかもしれないと思っていた。本当は定型作業みたいなものをコツコツ黙ってやるほうが得意』と話してくれた。そして人事部と相談し、彼女はバックオフィス系の業務へ。すると正確な仕事ぶりで高く評価されるようになった。本当はうちの部署内で適所適材に役割分担すればよかったのかもしれないけれど、彼女が輝ける場所が見つかってよかった」と話していました。

上司を慕っているふりをして…

「ハラスメントが多い上司。怒鳴ったり、大きな音を立ててモノを置いたり、下ネタ的なことを女性社員に言ったり、飲み会では飲めない人にアルコールをすすめたり…あらゆるハラスメント基準に触れるんじゃないかという行為ばかりしている上司にシビレを切らして、同期と2人で対策を考えた」と話すのは、建材メーカーに勤める30代のDさんです。

「正面から『それ、ハラスメントですよ』って言って聞くような相手じゃなかったから、2人でめちゃくちゃ上司のことを慕っているふりをした。積極的に飲みに誘って3人で他愛ないことをトコトン話す。そうしているうちに上司もオレたち2人を信用してくれたらしく、態度が軟化してきた」と話します。

「その中で『〇〇さんのああいう行動って完全にハラスメントですよね~』と他部署の部長の例を出してみたり、『同期のある女性社員が最近セクハラめいた言動にドン引きしているらしい』と話題に出してみたりした」のだそう。

「まるで上司が一切ハラスメントをしていない人で、ハラスメント反対派であるかのようにふるまい続けることが大事だと思って『ハラスメントなんて論外ですよね~』『自分の上司がパワハラしまくるXさんじゃなくてよかったです~』と上司の前でひたすら話すうち、上司も洗脳されたかのように態度が変わっていった」と笑顔で教えてくれました。

たしかに自分を慕っている部下2人の前ではハラスメント的な行為をしにくいでしょう。「上司ももしかしたら、味方についてくれる部下がほしかったのかも」とDさん。部署が平和になり、今は安心して仕事ができているのだそうです。

おわりに

仕事をするなら、ハラハラしたりモヤモヤしたりというストレスを感じないでいられる職場であってほしいものです。今回話を聞いたのは結果的に策士ばかりでしたが、職場環境を整えるためにもある程度戦略を練り、仲間を募って行動するのも必要かもしれません。

×

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング