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みんなの副業収入はどのくらい? 副業経験で感じた稼ぐ難しさ

LIMO / 2021年1月5日 11時30分

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みんなの副業収入はどのくらい? 副業経験で感じた稼ぐ難しさ

新型コロナウイルスの感染拡大は、いまだ私たちの生活に大きな影響を及ぼしており、特に経済への影響は日に日に深刻度を増しています。

頼りにしていた冬のボーナスも、国家公務員の平均支給額は前年比5%減少となり、3年連続の減少となりました。民間企業でも、すでに厳しい経営状況が伝えられているANAはゼロ、JALは前年比8割減など、ショッキングな報道が相次いでいます。

住宅ローンの返済や貯蓄の当てにしていたボーナスまで減額・不支給となると、新たな収入源として副業を始めようかと考えている方もいるでしょう。実際のところ、副業でどれくらいの金額を稼げるものなのでしょうか。

副業をしている人はどれくらい?

2020年8月、厚生労働省の労働政策審議会は、サンプル数15万9,355人分を取りまとめた「副業・兼業に関する労働者調査結果」を公表しました。

この結果によると、「仕事は2つ以上(副業あり)」と回答したのは1万5,385人と、全体のわずか9.7%でした。

副業している人に対し、本業の就業形態を聞いたところ「自由業・フリーランス・個人請合」が29.8%と最も高く、「自営業(19.4%)」、「会社役員(15.3%)」と続いており、「正社員」は5.9%と最も低い割合となりました。会社に勤めながら副業をしている人は、全体から見るとまだまだ少数派のようです。

副業の実態は?

しかし一方で、昨今の政府主導の「働き方改革」やコロナ禍による先行き不透明な経済状況を前に、「会社に勤めながら、副業もしてみたい」という声は年々高まってきています。

それでは、副業経験者(本業就業形態:正社員、契約・嘱託社員、派遣、パート・アルバイト)のみを調査対象としている、株式会社GVによる調査結果も確認してみましょう。

2019年11月に、お金の情報サイト「まねーぶ」を運営する株式会社GVが行った意識調査によると、副業内容・職種で最も多かった回答は「懸賞・アンケートモニター」、2位は「クリエイティブ(ライター・デザイナー・製作等)」3位は「インターネットメディア(アドセンス、アフィリエイト等)でした。4位以降の結果は、図1のようになっています。

図1:副業内容・職種(複数回答可)

(/mwimgs/f/e/-/img_fe5b631714590c2d87322f608c0b07b555696.jpg)

拡大する(/mwimgs/f/e/-/img_fe5b631714590c2d87322f608c0b07b555696.jpg)

出典:株式会社GV プレスリリース素材

本業が終わった後や休日に副業をすることになるので、在宅でできる仕事が人気を集めている様子がわかりますね。

副業収入の月平均や金額分布は?

スキルアップや趣味の延長で副業をしている方もいますが、やはり「今よりも収入を増やしたいから」という理由で副業に興味を持つ方は少なくないでしょう。

実際に、調査の中で副業をする理由について聞いたところ、「生活費やローン返済のため(45.7%)」「将来への備え・貯金(42.3%)」という回答が大部分を占めました。

収入アップのためとなると、気になるのが「副業でどれくらい稼げるのか」ということ。副業による収入額は、人によって大きく異なるので一概には言えませんが、同調査での平均額は月4万7,455円となっています。

ただし、この平均は副業で月に数十万円稼ぐ人たちによって押し上げられていることに注意が必要です。内訳を見てみると、月1万円未満の人がおよそ半数を占めており、平均額ほど稼げていない人が過半数であることがわかります。

1万円未満:49.1%

1万~3万円未満:29.1%

3万~5万円未満:6.7%

5万~8万円未満:3.3%

10万~15万円未満:5.0%

20万~30万円未満:3.3%

30万円以上:3.5%

副業で稼ぐのは簡単ではない!

実は、筆者もいろいろな副業をしたことがあります。内容はアンケートモニター、ポイントサイト、ライター、投資、清掃員、コールセンター、クリーニング店、食品製造などなど…。

あくまで筆者個人の体感ではありますが、副業で得られる収入額は、上記の調査結果の金額に近いと感じています。

アンケートモニターやポイントサイトなどは1案件あたりの単価が数円程度と低く、大量に案件をこなしても月に数千円を稼ぐのがやっとという場合が多くありました。

また、清掃員やクリーニング店などは、本業があるのでどうしても「土日に1日5時間」のような勤務形態になるのですが、時給数百円で月8日勤務では月に3万円くらいが限界でした。

一方で、クリエイティブ系やネットメディア系、投資など、自分次第で報酬が変動する副業の収入は、開始当初は月1万円を稼ぐのもやっとでしたが、経験を積んでいけば5万円、10万円と次第に収入が増えていきました。

とはいえ、クリエイティブ系や投資などの副業は、知識や技術が必要だったり初期コストがかかったりするため、誰でも簡単にできるものではないでしょう。副業を始めてすぐに月4万円ほどを稼ぐのは、そう簡単ではないようです。

おわりに

筆者も数々の副業をしてきましたので、その経験から「この副業なら手軽に稼げる!」ということがお伝えできればよいのですが、スキル不要で誰でも手軽に稼げる副業はそうそうありません。

副業の平均月収は4~5万円程度でしたが、調査の内訳から考えると、実際に稼げる金額は1~3万円程度になるケースが多いかと思います。

とはいえ、毎月1万円でも収入がアップすれば家計の助けになりますし、その1万円で趣味を充実させた結果、趣味が高じて新たな仕事に繋がった…なんてこともあるかもしれません。

今はインターネットやSNSなどの普及により、これまでにない新しい仕事も出てきているので、まずは月1万円を目標に副業を始めてみてはいかがでしょうか。

【参考資料】
「副業・兼業に係る実態把握の内容等について(https://www.mhlw.go.jp/content/11201250/000660780.pdf)」(労働政策審議会安全衛生分科会)
「【働き方改革・実態調査】副業している1000人に聞いた収入事情と満足度(https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000005.000048031.html)」(株式会社GV)

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