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定年前に「1000万円貯めたい」老後が不安な50代夫婦がやめたこと

LIMO / 2020年12月26日 20時45分

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定年前に「1000万円貯めたい」老後が不安な50代夫婦がやめたこと

定年が見えてくる50代。年金がもらえるか、貯蓄は足りているかと不安になる人も多い年代です。

令和元年6月14日~7月23日、金融広報中央委員会が全国8,000世帯(世帯主が20歳以上でかつ世帯員が2名以上の世帯)を対象に行った「令和元年(2019年) 家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査](https://www.shiruporuto.jp/public/data/survey/yoron/futari/2019/pdf/yoronf19.pdf)」では、金融資産の保有額の平均値は1,139万円という結果が出ています。それでは、50代となるとどれくらいの貯蓄をしているのでしょうか?

本記事では、50代夫婦の平均貯蓄を紹介します。また、この年代がどんな不安を抱えているか、1,000万円貯めるためにどのようなことをやめたかもみていきましょう。

50代夫婦の貯蓄はどれくらい? 

まずは、50代夫婦の貯蓄の平均を紹介します。同年代の貯蓄の平均額を自分と比べ、今後の貯蓄の参考にしてみてください。

総務省統計局「家計調査(貯蓄・負債編) 二人以上の世帯(https://www.e-stat.go.jp/stat-search/files?page=1&layout=datalist&toukei=00200561&tstat=000000330001&cycle=7&year=20190&month=0&tclass1=000000330007&tclass2=000000330008&tclass3=000000330011&tclass4val=0)」によると、50~59歳の貯蓄現在高は1,704万円。一方で、負債現在高は652万円です。ほかの年代もみていくと40代までは負債額が貯蓄額を上回っていますが、50代になると逆転して貯蓄額が増えています。住宅ローンや子育てにかかるお金が落ち着く年代であることが影響しているのかもしれません。

50代夫婦が抱える悩み 

50代となると定年間近になってくるので、お金に関する悩みも増えてきます。また夫婦仲や健康、親の介護などが気になることも。ここでは、この年代に多い悩みを紹介します。

年金や貯蓄への不安

2019年に金融庁の金融審議会「市場ワーキング・グループ」の報告から話題となった「老後2,000万円問題」により、老後の貯蓄に悩む人も増えています。住宅ローンや子育てにお金を消費し、思っていたほどの貯蓄が貯まらずに焦る夫婦も。老後に向けての貯金をするために、50代からお金の使い方を見直す人もいるようです。

子どもが自立し、夫婦仲がギクシャク

子どもが自立し、夫婦2人の時間が増える50代。一見喜ばしいことですが、一方で不安を抱える夫婦もいます。仕事、子育てとそれぞれに忙しくやっていたなか、急に2人の時間が増えてどのようにコミュニケーションをとればいいのかと悩むのです。この年代になって価値観の違いに気づき、夫婦仲がギクシャクしてしまうケースもあります。

自分の健康や親の介護がストレス

今まで健康だった人も、年齢とともに健康面への不安が出てくることも。健康診断で思わぬ病気が発覚したり、女性は更年期で不調を感じたりすることがあります。また、50代になると自分の親の介護などに追われるケースもあります。子育てが終わってやれやれというタイミングで、頻繁に親のところに顔を出したり、施設への入所の手続きに四苦八苦したりと、忙しさからストレスを抱える人も少なくありません。

1,000万円貯めるため、50代夫婦がやめたこと 

子育てが落ち着いたタイミングの50代から、老後への貯蓄に本腰を入れる夫婦もいます。貯蓄に不安があるのなら、まずは1,000万円を目標としてみましょう。先取り貯金や投資も良いですが、生活の見直しをすることで貯蓄アップにつながることもあります。ここでは、1,000万円貯めるために、50代夫婦がやめたことを紹介します。

「コンビニでの買い物をやめた」(Tさん 50歳男性)

買い物の見直しは節約効果が高いです。とくにコンビニが好きな人は、少し意識すれば今までよりも消費が減るでしょう。例えば、コンビニでお菓子やコーヒーを買うのがクセになっている人が、この習慣をやめればかなりの節約になります。300円くらいの買い物を出勤のたびにしているのなら「300円×20日」で、1ヵ月6,000円の出費です。しかし、この習慣をやめると1年で72,000円の節約になります。

「ネットショッピングをやめた」(Mさん 52歳女性)

手軽に買い物ができるネットショッピングはとても便利なもの。しかし、その手軽さゆえに無駄な買い物もしやすい傾向にあります。ネットショッピングで買い物するものは、日用品や家電など本当にお得なものだけに限定するなど、買い物の仕方を意識すると無駄な消費が減ります。

「急な外食をやめた」(Jさん 54歳)

仕事や家事に疲れたとき、外食を選ぶ夫婦も多いでしょう。しかし、予定外の外食は回数が積み重なることで大きな出費となります。低価格なファミレスであっても大人2人で2,000円ほど。週1ペースで通えば、1ヵ月で8,000円、1年で96,000円となります。自炊も食材などにお金がかかるため、そのままのお金が節約となるわけではありませんが、減らすことで貯蓄にはつながるでしょう。

少しの意識が貯蓄の差となる

50代には夫婦仲や健康、親の介護など、さまざまな悩みがありますが、お金に関する悩みは少しの意識が貯蓄となり、解決につながります。貯金をすることも大切ですが、消費に関してもぜひ意識してみてください。いつの間にか習慣になっていた消費を見直すことで、大きな節約となっていくでしょう。

【ご参考】貯蓄とは
総務省の「家計調査報告」[貯蓄・負債編]によると、貯蓄とは、ゆうちょ銀行、郵便貯金・簡易生命保険管理機構(旧郵政公社)、銀行及びその他の金融機関(普通銀行等)への預貯金、生命保険及び積立型損害保険の掛金(加入してからの掛金の払込総額)並びに株式、債券、投資信託、金銭信託などの有価証券(株式及び投資信託については調査時点の時価、債券及び貸付信託・金銭信託については額面)といった金融機関への貯蓄と、社内預金、勤め先の共済組合などの金融機関外への貯蓄の合計をいいます。

【参照】

金融広報中央委員会「令和元年(2019年) 家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査](https://www.shiruporuto.jp/public/data/survey/yoron/futari/2019/pdf/yoronf19.pdf)」
総務省統計局「家計調査(貯蓄・負債編) 二人以上の世帯(https://www.e-stat.go.jp/stat-search/files?page=1&layout=datalist&toukei=00200561&tstat=000000330001&cycle=7&year=20190&month=0&tclass1=000000330007&tclass2=000000330008&tclass3=000000330011&tclass4val=0)」第5章 世帯主の年齢階級別

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