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今年こそ車買いたい!「残クレ」はお得だけど…注意すべき2つのこと

LIMO / 2021年1月3日 18時35分

今年こそ車買いたい!「残クレ」はお得だけど…注意すべき2つのこと

今年こそ車買いたい!「残クレ」はお得だけど…注意すべき2つのこと

新車の新しい買い方として10年以上前に登場した残価設定ローン(残クレ)。通常のローン支払いよりも毎月の支払いが抑えられる買い方として認知度が高くなり、2019年のデータではローン利用者の67%が残クレを利用しているというデータもあります(※)(https://japan.jdpower.com/ja/press-releases/2019_Japan_Sales_Satisfaction_Index_Study)。

そこで今回は、今となってはなかなか聞きにくい、残クレの仕組みや利用時の注意点について解説してきます。

「残価設定ローン(残価設定型クレジット)」の仕組みについておさらい

そもそも「残クレ」とはどういったものなのか、確認していきましょう。

残クレは正式名称を「残価設定ローン(残価設定型クレジット)」といい、購入する車の“将来の価値”をあらかじめ設定し、その価値を残価としてローン支払いの最終回に据え置くことで、毎月の支払い額を抑えられるようになるローン商品です。

それでは実際にどれくらい抑えられるのか、例をみてみましょう。

300万円の車を5年(60回払い)で購入するとして、今までのローンだと300万円を単純に60分割(毎月5万円)し金利をかけたものを支払います。残クレの場合は、その車の5年後の中古車としての価値をクレジット会社があらかじめ定め、それを最終回に据え置きます。仮に5年後の価値が100万円であると仮定すると、最終回の60回目の支払いを100万円とし、残り200万円を59分割(約3万4,000円)することになるので、最終回を除けば通常のローンよりも月々の支払い額を抑えられます。

最終回の支払い時には「新車へ乗り換え」「車両の返却」「支払って乗り続ける」の3つの選択肢から選ぶことができ、前者2つを選択すれば最終回の支払いが免除されるという支払い方法です(乗り続ける方法として「再クレジット」契約ができる場合もありますが、各契約により条件などが異なります)。

残クレ利用における注意点はこれ

残クレの仕組みを見ると、支払い総額を抑えられてハッピーに感じてしまうかもしれませんが、気をつけておくべき注意点もあります。ここでは2つのポイントに絞って解説してきます。

車両を返却するためには「いくつかの制約がある」

残クレで設定されている将来の価値には「既定の走行距離以内」かつ「車両の損傷が一定範囲内で事故による修復がない」という条件が課せられています。

簡単にいうと、決められた走行距離を超えてはいけないだけでなく、車両の内外装に著しい損傷を与えてはいけないということです。車を走らせている以上は走行距離がのびてしまいますし、車体をこすったり事故に遭ってしまったり、内装を汚してしまう可能性だってありますよね。これらの条件はそこまで厳しいものではありませんが、将来的に返却をする車ということで、それなりのプレッシャーを感じてしまうかもしれません。

もし仮にこの条件を満たせなかった場合は、追徴金を課せられたり車両の返却そのものができなくなってしまう場合もあるのです。

最終回に「乗り続ける」選択をした場合、総支払額が高くなる⁈

結論から先に申し上げると、残クレは「乗り換えを前提」とした車の買い方です。毎月の支払い額が抑えられるからラッキーということではなく、契約の最終回には乗り換えか乗り続けるかの選択を強いられることになります。もちろん気に入ったから乗り続けるという選択をすることもできますが、最終回に高額な残価を一括もしくは再分割で支払う必要がでてきます。

再分割をする場合はその分にも金利がかかりますし、残クレは高額な残価を最終回に据え置いているという性質上、通常の分割払いよりも金利負担がかかります。つまり、残クレの最終回で買い取りの選択をする場合は、通常のローンよりも実質の支払額が高くなってしまうということも考慮しておく必要が出てくるのです。

残クレを利用しなくても、月々の支払額を抑える方法とは?

残クレはたいていの場合は5年ローン。残クレで抑えられた月々の支払い金額の範囲でしか、支払いができないという方の場合、残クレを選ぶしかないのでしょうか。ここで少し視野を広げて支払い方法を考えてみるのも一つの方法です。

最近は超低金利時代ですから、銀行などの金融機関などのディーラー以外でローンを組むというのもありです。その場合、残クレと同水準の毎月の支払額にすると、支払期間が7年以上になるケースも…。ただ、ずっと乗り続ける場合はこちらの方が総支払額が安くなることもあります。残クレにするか銀行にするかシミュレーションをしておくのもいいでしょう。

おわりに

車を買う時「ローンはディーラーで」という先入観もありますが、銀行などの金融機関の活用を考えることで、残クレにおける余計なリスクを背負ったりする必要がなくなることもあります。手間はかかりますが、一度検討してみるのもいいでしょう。

参考

(※)「2019年日本自動車セールス満足度調査」(株)J.D.パワージャパン(https://japan.jdpower.com/ja/press-releases/2019_Japan_Sales_Satisfaction_Index_Study)

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