今すぐ貯蓄を増やしたい人が、やるべきではない4つのこと
LIMO / 2021年1月9日 19時5分
今すぐ貯蓄を増やしたい人が、やるべきではない4つのこと
昨年来のコロナ禍で先行きが不安という人は多いのではないでしょうか。実際、東京商工リサーチの発表によると、2020年12月7日までに上場企業の早期・希望退職者募集が90社に達し、これはリーマンショック直後の2009年(191社)に次ぐ高水準なのだそうです。
貯蓄を増やすためにはポイントを押さえる
そんな中、将来のために貯蓄をふやしたいと思いながらも、なかなかお金を貯められない。家計が赤字になってしまいそれどころではない。そんな状況に陥っているケースもあるでしょう。しかし、ちょっとしたポイントを押さえれば、意外と貯蓄が苦にならなくなるものです。
そこで今回は、貯蓄を増やしたいと思っている人が「やるべきではない4つのこと」をご紹介します。
やるべきではないこと① 得意でない方法で節約を始める
貯金を始めようというとき、まずは節約を考えるのが普通だと思います。確かに節約は大切ですが、自分が得意でない方法で無理やり節約を始めると逆効果になることも…。
たとえば、あまり料理をしたことがないのに「食費を抑えたいから自炊をして節約しよう!」と思い立つこともありますよね。筆者の知人男性は、お米すらまともに炊けるかどうか、というくらい料理経験のない人でしたが、節約のためにと意気込んで自炊を始めました。
しかし、料理経験のない人は、どのくらいの材料が必要かわからないのです。また、スーパーの食料品売り場にもあまり行ったことがないので、その値段が高いのか安いのか判断ができなかったと言います。結局、数品料理をするのに2時間もかかるし、おいしくないし、食材は余る。そんな日々が続いたらしく、自炊をあきらめてしまいました。
新しいことにチャレンジするのはいいことですが、仕事の後で料理に何時間もかけて、食材を余らせ、おいしくない料理を食べるというのは非効率ですし、結果的に高くつくことになります。ストレスも溜まりますから、得意でない方法で無理に節約を始めるのはオススメできません。
やるべきではないこと② 無計画に先取り貯金を始める
お金を貯めるなら先取り貯金がオススメ、と聞いたことがある人も多いかもしれません。「お給料が入ったらすぐに貯金用の口座に決まった金額を移す」という先取り貯金をすれば確実に貯金できますが、無計画な先取り貯金で痛い目にあった人もいます。
筆者の知人女性は、先取り貯金が有効だという情報を鵜呑みにし、「とりあえず毎月5万円」で先取り貯金を始めました。もともと彼女はお金に無頓着で、クレジットカードの利用明細や銀行預金の入出金明細をほとんど見ないズボラな性格だったこともあり、お金を貯めたいと思ってもなかなかうまくいかなかったのだそう。そこで小耳にはさんだのが先取り貯金だったのです。
しかし、彼女の場合は先取り貯金をしたことで生活資金用の銀行口座に残るお金が少なくなり、あらゆる支払いが滞ってしまいました。クレジットカードの支払い、家賃、スマートフォン代、奨学金の支払いなどが止まったにもかかわらず、マメに預金口座を見るタイプではなかったのでそれに気づかなかったのです。
ある日クレジットカードの請求ハガキが来たことで延滞していたことに気づいた彼女。ですが、その頃には手元にお金が残っておらず、支払いリズムが完全に狂ってしまったと言います。これではせっかく先取り貯金をしても本末転倒です。
毎月の支払いをきちんと把握してから、先取り貯金の金額を決めるようにすればこのようなことは起きなかったのでしょう。無計画のまま先取り貯金を始めるのは危険が伴います。
やるべきではないこと③ 安易に転職を決める
「そんなにぜいたくはしていないはずなのに、なぜかお金が貯まらない…」と感じている人は、お給料が低いからなかなか貯金ができない、という発想になりがちです。すると転職したほうがいいお給料をもらえるのでは、という考えが首をもたげてきます。
ですが、きちんとタイミングを考えて転職しないと後悔することも。たとえば、筆者の元同僚の一人は「とりあえず給料をもっと上げたいから」という理由で転職活動を始め、今の会社よりも業界順位が上の会社へ見事転職を果たしました。しかし、職場の雰囲気が合わず、周囲にもなじめなかったのだと言います。
さらに悪いのは、マイホーム購入のためにマンションの見学へ行ったときのこと。営業マンの男性からアンケートを記入するよう言われて、記入したところ「勤続年数が短いので、住宅ローンが通りにくいか条件が悪くなるかも」と言われてしまったのだそうです。
また、会社の雰囲気に合わず上司とも折り合いがよくない、という状況だと高評価を得るのはなかなか難しいでしょう。業界順位が上だからと言って安易に転職するよりも、自分がより高く評価されて安定的に働けるところに居続ける方が良い結果につながる、ということも考慮すべきかもしれません。
やるべきではないこと④ 目的のない買い物
本気でお金を貯めたいと思うのであれば、お金の使い方に気を付けるべきです。ウインドウショッピングを楽しんだり、目的なく街をぶらぶらするのが好きという人もいるでしょうが、買い物のときには必ず目的物を明確にして購入することが大事。でないと、無駄な買い物が増えてしまうからです。
ウインドウショッピングでいろんな商品を見ていると、ついつい購買欲が湧いてきます。「アレもいいな、コレもいいな」という状態でお店を見ていると、どうしても買いたい気持ちになってしまうことも。こうして衝動買いや無駄遣いが起こるわけですが、あらかじめ目的のモノを決めておけば無駄にいろんなお店を見て回る必要がなくなります。
靴や服、カバンなどフィッティングが必要だったり実際に手にしてみて感覚を確認したいものは現地に行くのも大事ですが、そうでないモノについてはネットで一本釣りのように購入するほうが無駄遣いしなくて済むこともあるでしょう。
お金を貯めるのに無理しすぎは禁物
お金を貯めたいと思っている人の多くは、まずは貯金に回せるお金を捻出したいと思っていると思います。しかし、節約の中にもやって効果のあるものもあれば、そうでないものもあります。また、収入を得る方法やお金の使い方もよく見極めて、自分にとって無理のない方法でお金を増やしていきましょう。
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