鳥貴族、売上高が対前年同月比50%台まで後退(2020年12月)
LIMO / 2021年1月20日 18時30分
鳥貴族、売上高が対前年同月比50%台まで後退(2020年12月)
注目小売店月次実績シリーズ
シリーズでお伝えしている「注目小売店月次実績」。今回は焼鳥チェーン店「鳥貴族」を運営する鳥貴族(3193)の2020年12月の月次動向及び過去実績、また過去1年の株価動向について振り返ってみましょう。
直近の月次実績
2021年1月8日に更新された鳥貴族の2020年12月既存店売上高は、対前年同月比51.9%。内訳は客数49.2%、客単価105.5%であり、客数のマイナスを客単価のプラスでカバーできずにマイナス成長となりました。なお、客数は今期初の40%台となっています。
全店売上高も50.0%で、既存店及び全店ともに対前年同月比50%台のマイナス成長となりました。
今期の既存店売上高の振り返り
では、同社のここまでの既存店売上高はどう推移してきたのでしょうか(同社は7月決算)。
前期の既存店売上高は、プラス成長4カ月・マイナス成長8カ月となりました。新型コロナウイルス問題が本格化した昨年3月以降マイナス成長が続いており、今期は8月から5カ月マイナス成長が継続中です。10月に対前年同月比93.1%まで回復したものの、11月81.3%、12月51.9%で推移しており、12月は大きく後退する結果となりました。
一方で全店売上高は、前期のプラス成長は2カ月に留まりました。3月以降は既存店同様のマイナス成長が続いており、10月に90.2%と90%台を回復したものの、やはり11月78.3%、12月50.0%と後退しています。
過去1年の株価動向
最後に同社の株価動向を見ていきましょう。
同社の株価は、2020年2月の2,698円が高値となりましたが、2月後半からの株式市場全体の急落とともに下落して、4月3日には1,190円の安値に到達。リバウンドにより5月に一時2,000円を回復しましたが、8月3日に1,163円まで下落して再び安値を更新しました。
その後は緩やかな上昇を見せて、10月以降は概ね1,400~1,600円間のレンジであり、2021年に入り1,400円を前後する取引が続いています。
既存店及び全店売上高ともに、新型コロナウイルス問題の影響を受けて3月からマイナス成長が続いており、今期は1カ月もプラス成長がない状態です。12月には既存店・全店売上高ともに対前年同月比50%台まで数字が落ち込む中、今期どのタイミングでプラス成長を回復できるのか注目されます。
参考資料
月次報告(2020年12月度)(https://ssl4.eir-parts.net/doc/3193/tdnet/1917833/00.pdf)(株式会社鳥貴族)
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