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離婚よぎり「夫に内緒で1000万円」貯金した主婦が貯めた方法

LIMO / 2021年1月23日 19時5分

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離婚よぎり「夫に内緒で1000万円」貯金した主婦が貯めた方法

「夫に内緒で貯めてます。」という人は、結構多いのではないでしょうか?「好きなものを買うため」「何かあった時のため」等々…。お金を貯めようと考えるきっかけは人それぞれでしょう。

「結婚して5年目。専業主婦だった時に、夫との離婚を真剣に考えたことがきっかけでした。」と話すのは、現在40代のAさん。結婚15年目にして、1000万円を貯めることに成功したといいます。

「資格もありましたし、サクッと離婚して、あとは正社員で復帰できれば、シングルマザーとして十分にやっていけると考えたんです。でも、調べてみると、シングルマザーの中には離婚後に実家を頼ることができず、生活が落ち着くまでは貯金を切り崩しながら生活をしている人も多いよう…。まずは、軍資金を作らなくちゃ!と考えました。」

さて、このAさん。どうやって夫に内緒で1000万円ものお金を貯めたのでしょうか?

目標は「1年に100万円」、それを10年間

「1年間に100万円」。Aさんが最初に掲げた目標は非常にシンプル。これを10年間継続したことで、1000万円の貯金を達成できたといいます。

しかし、そうはいっても、Aさんの夫の年収は日本人の平均年収程度。単純計算で1か月あたり8万3千円を貯金にまわすというのは、なかなか至難の業です。そこでAさんが行ったのは、次のようなことでした。

仕事を始め、給料をすべて貯金に回した

「いずれは働くつもりなら『今から』」ということで、Aさんは仕事を始めることにしました。子供を保育園に預けて、正社員としてガッツリ働くことも考えましたが、夫は、そもそも妻が働くことで、自分の負担が増えるのを嫌がるタイプ。そこで、子供が小さく、外に働きに行くのが難しいうちは、クラウドソーシングに登録して、在宅の仕事をこなすことにしたのです。そして、子供が小学校に入学して、まとまった時間があくようになってからは、在宅の仕事も続けつつ、パートとして外に働きにでるように。

専業主婦時代は、夫の給料だけでやりくりできていたということもあり、Aさんは、基本的に自分が働いた分は、すべて貯金に回していました。ただ、すぐにお金をおろすことができてしまうと、やはり使ってしまいます。このため、自分が普段使いしている銀行の口座とは別に、お金を貯めるための口座をつくり、給料はそちらに振り込んでもらうようにしました。いわゆる先取り貯金の要領です。

「口座をわけて、この口座のお金は絶対に引き出さない、というルールを設定していたことが、ついつい使ってしまうというところの抑止力になっていたと思います。」と話すAさん。ただ貯めるだけでなく、「手をつけにくくする」という工夫も大切ということなのかもしれません。

固定費の削減にチャレンジ

最も節約効果が高いと聞いたこともあり、Aさんは固定費の削減にも取り組みました。特に注目したのは「通信料」「光熱費」と「支払保険料」。

「通信料」は、まず、夫婦それぞれ独身時代から使っていた別々のキャリアの携帯を、同じキャリアに統一することで家族割引を受けられるようにするところから始めました。その後は適宜プランを見直し、電話料金やインターネット料金をセットにすると、さらに割引になるというサービスなども駆使して、今ではかなり安くすることができたそう。今では、電気料金もセットにすることで、「光熱費」の削減もできているといいます。

また保険は、夫が独身時代から続けているものや、新婚時代に、知人のつてで加入した保険会社のものをなんとなく継続していましたが、これらを保険相談窓口で見直しをしてみたそう。その結果、「医療保険は払っている金額のわりに保障範囲が狭い」「生命保険は、子供が小さいうちはいいけれど、年齢を重ねたときには、そこまでは必要のない内容になっている。」「医療保険と生命保険で重複している特約がある」ということがわかり、見直しの結果、必要な保障を残しつつも、支払保険料を抑えることができたそうです。

生活習慣を見直す

あわせてAさんは、節約効果はやや低いとはされているものの、「ちりも積もれば山」ということで、自身の生活習慣を見直し、日常の細かな無駄遣いを減らしていったといいます。

例えば、十分に使えていない定額サービス。Aさんは、子供が小さいこともあり、一定の月額利用料で「DVDレンタルし放題」のサービスを利用していましたが、意外に上限まで使うことができていないことに気がつき、解約したといいます。

また、ふらっとコンビニなどに立ち寄るくせもあらためました。用事もないのに店に入ってしまうと、新商品や珍しい商品などが目に付いてしまい、予定外の出費につながるからです。

一方で、節約したつもりで節約になっていない行動も見直しました。例えば「1円でも安いものを求めてスーパーをはしごする」「ネット通販で送料無料にこだわる」といったことです。たしかに少しでも安く買えるのはありがたいことですが、その1円のために、何十分もかけて移動する、というようなことをするのは時間の無駄。また、送料が無料になるからと、必要がなかったものまで買ってしまうのも、結局はお金の無駄遣いになるからです。

ワーママと専業主婦の家庭。貯蓄額の差はどのぐらい?

さて、ここでAさんがとった方法の中で、1000万円貯金達成の大きな要因にはなっていたのが、「収入を増やした」ことでしょう。「働いて、収入が増えたのなら、貯金できて当たり前じゃん。」という声も聞こえてきそうですが、夫婦共働き世帯と夫のみ有業の家庭では、貯蓄額にそこまで大きな差が出るものなのでしょうか?ちょっとデータを見てみましょう。

総務省統計局が行っている『家計調査(二人以上世帯)2019年度版(https://www.e-stat.go.jp/stat-search/files?page=1&layout=datalist&toukei=00200561&tstat=000000330001&cycle=7&year=20190&month=0&tclass1=000000330007&tclass2=000000330008&tclass3=000000330009&result_back=1)』「妻の就業状態,世帯類型別貯蓄及び負債の1世帯当たり現在高(表8-9)」によると、収入額と貯蓄額の平均は以下のようになっています。

収入

夫婦共働き世帯の収入額の平均 … 809万円
夫のみ有業の世帯の収入額の平均 … 688万円

貯蓄

夫婦共働き世帯の貯蓄額の平均 … 1,318万円
夫のみ有業の世帯の貯蓄額の平均 … 1,466万円

また、負債の平均は以下のとおり。

夫婦共働き世帯の負債の平均 … 981万円(うち住宅・土地のための負債913万円)
夫のみ有業の世帯の負債の平均 … 873万円(うち住宅・土地のための負債835万円)

収入も負債も夫婦共働き世帯のほうが多いのに、貯蓄額は夫のみ有業世帯のほうが高くなっています。収入が増えた分、高額なローンを組んでしまうなど、お金が出ていく要因も増えるのかもしれません。

Aさんのケースでいえば、収入の底上げと同時に、支出の削減に取り組んだことが、結果的に目標達成につながったのでしょう。

おわりに

「これだけあるから、離婚後の生活は安泰、というほどではないし、いざ離婚となれば財産分与の問題もあるので、丸々自分のものにはできないのでしょうが、それでも1000万円が貯まったことで、気持ちに余裕ができました。」と語るAさん。今のところ、離婚するかどうかについては、保留にしているそうです。

しかし、きっかけはどうあれ、彼女が1000万円貯金を達成できたことは事実。大きく貯めるには、長い時間がかかるかもしれませんが、あなたも貯金を始めてみませんか?

参考

総務省統計局『家計調査(二人以上世帯)2019年度版(https://www.e-stat.go.jp/stat-search/files?page=1&layout=datalist&toukei=00200561&tstat=000000330001&cycle=7&year=20190&month=0&tclass1=000000330007&tclass2=000000330008&tclass3=000000330009&result_back=1)』「妻の就業状態,世帯類型別貯蓄及び負債の1世帯当たり現在高(表8-9)」

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