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ワーママの働き方。正社員からパートやフリーになった後の満足度

LIMO / 2021年1月27日 10時35分

ワーママの働き方。正社員からパートやフリーになった後の満足度

ワーママの働き方。正社員からパートやフリーになった後の満足度

新型コロナの流行で一斉休校になったり、テレワークが推奨されるなど、子育てをしながら働く家族が戸惑うことの多かった昨年。これまでも「終身雇用や年功序列は崩壊した」と言われてきましたが、特にコロナ禍がもたらした仕事観の変化は大きいのではないでしょうか。

今回は、子育てしながら働く35歳の女性4人のエピソードをご紹介します。業種や雇用形態もバラバラな彼女たちの働き方を通して、子育て世代の働き方、ひいては自分が求める生き方について考えてみましょう。

ケース1. 目指すは定年退職! 子育てにメリットがあった公務員

新卒のときから公立保育園で働くHさんは、2度の産休・育休を経て、現在フルタイムの保育士として働いています。子育てしながらのフルタイム勤務は決して楽ではないと語るHさんですが、何がモチベーションなのかを聞くと「安定性!」と即答してくれました。

「ハードなわりに給料が安い保育士の仕事ですが、私は公務員なので、一般企業よりも育休を長くとれたし、子供も近くの公立保育園に待機なしで預けられました。きっちりシフト制だし、先生不足で休みが取れないなんてこともありません。月々の給料はそんなに多くないけど、安定性や働きやすさを加味したら満足できます。同じ市内の保育園へ転勤があるのはちょっと大変ですけど、このまま定年まで働くつもりです」

昨年、念願だったマイホームを夫とペアローンで購入したというHさん。「いよいよ退路が断たれた感はあるけど、もともと辞めるつもりはなかったし、買いたい物件が買えたのでよかった!」という言葉に、正規雇用という働き方の強みが見てとれました。

ケース2. 夫の転勤でパート勤務に変わるも、経験値では負けない

Kさんは、金融機関でパートとして働く2児のママです。新卒で地元の金融機関A社に入社後、夫の転勤を機に退職。転勤先では金融機関B社でパートとして働いていました。夫の転職で地元にUターンし、再びA社にパートとして復帰したそうです。

「周りには『夫の転勤さえなければ、今もA社で正社員だったのに』って言われます。でも、B社で働いたり、パートになったりしたからこそ経験できたこともあります。プロパー社員としてのキャリアは中断されたけど、社会人としての経験値は増えたので、後悔はまったくありません。来年度、社員登用試験を受けさせてもらえる話も出ていますが、今は子育てを優先したいので、もう少しパートのままでもいいかなと思っています」

正社員至上主義がいまだ強い日本では、〈プロパー社員としてのキャリアが断たれる=人生上のマイナス〉と考える人も少なくありません。Kさんのように、人生で起きた変化を「経験値」として捉えることができれば、どんな変化も前向きに喜ぶことができそうですね。

ケース3. ブランクをものともせず、専業主婦から学校の先生に

Sさんは、中学校の先生として働く3児のママです。大学時代に教職免許を取ったものの、迷った末に新卒のときは一般企業に就職。結婚を機に退職し、専業主婦として3人の子供を育てました。末っ子が1歳半になったタイミングで採用試験にトライし、現在は自宅近くの中学校で英語の非常勤講師をしています。

「30歳過ぎて未経験の教職にトライしたって言うと、周りからは結構驚かれますが、先生になるのが長年の夢だったので迷いはありませんでした。非常勤講師だと扶養内で働けるし、子供の夏休み・冬休みのときは仕事も休みなので、今の自分にとってはめちゃくちゃ好条件なんです。難しい保護者対応などは正職員の先生にお任せできるので、私は純粋に授業に取り組めます」

手取りの金額では正職員にはかないませんが、Sさんのライフスタイルにぴったりはまった非常勤講師という働き方。ブランクや年齢を言い訳にせず、前向きにトライする姿勢には、脱帽です。

ケース4. 柔軟性を求めて、正社員からフリーランスに転向

Tさんは、フリーランスのライターとして働く2児のママです。大学卒業後は大手のメーカーで正社員として働き、産休・育休を経て時短勤務で復帰。子育てと両立しながら3年ほど働きましたが、もっと柔軟に働ける仕事に転向したそうです。

「会社員のときは子供の体調不良で頻繁に休まざるを得なかったんですが、他の社員さんにしわ寄せがいくのが心苦しくて。かといって、体調不良になった子供を預ける先もなく、育児と仕事を両立することの限界を感じました。ライターの仕事は在宅でできるし、フリーなので自分の仕事量は自分で調整できます。収入は半分以下に減りましたが、その分自由度は高くなりました。周りにはもったいない!と言われることもありましたが、今は仕事も育児も本当に楽しいんです!」

正社員という肩書よりも、フリーランスの柔軟性を選択したTさん。仕事の満足度は、稼げる額だけでは決まらないことを教えてくれました。

外野の声は関係ない! 正解は自分で決める時代

働き方に限らず、生き方は人の数だけあり、何が正解かはその人自身が決めることです。

「フルタイムだと保育園に預けてばかりで子供がかわいそう…」と言う人がいれば、「正社員を辞めるだなんてもったいない!」と言う人もいて、外野の声はなんとも無責任なもの。

人がどう思うかはさて置き、自分にとっての正解を追求し続けたいですね。

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