40代から老後資金を貯めるのに役立つ4つの準備
LIMO / 2021年1月30日 19時5分
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40代から老後資金を貯めるのに役立つ4つの準備
40代になると、そろそろ老後資金のことが心配になるのではないでしょうか。一昨年、「老後の2000万円問題」が大きな話題になってからは特に、準備を始めなきゃと焦りを感じているかもしれません。
40代というのは人生の中でもかなり忙しい時期ですし、出費も多くなります。だからといって手をつけないままにしておくと、老後に「こんなはずじゃなかった」と後悔するはめになることも…。そこで今回は、40代からの老後資金準備の考え方を紹介します。
1. まずは老後のシミュレーションを
「老後資金っていくら貯めたらいいの?」と尋ねる人も多いのですが、老後のことをイメージできない限り、準備すべき老後資金は見えてきません。
まずはどうやって老後を過ごしたいのかイメージしてみてください。たとえば、いまの家で老後まで過ごすのか、それとも田舎に引っ越したいのか、もっとコンパクトな家に移り住みたいのか、さまざまな考えがあると思います。
最近は老後の暮らし方も多様化してきて、キャンピングカーを買って日本中をのんびり旅してまわる人もいたり、海外移住を考えている人がいたりします。こうしてイメージしてみると、自分がどう過ごしたいかによって必要資金が変わってくるということの意味を理解していただけるでしょう。
つまり、今の生活水準に比べ、老後の生活水準がどう変化するかを考えることが老後資金を計算するヒントになります。老後は収入が減るわけですから、現在と同じくらいの生活をキープしたいのなら、かなり貯金しておく必要があります。
手始めに、今の1か月の生活費をもとに計算してみましょう。人生100年時代と言われているから100歳まで生きると考えるのは極端かもしれませんが、65歳で完全に仕事を退職するとして、少なくとも20年は見ておくほうが安心でしょう。
厚生労働省の「令和元年 簡易生命表の概況(https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/life/life19/dl/life19-02.pdf)」によると、男性の平均寿命は 81.41年、女性の平均寿命は 87.45年とされています。85歳まで見積もっても女性の場合は少し足りなくなる可能性もあることを踏まえ、余裕をもって老後の生活資金を計算しましょう。
2. 老後資金の目安がわかったら貯める方法を考える
今の1か月の生活費で計算してみると、意外とお金が必要なことがわかるでしょう。金額の目安が掴めたら、次は実際にお金を貯める方法を考えます。
お金を貯める方法にはいくつかあり、代表的で私たちが一番思い浮かべやすいのが預貯金です。ただ、銀行にお金を預けて貯めるのは悪いことではありませんが、超低金利が続く今、単に預金をするだけではお金が効率よく増えません。
そこで、リスクの低い投資を活用するという手もあります。たとえば個人型確定拠出年金のiDeCo(イデコ)を利用するのです。
iDeCoを40代から始めるのは遅い、意味がないという声を聞くこともあります。たしかに、20代・30代から始めた人と比較するとiDeCoで投資できる金額は限られてしまいます。ですが、iDeCoでの運用益は非課税なので、それだけでも活用する価値があるでしょう。
また、NISA(ニーサ)やつみたてNISAといった非課税制度を利用するのもいいでしょう。投資信託は元本保証のない金融商品ですが、低リスクの商品に長い時間をかけて投資していくことで、資産を積みあげていくのも一つの手です。
また、非課税という観点でいえば、会社員なら財形貯蓄制度も活用したい制度の一つです。給与天引きで貯まりやすいうえに、非課税のメリットを享受できます。会社に制度があるけれど、まだ使っていないという人はぜひ活用を考えてみてください。
3. 教育資金などの大きな出費を整理する
40代になると、子どもがいる人は教育資金にかなり多くのお金を使っていることと思います。人によっては親の介護にお金がかかっていたり、自身の病気やケガで出費があったり、もしくはマイホームのローン返済に手を焼いているかもしれません。
そうした大きな出費を、いったん整理してみましょう。たとえばローンの返済は金利のことを考えてできるだけ早く返済するというのも大事ですが、一方で毎月コンスタントに投資に充てられる資金を確保したうえでローンの返済は急がず、長く付き合う覚悟を決めるという選択肢もあります。
どちらがおトクなのかは金利や残高にもよるので一概には言えませんが、自分にとって有利な方を選択できるよう情報を集めて検討してみてください。
教育資金については、子どものことを思うといくらでもお金を出してあげたいと思うことでしょう。ですが、ここを出しすぎてしまうと老後資金に影響が出ます。
子どもにお金をかけてあげたいと思うのは親として当然のことです。ただ、子どもが自分でお金のことを考えられるようになったら、進学やそのための塾通いなどの希望と費用についてきちんと話し合い、ある程度のところで折り合いをつけておくことが重要です。
4. 毎月コンスタントに貯まる仕組みを構築する
絶対にやっておかなければならないのは、毎月コンスタントに貯められるしくみを構築しておくことです。すでに準備できているのならいいですが、これを機に一度見直してみるのもいいでしょう。
最初にお伝えした老後のシミュレーションで貯めるべき金額が見えてきたら、毎月貯めなければならないお金を逆算することができるはずです。そうして目標額を設定し、財形貯蓄やiDeCo、NISA、つみたてNISAなどを積極的に活用して、節税しながら老後資金を貯めていきましょう。
先述した毎月給与天引きされる財形貯蓄やiDeCoの口座引き落としを活用すれば、給料が手元にくる前に自動でお金を貯める仕組みが作れます。
40代からの時間を無駄にしない
老後資金を貯めることは簡単なことではありません。そのうえ、少子高齢化の影響もあって、私たちが想定している年金額をフルに受け取れないかもしれません。
ただ、40代でも、定年退職までは20年近くあるわけですから、その時間を有効に使わない手はありません。老後資金準備の手始めに、まずは自分の老後のシミュレーションをしてみましょう。
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