自動車保険見直しで浮いたお金は3万円超。マイカーにも節約志向
LIMO / 2021年2月8日 11時35分
自動車保険見直しで浮いたお金は3万円超。マイカーにも節約志向
昨年の春以降、マイカーでお出かけする回数が少なくなっている人は多いのではないでしょうか。筆者宅のマイカーは、買い物やレジャーに時折使用する程度で元々あまり使用頻度は高くなかったのですが、コロナ禍で外出や旅行がままならない今は、ほとんど車庫に停まったままです。
個室で密を避けられるため、コロナ禍におけるマイカーは便利な移動手段ではありますが、車は維持費が馬鹿になりません。コロナ禍で出番が少なくなったマイカーにかかるお金事情を、筆者の実体験を含めて紹介します。
1カ月あたりの車の維持費は平均10,900円
ソニー損害保険株式会社が2020年12月に発表した「2020 全国カーライフ実態調査」。自家用車を所有し、月1回以上車を運転する18歳~59歳の男女1,000人を対象にしたこの調査によると、1カ月あたりの車の維持費(※1)の平均は10,900円でした。
金額の分布で多いのは、「5,000円~10,000円未満」(37.7%)や「5,000円未満」(23.3%)で、合わせると約6割。次いで「10,000円~15,000円未満」(18.8%)となっています(※2)。
車のボディタイプ別にみると、維持費の平均が最も低くなったのは軽自動車の8,100円。人気の理由が証明される結果となっています。一方で、最も高くなったのはSUV・クロカンの15,400円でした(※3)。
前年と比較すると、2019年12,400円→2020年10,900円と1,500円安くなっていますが、これは2010年からの調査開始以来、最も低い金額です。コロナ禍で外出を控えたことで、ガソリン代や出先での駐車場代が少なくなった人が多いことがうかがえます。
(※1):保険料、ガソリン代・燃料代、駐車場代、修理代等のことで、税金、ローン返済、有料道路通行料は除く。
(※2):100円未満は四捨五入
(※3):オープン・クーペは参考値のため分析対象から除外
乗らなくてもかかる費用が家計の負担に
コロナ禍で車に乗る回数が少なくなれば、その分ガソリン代などの出費は減ります。それでも、車を所有しているだけで必要なお金が意外と家計の負担になっているのではないでしょうか。
税金、車検、保険にかかる費用は、車を所有していれば避けられないものです。そして、総排気量によって決まる自動車税、自賠責保険料、重量税などの法定費用は、同じ車を乗り続けている限り基本的に安くなることはありません。
筆者のマイカーは、先日2回目の車検を受けました。走行距離は丸5年で約19,000キロ程度なので、どれほど乗っていないかお判りいただけると思います。そんなマイカーですから、車検はやらないといけないものの「それほどお金はかからないだろう」と考えていました。
ところが、実際は経年劣化する部品やオイルなどの交換をすることになり、思っていた以上の車検代がかかりました。安全に走行するための整備とはいえ、改めてマイカーにかかる維持費の高さを痛感した次第です。
保険料が安い保険会社に乗り換えを検討する人が6割
次に、車に関する保険についてみていきます。SBI損害保険株式会社は2020年10月、「新型コロナウイルスによる自動車と自動車保険に対する意識の変化について」の結果を発表しています(自動車を所有する全国の20歳~69歳の男女1,108人が対象)。
同調査によると、新型コロナウイルスの影響で自動車保険を見直そうと思った人のうち、「保険料を減らすため保険会社を換えたい(換えた)」という回答が60.1%で最も多い割合でした。
これは、2番目に多い「保険料を減らすため補償内容を変更したい(変更した)」の44.6%よりも15ポイント以上高い結果になっています。保険料を安く抑えるために、補償内容を見直しすることはもちろん、保険会社自体を見直したいとする人が多かったようです。
筆者の場合も、以前契約していた自動車保険の保険料は年間で約70,000円でした。数年前に保険会社を変更して、ほぼ同じ補償内容の保険契約をしたところ、年間の保険料は約36,000円。自動車税が年間34,500円かかるので、保険の見直しによって浮いたお金で自動車税をカバーできるようになった形です。
このように、保険会社や補償内容の見直しで保険料を下げることは可能です。一方で補償の一部を妥協にすることになる場合もあります。補償の見直しをする場合には、金額と内容のバランスを見極めることも大切だということには注意が必要です。
車選びは「安全性」と「手頃な価格」を重視
また、コロナ禍で車選びの際に重視するポイントが変化してます。「あなたが車に求めるものは何ですか」という設問への回答をコロナ前とコロナ後で比較すると、「ステータス」や「デザイン」などの見た目を重視していた割合が減少し、「安全性」や「手頃な価格」というより実用性を重視する割合が増加しています。
おわりに
なかなか収束することない新型コロナウイルスの影響で、できる限り生活費を抑えたいと考える人は少なくないでしょう。交通の便がいい都市部と異なり、地方や郊外ではマイカーは生活必需品ですから持たない選択はできません。車の買い替えには相応の費用がかりますから、まずは加入されている自動車保険の見直しをしてみてはいかがでしょうか。
参考資料
「2020年 全国カーライフ実態調査(https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000238.000001545.html)」(ソニー損害保険株式会社)
「自動車と自動車保険に関するアンケート(https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000145.000002623.html)」(SBI損害保険株式会社)
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