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毎月5万円、1年100万円…貯金計画が挫折する4つのNG行動

LIMO / 2021年2月14日 18時35分

毎月5万円、1年100万円…貯金計画が挫折する4つのNG行動

毎月5万円、1年100万円…貯金計画が挫折する4つのNG行動

東京や大阪など10の都府県で緊急事態宣言が延長になるなど、コロナの収束にはまだ時間がかかりそうです。経済的な不安感から今年は真剣に貯金に取り組もうと考えた人もいるのではないでしょうか。

しかし、せっかく計画を立ててもすぐに計画倒れして貯金がうまくいかない。もう私にはムリなんだと思って貯金をやめてしまうという場合も少なくないと思います。

毎年貯金に関する目標を立てて挫折するのはもうやめたいですよね。そこで今回は、貯金が計画倒れしてしまう人がやっているNG行動を紹介します。

「最初の一歩」のハードルが高すぎる

貯金に挫折しやすい人は、はじめの一歩としてとても高いハードルを設ける傾向にあります。あるIT企業に勤務する20代のAさんも、毎年貯金するぞと意気込んでは3か月も経たないうちに挫折することを繰り返していたと言います。

Aの目標は「毎月5万円を貯金する」こと。貯金に慣れてきた人や収入に余裕がある人ならば毎月5万円の貯金は難しくないのかもしれませんが、Aさんは時々月の収支が赤字になるような生活をしていました。ですが、一念発起して貯金を始めようと月5万円を目標にしたのです。しかし結局はそれが続かない原因に。

もしAさんのように時々赤字になる月がある人の場合は、5000円か1万円から始めると挫折しにくくなります。まずは3か月絶対に赤字にならないように家計管理を徹底し、そこから毎月1万円を貯めて3か月、次は毎月1万5,000円で3か月、さらに次は毎月2万円で3か月…というように少しずつ積み上げていくのがいいでしょう。

月5,000円なら少しの節約でなんとかなるので、まずは「少し節約する生活」に慣れていくことがカギ。第一歩のハードルはできるだけ低く、クリアしやすいものにするのが長続きするポイントです。

やる気や根性を頼りにした計画を立てる

貯金を始めようとしてつまづく人の特徴として、やる気や根性を頼りにした計画を立てるという点も挙げられます。貿易関連の会社で事務として働くBさんは、年初に「1年で100万円を貯金する」という目標を立てました。

1年間で100万円という金額が達成困難な目標なのか、それとも達成する可能性が高い目標なのかは人によりますが、Bさんの場合は年収320万円。毎月額面21万円でボーナスは3か月分。月の手取りは17万円に満たないくらいで、都内で一人暮らしをしていました。

その状況であれば、1年で100万円というのはかなり厳しい目標だというのはわかると思いますが、なんとしても結婚資金が貯めたいと思っていたBさんは気合いでギリギリまで節約して乗り切ろうと思っていたのだそうです。

最初は順調にいっていたものの、仕事が繁忙期になり帰宅時間が遅くなるにつれて自炊ができなくなり出費が増加。やる気があるうちは自炊などの節約生活を続けることができますが、やる気がなくなったり、やる気があっても残業や人付き合いなどの阻害要因があったりすると長続きしなくなってしまいます。

節約や貯金はやる気でカバーしようとするのではなく、仕組み化・習慣化することがポイントなのです。

目標ありきで計画を立ててしまう

貯金を途中でやめてしまう人の中にはモチベーションが保てないという人もいますが、なんとなく決めた目標だとモチベーションを維持できないのが人間というものです。

自動車関連企業で働くCさんは、若いながらも老後に不安を覚えて貯金を始めようと考えた一人。近年のいわゆる「老後2000万円問題」で不安になり、「自分は老後資金をしっかり貯めていけるだろうか、2000万円を達成できるだろうか」と心配になったと言います。

しかし、結果としては4か月ほどで貯金に対する意識が薄れ、どうしても目先のことに気持ちが向いて無駄遣いが増えたうえ、貯金の習慣は消えてしまったのだそう。

「最初の頃は『貯金しなきゃ』と焦っていたけれど、時間が経つにつれてその焦りも消え、老後に対する不安も薄れてしまった。心の中では『老後の蓄えがなくてまずいかも』という意識はあったものの、まだ時間があるから…と貯金から意識が遠のいてしまった」と話します。

これは誰にでも起こりうることです。ずっと先の豊かさのために今我慢して節約しながら貯金するとなると、そのモチベーションを維持するのは非常に困難。しかし、人間は目先の利益に弱い生き物だから仕方ないことなのです。

これもしくみ化・習慣化してしまうことで解消できます。財形貯蓄や個人型確定拠出年金「iDeCo」のような給与天引きの制度を活用したり(注)、自動入金サービスを使って給料日の翌日には給料の1割を貯金用口座に移動するなど、意識しなくても自動でお金が貯まる仕組みを作るのがポイントですね。

注:iDeCoの掛金の払込方法には「事業主払込」と「個人払込」があります。「事業主払込」が給与天引きに当たりますが、勤務先が「事業主払込」の制度を採用しているかどうか確認が必要です。

人のやり方をマネして貯金方法を決める

貯金がニガテ、という人の中には誰かの教え通りに貯金を始めようとする人がいます。これは決して悪いことではないのですが、一つ落とし穴があります。それは、自分にふさわしい方法かどうかがわからないということです。

貯金は自分に合った方法、金額、頻度、タイミング、目標金額…など、さまざまな要素がかみ合わさって成り立つものです。ですが、貯金に成功した人の話を鵜呑みにしてその人と同じようにしようとするのはちょっと軽率かもしれません。

人によって毎月貯められる金額には差がありますし、目標金額も、その金額に到達したい時期も違います。人のやり方を積極的に取り入れるのはいいことですが、自分の身の丈に合わない貯金をマネして生活に無理を強いるようでは長続きせず計画倒れしてしまいます。

人のマネをするときは、自分に合った金額とタイミングをよく考えたうえで始めるようにしてくださいね。

おわりに

今回は貯金が計画倒れしてしまう人の特徴について紹介しました。どんなに強く「今年こそは貯金を頑張ろう!」と心に決めても、その決意はそう長くは続きません。まずはしっかり仕組みづくりをすることから始めましょう。

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