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お金を貯められなかった人が劇的に変わった「貯蓄の大原則」とは

LIMO / 2021年2月7日 19時5分

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お金を貯められなかった人が劇的に変わった「貯蓄の大原則」とは

誰でもできる、お金の「超」基本テクニック

 近年話題になった「老後資金2000万円不足問題」や昨年からのコロナ渦もあって、先行きに不安を感じる方が増えているようです。将来への備えや投資の資金として、貯金を始めたという話もよく聞きます。ただ、貯金というのはなかなかつらいもの。結局、続けられずに諦めてしまった方も多いでのはないでしょうか。

 書籍『1日5分で、お金持ち』の著者で、月300万PV超の女性向けマネーサイト『Mocha(モカ)』を運営しながら、5000人以上の資産運用に関わってきたマネーコンサルタントの頼藤太希さんは、「先取り・強制・自動の3つのキーワードを活用すれば、貯蓄が苦手な人でもお金が貯められる」と話します。そこでこの記事では、挫折せずに続けられる貯金の方法について、頼藤さんにわかりやすく解説してもらいました。

「残ったお金を貯金」ではなく、「先取り貯蓄」をする

 お金を貯めることとダイエットは、どちらも「モチベーションが大事」という点で似ています。貯蓄を長続きさせるためにも、「教育資金のため」「住宅資金のため」「老後資金のため」など、お金を貯める目的がやはり大切です。目的がはっきりしたら、毎月貯めるお金を「先取り貯蓄」の仕組みで貯めていきます。

 先取り貯蓄とは、支出した後に余ったお金を貯蓄に回すのではなく、お給料が入ったら、先に貯蓄分を取り分けてしまうという方法です。

×「収入-支出=残ったお金を貯蓄」→ 後から貯蓄
○「収入-貯蓄=残ったお金で支出」→ 先取り貯蓄

 この先取り貯蓄の原則を「強制的に」「自動的に」行えれば、貯金ができなかった人も変わるはずです。

銀行口座を活用した「先取り貯蓄」の仕組み

 貯める時には、なんとなく銀行を使うのはNGです。銀行口座の使い方に「仕組み」が必要なのです。銀行口座は、最低2つ用意しましょう。とくにこれまで銀行口座を使い分けてこなかった方の場合は、なるべく管理の手間がかからないほうがおすすめです。

 1つ目の口座は、メインバンクとして保有する「生活費口座」です。生活費口座ではまず、毎月の給料や報酬などを受け取ります。次に、先取り貯蓄する分のお金を取り分けて、後述するサブバンク(貯蓄口座)に移します。そして、家賃や住宅ローン・水道光熱費・スマホ代・保険料・クレジットカードの引き落としなど、口座引き落としになるものはすべてこの生活費口座から引き落とすようにします。

「家賃はA銀行、水道光熱費はB銀行、スマホ代とクレカ代はC銀行…」などとなっていると、入出金の管理もややこしくなりますし、合計でいくら支払っているのか、支出が見えにくくなってしまいます。もしバラバラになっているなら、面倒でも生活費口座にまとめましょう。また、食費や雑費などの生活費は生活費口座から引き出して使うことになります。

 もう1つの口座は、サブバンクとして活用する「貯蓄口座」です。貯蓄口座には、先取り貯蓄で取り分けたお金を入れます。メインバンクからサブバンクにお金を移すときには自動振替を利用すると、とくに手続きをしなくても自動的にお金が移動できて楽ですし、強制力も働きます。この仕組みを利用して、お金を貯めていくのが基本です。

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強制的・自動的に「先取り貯蓄」を仕組み化する方法

 貯蓄が苦手な人がお金を貯めるには「先取り」「強制」「自動」の3つのキーワードが重要です。サブバンクに預けるお金は、原則として引き出さずに、次のような制度を活用するといいでしょう。大まかに難易度の低い順に並んでいるので、試してみてください。

(1)「財形貯蓄」または「社内預金」

勤務先が毎月の給料から天引きしてお金を貯める制度です。財形貯蓄のうち「財形年金貯蓄」「財形住宅貯蓄」には利子が非課税となる恩恵があります。また社内預金は、金利が一般の銀行より高く設定されていることもあるなど、メリットもあります。これらは、会社に制度がないと利用できません。詳細は、会社の総務部など、担当者に確認してください。

(2)「定期預金自動積立」

給与が振り込まれる銀行口座で、定期預金に自動で積み立てする日を給与振込日の翌日に設定すれば、ほぼ給与天引きの状態となり確実にお金を貯めることができます。少しでも利率が高いネット銀行がおすすめです。

(3)「投資信託自動積立」

投資信託は金融機関のプロが投資家から集めたお金をまとめて運用する金融商品。自分で株式や債券の分散を行わなくてよいので、便利な商品といえます。

(4)「つみたてNISA(積立NISA)」

NISAは投資で得られた利益に対する税金を非課税にできる制度です。つみたてNISAを利用すると、毎年40万円までの投資から得られる利益を最大20年にわたって非課税にすることができます。つみたてNISAで買える商品は、金融庁が厳選した投資信託から選びます。いずれも手数料が安く、中長期でお金を増やすことが見込める商品ですので、初心者でも選びやすく、投資をスタートしやすいでしょう。

(5)「iDeCo(イデコ・個人型確定拠出年金)

今まったく貯蓄がないのであれば、財形貯蓄や定期預金自動積立を利用して少しずつ貯めましょう。まずは100万円。その次の目安は、やはり生活費の6カ月分、できれば1年分です。これが貯まったら、つみたてNISA・iDeCoなどの制度を活用してお金を増やすことを考えていきます。先取り貯蓄ができるようになったら、少しでも多く貯蓄に回せるように、支出の削減に取り組みましょう。無駄な出費や衝動買いを抑えてお金を貯められるようになれば、その分、目標達成も近づきます。

今から貯蓄を始めるなら、「最初の目標額」はいくらにすべき?

 今まったく貯蓄がなく、これからお金を貯めていくのであれば、上でも触れたように、まず「100万円」を目標にしてみましょう。これから数千万円用意しなければいけないのに、100万円が目標とは少ないと思われるかもしれません。しかし、あまり高い目標をいきなり掲げても、達成できずに苦しくなってしまうかもしれません。

 100万円貯蓄できれば、お金を貯める楽しみ、喜びがわかります。また、「貯めることができた」という自信が生まれ、その後の貯蓄がスムーズになり、1000万円貯めるのは難しくないでしょう。小さな成功体験を積みながら、先に進んでいきましょう。

 もっとも、100万円という金額は、なんとなくでは貯まらない金額でもあります。今まで紹介してきた「貯まる仕組み」を用意して、その中で貯めていくことが必要です。ぜひ試してみてください。

 

■ 頼藤太希(よりふじ・たいき)
株式会社Money&You代表取締役/マネーコンサルタント
日本証券アナリスト協会検定会員、ファイナンシャルプランナー(AFP)、日本アクチュアリー会研究会員、中央大学客員講師。外資系生命保険会社に勤めた後に、2015年に(株)Money&Youを創業。女性向けWebメディア『FP Cafe』や月300万PV、250万UUの『Mocha(モカ)』を運営すると同時に、マネーコンサルタントとして、資産運用・税金・Fintech・キャッシュレスなどに関する執筆・監修、書籍、講演などを通して日本人のマネーリテラシー向上に注力している。『1日5分で、お金持ち』(クロスメディア・パブリッシング)など著書多数。

 

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頼藤氏の著書:
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