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レストランやコンビニの余剰商品が2〜5割引に。食品ロス削減アプリが続々登場

LIMO / 2021年2月12日 17時55分

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レストランやコンビニの余剰商品が2〜5割引に。食品ロス削減アプリが続々登場

容器再利用宅配サービスも日本進出

食品ロス削減推進法が施行されてから1年余。昨年(2020年)7月からはレジ袋の有料化が始まるなど、私たちの生活でも「持続可能な社会」を意識することが多くなりました。

そんな中、食品ロスの削減に協力しながらおサイフにも優しいアプリや、化粧品・食品などの使用済み容器を再利用する循環型の会員制サービスなど、日々の暮らしで社会貢献につながる新しい取り組みが始まっています。

食品ロスを減らすフードシェアリングアプリが次々登場

飲食店やコンビニなどでは、売れ残りや期限切れとなった食品ロスが毎日発生しています。たとえば近年では恵方巻の廃棄などが社会問題としても注目され、おいしく食べられるのに廃棄せざるをえない商品を再利用する動きがトレンド化してきました。

そこで登場したのが、アプリを使ったフードシェアリングサービスです。

飲食店は余った商品の価格と引取時間をアプリにアップし、利用者は位置情報で近い店舗を検索して希望の商品を見つけて取りに行きます。通常価格より2~5割程度値引きされるため利用者にはお得で、店舗は売り上げにつながるなど、双方にメリットがあります。

最近では新型コロナウイルスの影響を受けた飲食店の参加が増加し、店の支援目的で利用する人も増えています。

アプリを利用したフードシェアリングにはネット通販もありますが、今回は実店舗を利用するサービスを3つ紹介します。アプリをダウンロードするだけで、会費やサービス利用料はかかりません。購入したい商品をアプリで決済し、あらかじめ提示された時間に取りに行くシステムとなっています。

レストランやカフェ、コンビニなどの余剰商品が割引価格に

TABETE

代表的なフードシェリングアプリの「TABETE」は加盟店やメニューの数が豊富で、閉店前にたくさんの食品が値引きされる“デパ地下”のイメージです。商品は3~4割引で入手できることが多く、店舗の売り上げにも貢献できることから「レスキュー購入」と呼ばれています。

No Food Loss

「No Food Loss」はコンビニなどで廃棄予定になった商品のクーポンを入手できるアプリで、「ポプラ」や「生活採家」と提携しています。

商品は店内の棚にはなく、アプリで探したクーポンの画面をレジで見せて購入します。パンやデニッシュ専門店も参加していて、コンビニも含め半額程度で出品されている商品もあります。

tabekifu

「tabekifu」もキャンセルになったり仕込み過ぎた食事を利用者に2~3割引で提供するアプリで、同時に注文金額の一部を恵まれない人たちに寄付する仕組みにもなっています。

写真やコメントを投稿すると寄付金額が増えたり、自分の社会貢献スコアを確認できたりする機能もあり、お得で社会のためになってSNSも楽しめるというサービスです。レストランやカフェ、日本料理店などが参加し、持ち帰りだけでなく店内での飲食も可能です。

どのフードシェアリングサービスも内容が少しずつ違うため、メインエリアや参加店舗数、扱うメニュー内容などをアプリでチェックしておきましょう。

米国で人気の容器再利用宅配サービスが日本進出

昨年7月のレジ袋の有料化以来、エコバッグが広く浸透してきました。そんな中、米国でごみ削減に先進的な取り組みを進めるテラサイクル社のサービス「ループ」が、今年春から日本でも始まります。

これは、飲料や食品、化粧品、日用品といった消耗品の空き容器を回収後、洗浄して再利用につなげるというサービスで、多くの大手企業と提携し世界20カ国以上でサービスを展開しています。

消費者が「ループ」のサイトから商品を注文すると、陶器やガラス瓶、缶など、同社がメーカーと共同開発した耐久性が強くデザイン性も高い再利用容器に入った商品が配達されます。商品はリユース専用バッグに入って自宅に届くため、従来は使い捨てされていたダンボールなどの配送梱包材も不要になります。

利用者は商品を使い切った後に容器を洗浄する必要がなく、そのまま専用バッグに入れて無料集荷を依頼すれば回収されるため、ゴミ捨てや分別といった面倒からも解放されます。自宅にいながら日頃よく使う消耗品の購入と廃棄ができるのは、とても便利といえるでしょう。

商品金額にはあらかじめデポジット(預り金)が加算されていて、容器を返却するとその分が返金される仕組みです。

食品・日用品・化粧品メーカーやイオンが参加

日本の「ループ」サービスはキッコーマンや味の素、グリコ、P&G、ユニ・チャーム、資生堂など、食品や日用品、化粧品を扱う20社以上のメーカーと提携してスタート。まずは一定数の世帯を対象に、今年3月からオンラインサービスを試験的に開始する予定です。

大手スーパーのイオンも参画し、東京都内の「イオン」と「イオンスタイル」店舗を皮切りにサービスを始めます。

食品や日用消耗品など「ループ」提携先メーカー各社のリユース容器を用いた商品の先行販売と、使用済み容器の回収に着手。店頭には「ループ」の商品を集めた売り場が作られ、空き容器の回収ボックスが設置されます。その後は順次、本州や四国の約400店舗への拡大を目指します。

オンラインサービスやイオン売り場の商品が各メーカーの従来型商品に比べてどのくらいお得になるのかは、まだ発表されていません。ただ、使い捨て容器にかかっていたコストが不要になるため、消費者としてはその分の割引を期待したいところです。

約3万5,000世帯が「ループ」に参加している米国の意識調査では、利用する理由として「利便性」を挙げた人が多かったそうです。

容器の再利用はプラスチックゴミの削減などにつながりますが、それだけで消費者の共感を得るには難しいといえます。ところが利便性に加え、容器のデザイン性の高さや機能性・使いやすさも評価されたということなので、日本でもサービスが広がるかもしれません。

まとめ

世界のトレンドとして、今後フードシェアリングやリサイクルにかかわるビジネスはますます増えていくと思われます。社会の役に立ち自分もメリットを得られるサービスであれば、試してみる価値はありそうです。

参考資料

TABETE(https://tabete.me/)公式サイト、NofoodLoss(https://www.nofoodloss.com/)公式サイト、tabekifu(https://tabekifu.co.jp/tabekifu)公式サイト、ループ(https://loopjapan.jp/)公式サイト

「『ループ(LOOP)』プレスリリース(https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000013.000023379.html)」(テラサイクル)

「イオン『ループ』参画 プレスリリース(https://www.aeon.info/wp-content/uploads/news/pdf/2019/12/191206R_1.pdf)」(イオン株式会社・イオンリテール株式会社)

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