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都道府県別「平均貯蓄額ランキング」お金を1番貯めているのはどこ?

LIMO / 2021年2月25日 19時35分

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都道府県別「平均貯蓄額ランキング」お金を1番貯めているのはどこ?

都会はお金持ちが多く、地方はのんびりしている……そのようなイメージを持っている人は多いのではないでしょうか。しかし、地域によって一体どのくらい貯蓄に差があるのかも気になるところです。

今回は総務省の「家計調査」を元に都道府県別の平均貯蓄額をランキング形式でご紹介。貯蓄が得意な都道府県の特徴などを探ります。

都道府県別・平均貯蓄額ランキング

それでは、総務省の「家計調査 貯蓄・負債編 二人以上の世帯2020年4~6月期(https://www.e-stat.go.jp/stat-search/files?page=1&layout=datalist&toukei=00200561&tstat=000000330001&cycle=2&year=20200&month=12040600&tclass1=000000330007&tclass2=000000330008&tclass3=000000330009&result_back=1&tclass4val=0)」(都市階級・地方・都道府県庁所在市別)より、都道府県別の平均貯蓄額のランキングを発表します。

※全国平均/貯蓄額1,748万円(負債額590万円/年間収入637万円)

(/mwimgs/8/c/-/img_8ca61265a5bac4732d5aad342bca2a52459487.png)

拡大する(/mwimgs/8/c/-/img_8ca61265a5bac4732d5aad342bca2a52459487.png)

貯蓄額が同じ都道府県は、負債額の少ない方からランキングしています。全国平均の1,748万円を越えているのは19位の茨城県まででした。

1位の東京都2,378万円と47位の沖縄県625万円の差はなんと1,753万円。年収を見比べてみても、東京都の804万円に対し沖縄県は444万円と、およそ2倍の開きがあることが分かります。

確かに、比較的年収の高い都道府県が上位に並んでいるようにみえますが、一概にそうともいえない様子もうかがえます。愛媛県は年収709万円と平均より高いのですが、貯蓄額は984万円で45位。さらに負債額も854万円あり、貯蓄から負債を差し引いた純貯蓄額は130万円しかありません。純貯蓄額で比較すると、沖縄県(貯蓄額625万円・負債159万円)の純貯蓄466万円を下回ってしまうのです。

貯蓄が得意な都道府県は?

次に注目したいのは、貯蓄が得意な都道府県です。平均年収が全国平均637万円よりも低いにも関わらず、貯蓄額が全国平均1,748万円を上回っていた都道府県を6つピックアップしてみます。

・徳島県:貯蓄額2,269万円(負債額581万円/年収578万円)
・京都府:貯蓄額1,985万円(負債額759万円/年収576万円)
・奈良県:貯蓄額1,888万円(負債額472万円/年収623万円)
・香川県:貯蓄額1,794万円(負債額543万円/年収610万円)
・秋田県:貯蓄額1,794万円(負債額670万円/年収601万円)
・茨城県:貯蓄額1,767万円(負債額364万円/年収625万円)

特にランキング4位の徳島県は、年収に対する貯蓄率は393%にも達し、貯金がかなり上手な様子です。同じく、京都府の貯蓄率は345%、奈良県は303%と、上位の都道府県は年収に関わらずしっかりと貯蓄をしています。

貯めやすさの違いはどこから

お金を貯めるのが上手な都道府県と、そうではない地域ではどのような差があるのでしょうか。
貯蓄の上手な徳島県の負債額の内訳をみると、負債額581万円に対し、「住宅・土地のための負債」は237万円。全国平均が「負債額590万円/うち住宅・土地のための負債:529万円」であることをみても、住宅ローンなどの負担が少ないことが分かります。同データを見ても、どこの都道府県も負債額のほとんどは住宅関係であるにも関わらず、徳島県だけは住宅関係の負債が少ないのです。

また、総務省が2021年2月5日に公表した「家計調査 家計収支編 二人以上の世帯(https://www.e-stat.go.jp/stat-search/files?page=1&layout=datalist&toukei=00200561&tstat=000000330001&cycle=7&year=20200&month=0&tclass1=000000330001&tclass2=000000330004&tclass3=000000330005&result_back=1&tclass4val=0)」(1世帯当たり1か月間の収入と支出)から各都道府県のエンゲル係数(家計の消費支出における食費の割合)をみると、徳島県25.8%、京都府31.1%・奈良県27.1%・香川県26.2%・秋田県27.5%・茨城県26.7%でした。

エンゲル係数は、一般的に数値が高いほど生活に負担がかかっていると判断され、全国平均は27.5%です。食材のブランド化など基本的にエンゲル係数が高めといわれている京都府をのぞいては、貯蓄が上手な都道府県はどこも平均を下回っています。

ランキング45~47位の3県をみると、愛媛県28.2%・青森県29.9%・沖縄県30.6%でした。貯蓄の上手な都道府県は、食費のやりくりなど日々の生活をうまく節約しているのかもしれません。

貯蓄のしやすさは年収だけではない

都道府県別のランキングを見てみると、貯蓄のしやすさは年収だけではないことが分かるのではないでしょうか。貯蓄が上手かどうかは、県民性や暮らし方の違いなども影響しているはずです。

テレワークの普及など働き方の制約が少なくなってきている今。暮らしの基盤を思い切って変えてみると、貯蓄や老後資金などに大きな好影響が出るかもしれませんね。

貯蓄とは

総務省の「家計調査報告」[貯蓄・負債編]によると、貯蓄とは、ゆうちょ銀行、郵便貯金・簡易生命保険管理機構(旧郵政公社)、銀行及びその他の金融機関(普通銀行等)への預貯金、生命保険及び積立型損害保険の掛金(加入してからの掛金の払込総額)並びに株式、債券、投資信託、金銭信託などの有価証券(株式及び投資信託については調査時点の時価、債券及び貸付信託・金銭信託については額面)といった金融機関への貯蓄と、社内預金、勤め先の共済組合などの金融機関外への貯蓄の合計をいいます。

参考資料

総務省「家計調査 貯蓄・負債編 二人以上の世帯2020年4~6月期(https://www.e-stat.go.jp/stat-search/files?page=1&layout=datalist&toukei=00200561&tstat=000000330001&cycle=2&year=20200&month=12040600&tclass1=000000330007&tclass2=000000330008&tclass3=000000330009&result_back=1&tclass4val=0)」(貯蓄及び負債の1世帯当たり現在高)8-1都市階級・地方・都道府県庁所在市別

総務省「家計調査 家計収支編 二人以上の世帯(https://www.e-stat.go.jp/stat-search/files?page=1&layout=datalist&toukei=00200561&tstat=000000330001&cycle=7&year=20200&month=0&tclass1=000000330001&tclass2=000000330004&tclass3=000000330005&result_back=1&tclass4val=0)」(1世帯当たり1か月間の収入と支出)1-1都市階級・地方・都道府県庁所在市別

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