自分へのご褒美は月1~3万円が最多。みんなは何に使ってる?
LIMO / 2021年3月9日 12時35分
![自分へのご褒美は月1~3万円が最多。みんなは何に使ってる?](https://media.image.infoseek.co.jp/isnews/photos/toushin1/toushin1_22216_0-small.jpg)
自分へのご褒美は月1~3万円が最多。みんなは何に使ってる?
新型コロナウイルスが世間を騒がせ始めてから、早いもので1年が経過しました。
今年1月に公表された朝日新聞の世論調査によると、新型コロナウイルス感染拡大によって、生活の中のストレスが「増えた」と回答したのは全体の53%。男女別では、男性が47%であるのに対し、女性は58%と10ポイント以上も高い結果になっています。
来月からワクチン接種が段階的に始まる予定ではあるものの、長引くコロナの影響から、自分なりに少しでも快適に生活をしようと工夫している人も多いことでしょう。
そこで今回は、コロナ禍におけるストレス解消の方法の一つである「ご自愛消費」の実態について紹介していきます。
昨年末の「自分へのご褒美」予算は約2万円
昨年末に、eBay Japan合同会社が20代~30代の会社員女性を対象に行った「年末の自分へのご褒美と買い物に関する調査」によると、自粛生活を頑張った、コロナ禍に疲れた、などの理由で、「2020年にコロナ禍で頑張った自分にご褒美をあげたい」と考えている女性は約6割でした。
この「自分自身にご褒美を買いたい」と思っている女性に対し、ご褒美の予算額について聞いたところ、平均は19,636円という結果になりました。年末セールの時期に会社員女性を対象とした調査であるとはいえ、意外にも高い平均金額と言えるのではないでしょうか。
「ご自愛消費」を行っている人は8割以上
それでは、もう少し年齢層を広げて、自分へのご褒美「ご自愛消費」の実態を確認していきましょう。
今年1月に、株式会社スナックミーが25〜59歳の男女を対象に行った「ご自愛消費に関する調査」によると、自分自身の心と身体をいたわるために「ご自愛消費」を行っている人は、86%にも上るそうです。
ご自愛消費をする目的の上位を占めたのは「自分へのご褒美に(44%)」「日々の楽しみを増やすため(41%)」「小さな幸せを作るため(40%)」などで、コロナ禍という逆境の中でいかにして自分なりの幸せを作り出すか、ということに重点を置いている人が多いことが分かります。
筆者自身、以前から自宅で晩酌をすることが多いのですが、最近は以前と比べると酒の肴が少し豪華になりつつあるので、これも「ご自愛消費」の一種なのかなと感じています。
自分へのご褒美代は月1~3万円が最多
気分転換やストレス発散のための「ご自愛消費」というのは、コロナ禍をきっかけに生まれたものではなく、以前から多くの人が行っていたことではあります。
しかし、「ご自愛消費」にかける金額は、コロナ禍以前と以後では大きく変わっているようです。
図1:1ヵ月間のご自愛消費にかける金額
(/mwimgs/f/a/-/img_fa716b06e16b12fe661727af9fffc49992269.jpg)拡大する(/mwimgs/f/a/-/img_fa716b06e16b12fe661727af9fffc49992269.jpg)
出典:「ご自愛消費に関する調査」(株式会社スナックミー)
図1のように、コロナ禍以前は1ヵ月間の「ご自愛消費」にかける金額として、最も大きな割合を占めていたのは「1,000円以上3,000円未満(22%)」でしたが、コロナ後の2020年には15%までに減少しています。
一方で、「1万円以上3万円未満」の割合が15%から22%に増え、最も大きな割合を占めるようになりました。
外出や飲み会などを自粛しなければならないストレス解消と、逆にそういったものの支出が減ったことで結果的に節約につながったという2つの要因が、ご自愛消費の増加という結果になっているようです。
ご自愛消費による消費先は?
ご自愛消費の主な消費先は、「スイーツやお菓子などおやつ(68%)」「ランチ(38%)」「ディナー(29%)」などになっており、食関連が多くなっています。
しかし「今後行いたいご自愛消費」という質問に対する回答では、「スイーツやお菓子などおやつ」が45%で依然として1位ではあるものの、「旅行(30%)」「温泉・スパ・サウナ(23%)」などという回答も目立ちます。
普段の生活を少しリッチにしてくれるものに対しての消費意向は依然として強いものの、いわゆる「自粛疲れ」を感じて非日常的な経験をしたいと思い始めている人が、少なくないことが分かります。
まだまだ先行きが不透明な日々が続いていますが、ストレス解消の旅行や温泉巡りなどができる日が早く来ることを願って、今はじっと我慢すべきタイミングなのかもしれませんね。
まとめ
コロナ禍によって感じるストレスを「ご自愛消費」という形で発散している人はかなり多いようです。どのようなものにお金を使うかは人それぞれではありますが、現在のような前例のない状況においては、心身ともに健康に過ごすための出費は大切なのかもしれません。
参考資料
「年末の自分へのご褒美と買い物に関する調査(https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000194.000022933.html)」(eBay Japan合同会社)
「ご自愛消費に関する調査(https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000067.000031067.html)」(株式会社スナックミー)
「コロナ禍の生活変化「ストレス増」53% 朝日世論調査(https://www.asahi.com/articles/ASP1676NJNDLUZPS009.html)」(朝日新聞)
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