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60代で住宅ローンがある世帯の貯蓄額はいくらか

LIMO / 2021年3月12日 12時35分

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60代で住宅ローンがある世帯の貯蓄額はいくらか

結婚や子供が生まれたタイミングで、マイホームを購入するというケースは多いでしょう。一方で、憧れのマイホームは、手に入れた瞬間からローン返済という現実も待っています。特に昨今はコロナ禍による収入減で、支払が困難になるケースも取り沙汰されるような状況です。

三井住友信託銀行が設置している三井住友トラスト・資産のミライ研究所では、「住まいと資産形成に関するアンケート調査」を実施(対象:全国の20歳~64歳の男女1万人)。各世代で、「住宅ローンのあり・なし」による貯蓄額の差や、資産形成の方法などを調査しています。どのような調査結果なのかを見てみましょう。

60歳代の世帯平均金融資産額は1,828万円

まず、世帯で保有している金融資産(注1)について聞いたところ、1世帯当たりの平均保有額は、20歳代の270万円から年齢が上がるにつれて増加していき、60歳代では1,828万円。60歳代は20歳代の約7倍という結果になっています(図表1参照)。

注1:現金、預貯金、債券・株、投資信託、生命保険のうち満期金のあるもの、貸出金等 住居等不動産は除く。

図表1:年代別にみた世帯あたり平均金融資産保有額(単一回答、有効回答数=10,220)

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出所:「住まいと資産形成に関するアンケート調査」(三井住友トラスト・資産のミライ研究所)

しかし、60歳代の保有資産額を「300万円未満」「300万円~1,500万円」「1,500万円以上」の3階層に区分してみると、「300万円未満」が33.3%、「300万円~1,500万円」が25.5%、「1,500万円以上」が41.2%で、3分の1が「300万円未満」であることが分かります。

60歳代、持ち家のローン「あり・なし」で金融資産保有額に大きな差

また同調査では、「持家の状況」と「住宅ローンの有無」によって、「持家/ローンあり世帯」「持家/ローン返済済み世帯」「持家/ローンなし世帯」「借家・親と同居/ローンなし世帯」の4つのグループに分け、それぞれの保有金融資産を示しています。

30歳代ではどのグループも大きな差はほとんど見られませんでしたが、40歳代になると「持家/ローン返済済み世帯」「持家/ローンなし世帯」の金融資産は1,000万円前後に増加。50歳代になっても、この2つのグループの金融資産は順調に増え続けます。

そして、60歳代になると「持家/ローン返済済み世帯」の保有金融資産が2240万円、「持家/ローンなし世帯」が2158万円なのに対し、「持家/ローンあり世帯」は1110万円、「借家・親と同居/ローンなし世帯」は983万円と、保有資産額が二分化し、1000万円以上の開きがあるという結果になっています(図表2参照)。

図表2:ローン状況別の保有金融資産額の推移(単一回答、有効回答数=10,220)

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出所:「住まいと資産形成に関するアンケート調査」(三井住友トラスト・資産のミライ研究所)

やっぱり住宅ローンは家計の負担?

今は歴史的な低金利でもあり、繰り上げ返済する場合の金利メリットは大きく感じられないかもしれません。しかし、長期にわたって返済するローンやローン金利が家計の負担になっていることに変わりはありません。

雇用形態の多様化で右肩上がりの給料は期待できない、老後の公的年金にも不安がある…となると、より計画的にローンを返済し、同時に資産形成をしていくことが大切だといえそうです。

「持ち家/ローンあり世帯」の約8割は資産形成に前向き

同調査で、「定期・不定期に関係なく、過去1年に以下(注2)の資産形成の取り組みを行ったかを聞き、1つ以上行っていれば「実施」とした結果では、全世帯の約7割が資産形成に取り組んでいると回答しています。

注2:国内預金、財形・社内預金、生命保険、日本国債・地方債、外貨預金、FX、投資信託、社員持ち株会、株式投資、不動産投資、暗号資産、商品先物取引

上記の4つのグループ別では、「持ち家/ローンあり世帯」が最も多い79.5%の世帯で資産形成に取り組みをしていることがわかりました。ちなみに「持家/ローン返済済み世帯」は73.8%、「持家/ローンなし世帯」は68.5%、「借家・親と同居/ローンなし世帯」は66.1%でした。

「持ち家/ローンあり世帯」の5割は資産形成額が年間50万円以下

一方、1年間でどのくらい資産形成できているかを見ると、その平均金額は全体で99.2万円。

4つのグループ別では、多い順に「持ち家/ローン返済済み世帯」137.2万円、「持ち家/ローンなし世帯」126.8万円、「持ち家/ローンあり世帯」91.3万円、「借家・同居/ローンなし世帯」78.4万円という結果でした。

ただ、もう少し詳しく見てみると、「持ち家/ローンあり世帯」の約半分の世帯で1年間で資産形成できたのは50万円未満。そのうちの約1割は、貯めたお金を取り崩して使っている差し引きゼロの世帯です(図表3参照)。

「持ち家/ローンあり世帯」は、資産形成したい気持ちとは裏腹に、思うように資産を増やすことができていない現実が窺えます。

図表3:住宅ローン保有状況別にみた家計の年間資産形成額分布(単一回答、有効回答数= 4,210)

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出所:「住まいと資産形成に関するアンケート調査」(三井住友トラスト・資産のミライ研究所)

金融資産を増やしている人の工夫は?

住宅ローンがあり、かつ資産形成をしている世帯に、「家計面で行っている工夫」(複数回答可)を質問し、その回答を保有金融資産額で3つのグループに分けた結果も示されています(図表4参照)。

すると、保有金融資産「300万円未満」「300万円~1,500万円」「1,500万円以上」のすべてのグループで、「ポイントやマイルの活用」が第1位。特に利用率が高いのは「300万円~1,500万円」の46.6%と「1,500万円以上」の44.9%です。

また、「300万円~1,500万円」と「1,500万円以上」のグループの第2位には「家計簿の利用」がランクイン。金融資産を増やしている人は、ポイントやマイルを賢く活用しながら、家計簿で収入と支出の金額を把握できていることが、成功の秘訣になっているのかもしれません。

一方で、「300万円未満」のグループでは、「特になにもしていない」の比率が17.9%と、金融資産が多いグループより高いことがわかります。金融資産を増やすにも、毎日の生活での工夫や小さな積み重ねが大切だと感じさせる調査結果ではないでしょうか。

図表4:金融資産保有額別にみた家計面の工夫・努力トップ5(持家/ローンあり世帯)(複数回答、有効回答数= 1,114)

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出所:「住まいと資産形成に関するアンケート調査」(三井住友トラスト・資産のミライ研究所)

おわりに

住宅ローンを抱えながらの資産形成は、考えている以上に難しいようですが、ローンを完済した頃には、自身の老後がすぐ目の前に迫っています。また、子供の教育費も家計の負担になることは間違いありません。金融資産を増やす道のりは厳しいですが、まずは、成功している人の工夫を真似してみるところから、始めてみてはいかがでしょうか。

参考資料

住まいと資産形成に関するアンケート調査(https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000016.000055547.html)(三井住友トラスト・資産のミライ研究所/三井住友信託銀行)

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