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米株上昇で日本株も週初から連れ高か。日経平均は28,000円台後半を維持

LIMO / 2021年3月8日 8時35分

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米株上昇で日本株も週初から連れ高か。日経平均は28,000円台後半を維持

【日経平均株価】テクニカル分析 2021年3月7日

日経平均は28,000円代後半で一進一退

2021年3月5日の東京株式市場で、日経平均株価の終値は前日より65円79銭安の28,864円32銭となりました。4日の米株式市場でダウ工業株30種平均が3日続落したことを受けて、日本株も売られる展開となりました。

米長期金利の上昇を背景に米株が大幅安となっています。4日には米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長が米紙のインタビューに応じた際、金利の急上昇に対して具体的な抑制策に触れなかったことから投資家の間に懸念が広がりました。

今週の動きはどうなるでしょうか。足元では投資家に迷いが見られ、要人の発言や材料に一喜一憂して相場が振られる展開が続いています。4日のダウ平均は前日比345.95ドル安となりましたが、5日のダウ平均は反発し、前日比572ドル16セント高の31,496ドル30セントで終えています。

同日発表された2月の米雇用統計で、雇用者数が市場予想を上回ったことから、労働市況が改善していると好感されました。新型コロナウイルスの新規感染者数もやや落ち着いており、ワクチン接種も進んでいます。景気回復が見込まれるとして大きく上昇しました。日本株も週初から買われる展開になると期待されます。

むろん、金利の上昇のリスクは依然としてなくなっていません。今後の動向には注意したいところです。要人の発言などで、相場が大きく振られることもあるので、柔軟な対応が必要です。

11日には欧州中央銀行(ECB)の理事会が、16~17日には米連邦公開市場委員会(FOMC)が、18~19日には日銀の金融政策決定会合が開かれます。それぞれ、金利上昇抑制について具体的な対策やコメントが出てくるかどうか注視したいところです。逆に、何も出てこない場合、失望売りにつながる恐れもあります。

国内では首都圏1都3県の緊急事態宣言が21日まで延長されました。飲食、観光などの産業への影響が続きそうです。一方で、他の産業では好業績企業も多いようです。金利動向に注意しながら、個別銘柄を物色する戦略になるでしょう。

25日線も割り込むが、長期的には上目線か

先週の日経平均の値動きをテクニカル面から振り返ってみましょう。前週末に25日移動平均線をローソク足の実体が割り込み、先週、それを回復できるかが一つのポイントでした。

実際には、週初1日に窓をあけて上昇して寄り付き、その後陽線となって25日線を回復しました。ただ、上昇幅が小さく、前週末の陰線のローソク足の実体よりも短い、いわゆる「はらみ足」になっていました。

その後は陰線と陽線が繰り返し出るような展開となって揉み合いましたが、週末にはローソク足の実体が完全に25日線より下になってしまいました。

今週以降の展開はどうなるでしょうか。これまで長期間にわたり下値がサポートされてきた25日線を割り込んでしまったことはやや心配です。短期的な上昇トレンドが崩れてしまいました。

ただ、中長期的に見ると、10月下旬から上昇を続けてきたトレンドの3分の1押しにも達していません。という点では中長期の視点では押し目買いの好機と言えます。

下値メドとしては心理的節目となる28,000円で、ちょうど75日線とも重なります。このあたりまで調整が入るとしても、下値をサポートされるような動きになれば再度「買い」で入るのも一つの方法でしょう。

ただ、しばらく方向感がなく、小刻みな動きになることも考えられます。判断が難しい場合、25日線を回復してからエントリーしても遅くはないでしょう。

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