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いつの時代も不安の種は「お金」家計管理は夫、妻どっちがやるべき?

LIMO / 2021年3月14日 19時35分

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いつの時代も不安の種は「お金」家計管理は夫、妻どっちがやるべき?

昨年より続く新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響により、テレワーク導入や時短営業など、さまざまな業種で働き方に大きな変化が生まれました。家族との時間が増えたという人がいる一方、収入が減って家計管理が苦しくなったという声も聞かれます。

しかしお金に対する不安は、いつの時代も変わらないようです。さらに共働きが増えた現代ですが、家計管理は妻が担う割合が多く、さらに家事の負担も減っていないことがデータから読み取れます。本記事では、結婚3年以内の若年夫婦と結婚30年以上の熟年夫婦が抱えるお金の不安、さらに昨今の家事分担事情についてご紹介します。

夫婦の家事分担は偏りがある

共働き夫婦の増加につれ「家事シェア」が注目されるなど、妻に偏りがちだった家事の分担について考える人たちが増えています。実際、夫婦の家事分担にはどのくらいの差があるのでしょうか。

厚生労働省「社会保障・人口問題基本調査(全国家庭動向調査)(https://www.e-stat.go.jp/stat-search/files?page=1&layout=datalist&toukei=00450434&tstat=000001034751&cycle=0&tclass1=000001133203&tclass2=000001133204&tclass3val=0)」(2020年7月8日更新)によると、妻の平均家事時間は平日で4時間23分、休日は4時間44分であるそうです。妻の就業別に家事時間を比較すると、「常勤」187分(3時間7分)、「パート・自営」261分(4時間21分)、主に専業主婦を含む「その他」352分(5時間52分)でした。

30~50代の主婦の3割は、休日の6時間以上を家事に費やしています。専業・兼業に関わらず、またどんな就業形態であれ、妻は日々の大部分を家事に割いていることが分かるのではないでしょうか。

一方で、夫の平均家事時間は平日37分、休日66分(1時間6分)です。もちろん帰宅時間や働き方の違いも大きく影響していると考えられ、夫の帰宅時間が遅い世帯ほど妻の家事分担も増えています。しかし、夫の帰宅時間が「17~19時」の場合でも、7割以上の妻は80%以上の家事を担っているのが現状です。

家計管理は夫・妻どちらが担当している?

松井証券株式会社が2020年6月30日に公表した「夫婦の家計管理事情に関する調査(https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000120.000019241.html)」(結婚3年以内の20~30代若年夫婦400名/結婚30年以上の50~60代熟年夫婦400名を対象)によると、家計管理をしているのは「妻:45.0%」「夫:23.8%」「別々:16.4%」「共同:13.9%」で、妻が管理している家庭が一番多いという結果でした。

さらに、妻の家計管理に関して「満足している」と答えたのは7割以上にのぼります。

しかし、前述したように家事を主に担当しているのは妻です。もしかすると、全ての家事を妻に任せている家庭では、夫はどんなことにどのくらい支出しているのか把握していないこともあるかもしれません。

よほど妻が浪費家などの問題を抱えていない限り、妻が家計を管理して満足いく生活が送れるのはいわば当たり前ともいえるでしょう。

資産形成は早めに取り組むのが吉

松井証券調べによると、若年夫婦・熟年夫婦ともに大きな関心を寄せているのが「お金」の問題。とくに熟年夫婦が「やらないで後悔していること」の1位にあがった「資産形成・運用」が、若年夫婦の「やらないで将来後悔しなくないこと」の1位になっているところは注目したい点です。

さらに、熟年夫婦の提唱として「新婚時にやっておいたほうがよいこと」に、「資産形成・運用:38.9%」「家計管理:36.8%」「家事分担:25.3%」があげられました。

資産形成は子どもの教育資金やマイホーム購入、2人の老後資金など、夫婦の生活に大きく関わります。そして資産形成に取り組むためには、家計管理をしっかり行うことが不可欠です。

お金のことを夫婦で把握するためにも、日々の生活にどのくらい支出しているのか、教育費にいくらかかるのか、住まいのことをどうするかなど、将来のことを含めてしっかり話し合う必要があるでしょう。支出は子どもの成長などライフステージの変化で変わってくるため、常日頃から家族に寄り添い、意識を共有することが大切です。

将来後悔しないために

いざ老後を迎えてからお互いを責めるようなことにならないためにも、日頃からお金については夫婦で考えたいものです。近年は共働き夫婦が増え、家計管理や家事分担の方法もどんどん変わりつつあります。しかしデータ上では、まだまだ妻の負担が多いことも確かです。

資産形成にきちんと取り組むためには、夫婦で家計管理に向き合うことが大切です。そして家計は「暮らし」にほかなりません。だからこそお金のことだけではなく、家事や育児の分担についても考えておくと、お互いにとってよりよい方法が見つかるかもしれません。テレワークの普及など働き方に大きな変化が生まれている今、家族との過ごし方について考えてみてはいかがでしょうか。

参考資料

厚生労働省「社会保障・人口問題基本調査(全国家庭動向調査)(https://www.e-stat.go.jp/stat-search/files?page=1&layout=datalist&toukei=00450434&tstat=000001034751&cycle=0&tclass1=000001133203&tclass2=000001133204&tclass3val=0)」

松井証券株式会社調べ「夫婦の家計管理事情に関する調査(https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000120.000019241.html)」

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