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荒れそうな1週間、日経平均は28,000円と3万円の間で揉み合いか

LIMO / 2021年3月29日 8時35分

荒れそうな1週間、日経平均は28,000円と3万円の間で揉み合いか

荒れそうな1週間、日経平均は28,000円と3万円の間で揉み合いか

【日経平均株価】テクニカル分析 2021年3月28日

いったん28,000円台前半まで下がるが、その後は伸びる

2021年3月26日の東京株式市場で、日経平均株価の終値は前日より446円82銭高の29,176円70銭となりました。

先週は、日銀が日経平均型の上場投資信託(ETF)買い入れの停止を決めたことなどによる売りが続き、週初から大幅安となりました。

23日には終値ベースで約2週間ぶりに29,000円を割り込み、24日の終値も28,405円となりました。27,000円台も視野に入る状況でしたが、25日には押し目買いに回る投資家が増え、反発。26日も続伸し、29,000円台を回復しています。

今週の動きはどうなるでしょうか。26日の米株式市場でダウ工業株30種平均は続伸し、前日比453ドル40セント高の33,072ドル88セントと、過去最高値を更新しました。

バイデン米大統領が25日の記者会見で、新型コロナウイルスのワクチンについて4月末までに2億回の接種を目指すと表明。ワクチン普及により経済活動再開が加速するとの期待から、幅広い銘柄が買われました。日本株も週初から連れ高になることが期待されます。

さらに、国内では3月末配当の権利付き最終日が週明け29日になっています。配当取りのための買いも出てきそうです。ただし、水曜日は3月31日の3月末で、国内では年度末、海外でも第1四半期末を迎えます。

年金基金などの機関投資家や運用会社などが、利益を確定したり、ポートフォリオ調整(リバランス)を行ったりしやすいタイミングです。株式についても売られる可能性があるので注意が必要です。

難しいのは、その後は新年度相場で新規買いが出てくることです。4月1日には、米サプライマネジメント協会(ISM)の3月製造業景況感指数、2日には3月雇用統計の発表もあります。ただし2日は聖金曜日で、米国、欧州などをはじめ、ほとんどの市場が休場です。

今週は材料の多い1週間になりそうです。株高傾向が続いている一方で、「そろそろ大きな調整が入るのでは」と、投資家が神経質になっており、要人の発言や報道などで株価が上下に振られやすいので柔軟に対応したいところです。

25日線を割り込むが75日線に下値をサポートされる

先週の日経平均の値動きをテクニカル面から振り返ってみましょう。前週末にローソク足の実体が25日移動平均線を割り込んでしまい、先週これを回復できるかどうか注目されました。

実際には、週初に窓をあけて下落、その後も陰線が続きました。しかし、75日線付近で下支えされると、陽線となり、25日線付近まで戻しています。

今週以降の展開はどうなるでしょうか。これまで長期間にわたり下値をサポートされてきた25日線を割り込んでしまったのは少し心配されるところです。

さらに、先週の値動きにより、昨年の10月下旬以来、ずっと上昇していた25日線の傾きが下降になってしまいました。このまま25日線に上値を抑えられるようであれば、警戒する必要があります。

ただ、一つ光があるとすれば、先週の下落でも直近の下値メドである3月5日の安値(28,308円)を割らなかったことです。むしろ、この付近で押し目買いに回る投資家が多かったようです。そういう点では、まだ「買いたい」投資家のほうが優勢のように思われます。

とは言うのもの、しばらくは2月16日の高値(30,714円)と3月5日の安値(28,308円)の間でもみ合うことも考えられます。方向感が出にくい展開が続きそうです。判断が難しければ、心理的節目となる30,000円、2月16日の高値(30,714円)あたりを超えてから出動しても遅くはないでしょう。

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