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平均貯蓄額を比較「お金を1番貯めていない」【都道府県】はどこ?

LIMO / 2021年4月8日 17時45分

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平均貯蓄額を比較「お金を1番貯めていない」【都道府県】はどこ?

家賃や光熱費、交通関係への支出などは、暮らしている土地によって大きな差が生まれるものです。東京都の物価や家賃が高いことはイメージしやすいですが、そのほかの土地ではお金がかからないものなのでしょうか。

地域によってどの程度収入や貯蓄に差があるのかをみると、その土地での暮らしぶりが見えてくるかもしれません。

今回は、総務省「家計調査」の最新データをもとに、各都道府県の平均貯蓄額や貯蓄ができない都道府県の理由を探ります。

都道府県別貯蓄額トップ&ワースト

まずは、各都道府県別の貯蓄についてみていきましょう。総務省「家計調査 貯蓄・負債編 二人以上の世帯2020年7~9月期(https://www.e-stat.go.jp/stat-search/files?page=1&layout=datalist&toukei=00200561&tstat=000000330001&cycle=2&year=20200&month=23070900&tclass1=000000330007&tclass2=000000330008&tclass3=000000330009&result_back=1&tclass4val=0)」(都市階級・地方・都道府県庁所在市別)のデータによると、2020年7~9月期の全国平均貯蓄額は1,820万円でした。全国平均の年間収入は630万円です。

次に、都道府県別の貯蓄額トップ5&ワースト5がこちら。

【貯蓄額トップ5】
1位:東京都(東京都区部)貯蓄額2,802万円/年収792万円
2位:愛知県(名古屋市)貯蓄額2,334万円/年収640万円
3位:滋賀県(大津市)貯蓄額2,262万円/年収695万円
4位:三重県(津市)貯蓄額2,180万円/年収623万円
5位:千葉県(千葉市)貯蓄額2,169万円/年収742万円

【貯蓄額ワースト5】
1位:沖縄県(那覇市)貯蓄額726万円/年収480万円
2位:宮崎県(宮崎市)貯蓄額950万円/年収582万円
3位:青森県(青森市)貯蓄額1,042万円/年収468万円
4位:熊本県(熊本市)貯蓄額1,050万円/年収582万円
5位:鹿児島県(鹿児島市)貯蓄額1,138万円/年収530万円

貯蓄をしていない都道府県はどこ?

貯蓄ワーストとなった沖縄県と、貯蓄トップの東京都との差はなんと2,076万円。しかし年収にも300万円近い差があり、貯蓄と年収には大きな関わりがあるように感じられます。今回ワースト5に入った都道府県は、すべて平均年収を下回っているのです。

その一方で、年収が平均以上でありながら、貯蓄が少ない都道府県も存在します。平均年収630万円を上回っているのに、貯蓄が平均1,820万円を下回っている6都道府県がこちら。

島根県(松江市)貯蓄額1,669万円/年収653万円
鳥取県(鳥取市)貯蓄額1,650万円/年収668万円
福岡県(福岡市)貯蓄額1,614万円/年収742万円
佐賀県(佐賀市)貯蓄額1,502万円/年収729万円
山口県(山口市)貯蓄額1,171万円/年収649万円
山形県(山形市)貯蓄額1,152万円/年収718万円

貯蓄ができない理由とは

収入があっても貯蓄ができない理由はどこにあるのでしょうか。支出の違いを、先ほどの6都道府県のうち貯蓄がもっとも少ない山形県(貯蓄1,152万円/年収718万円)と、年収が平均以下にも関わらず貯蓄が多い三重県(貯蓄2,180万円/年収623万円)で比較してみました。

※総務省「家計調査 家計収支編 二人以上の世帯(https://www.e-stat.go.jp/stat-search/files?page=1&layout=datalist&toukei=00200561&tstat=000000330001&cycle=7&year=20200&month=0&tclass1=000000330001&tclass2=000000330004&tclass3=000000330005&result_back=1&tclass4val=0)」1世帯当たり1か月間の収入と支出(2021年2月5日更新)より一部抜粋。

【消費支出】
全国平均:277,926万円
山形県:293,536万円
三重県:285,114万円

【食費】
全国平均:76,440万円
山形県:77,254万円
三重県:73,364万円

【水道・光熱費】
全国平均:21,836万円
山形県:29,590万円
三重県:19,790万円

【教養娯楽】
全国平均:24,285万円
山形県:22,462万円
三重県:26,012万円

食費の面では、山形県の方が野菜類・加工食品・酒類を含む飲料関係への出費が多い傾向でした。外食費では、三重県の方が若干高いです。また、もっとも差が見られたのは、住居関係での支出です。家賃地代は山形県の方が高く、また電気代・ガス代・他の光熱費・上下水道も平均よりすべて高い傾向にありました。

山形県は寒暖差が激しいため、電気代や灯油代がかさむこと、また水道代の高さから物価が押し上げられる傾向のようです。そのほか教養娯楽関係は三重県の方が出費も多く、山形県が決して浪費家というわけではない事実が見て取れます。

年収や貯蓄だけではなく暮らし方の違いに目を向けて

数字だけで見ると、年収や貯蓄の違いに驚いてしまうこともあるかもしれません。しかし、大切なのは暮らし方。地域によって環境や物価などの違いがあるのは当然のことといえます。老後資金が2000万円足りなくなるという「老後2000万円問題」によって貯蓄額ばかりが注目されがちですが、ポイントは必要以上のお金を使いすぎず、バランスの取れた生活を心掛けることにあります。

自分たちの生活に合わせた貯蓄額を目標とすればよいのです。これを機に、自分たちの暮らし方や、生活に合わせた支出のバランスについて考えてみてもいいかもしれませんね。

貯蓄とは

総務省の「家計調査報告」[貯蓄・負債編]によると、貯蓄とは、ゆうちょ銀行、郵便貯金・簡易生命保険管理機構(旧郵政公社)、銀行及びその他の金融機関(普通銀行等)への預貯金、生命保険及び積立型損害保険の掛金(加入してからの掛金の払込総額)並びに株式、債券、投資信託、金銭信託などの有価証券(株式及び投資信託については調査時点の時価、債券及び貸付信託・金銭信託については額面)といった金融機関への貯蓄と、社内預金、勤め先の共済組合などの金融機関外への貯蓄の合計をいいます。

参考資料

総務省「家計調査 貯蓄・負債編 二人以上の世帯2020年7~9月期(https://www.e-stat.go.jp/stat-search/files?page=1&layout=datalist&toukei=00200561&tstat=000000330001&cycle=2&year=20200&month=23070900&tclass1=000000330007&tclass2=000000330008&tclass3=000000330009&result_back=1&tclass4val=0)」(都市階級・地方・都道府県庁所在市別)8-1都市階級・地方・都道府県庁所在市別

総務省「家計調査 家計収支編 二人以上の世帯(https://www.e-stat.go.jp/stat-search/files?page=1&layout=datalist&toukei=00200561&tstat=000000330001&cycle=7&year=20200&month=0&tclass1=000000330001&tclass2=000000330004&tclass3=000000330005&result_back=1&tclass4val=0)」(1世帯当たり1か月間の収入と支出)1-1都市階級・地方・都道府県庁所在市別

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