女性がネット銀行を選ぶ理由、「手数料」「ポイント」を上回る第1位は?
LIMO / 2021年5月6日 19時35分
女性がネット銀行を選ぶ理由、「手数料」「ポイント」を上回る第1位は?
密を避けたいコロナ禍においては、非接触・非対面型のサービスが拡大しています。それは金融サービスでも同様のようです。
株式会社こどもリビングが運営するシルミル研究所の「ウーマンリサーチ」が全国の女性会員1,665人を対象に行った「インターネットバンキングについての調査」によると、女性のインターネットバンキングの利用率は6割。5人中3人が利用していることになります。
調査結果には、女性がインターネットバンキングを利用する理由や、利用する際に重視したポイントなども含まれています。どのような内容になっているのか見てみましょう。
女性がインターネットバンキングを利用する理由は?
まず、インターネットバンキングを利用する理由のトップ3は以下の通りで、第1位は「銀行に行かなくてよい」でした。
1位「銀行に行かなくてよい」
2位「24時間利用できる」
3位「振り込み・振替が簡単にできる」
筆者もインターネットバンキングを利用していますが、やはり銀行に行かなくていいのが一番のポイントだと感じています。ネットなら自宅にいながらにして大概の手続きはできるので、銀行の営業時間に合わせたり、ATMで手数料がかからない時間帯を狙って、わざわざ店舗等に足を運ぶ必要はなくなります。
また、共働きの場合、仕事中はもちろん帰宅してからも何かと慌ただしく、女性がひと息つける時間となると夕食の片付けが終わった後ということになりがち。
その点、24時間利用できるインターネットバンキングは、いつでも手が空いた時に振込や振替の手続きができます。時短になること、場所を選ばないことにメリットを感じる女性も多いのでしょう。
インターネットバンキングを選ぶときのポイントは?
インターネットバンキングサービスを利用している人のうち、「都市銀行」のサービス利用者が58.8%と最も多く、次いで「インターネット銀行※」(48.8%)、「ゆうちょ銀行」(27.7%)となっています(複数回答)。
※原則的に店舗を設置せず、主にインターネット等を介して銀行業務サービスを提供する銀行
都市銀行での利用率が高いのは、すでに保有している口座でインターネットバンキングを始めるのが簡単だからでしょう。一方で、まだまだ歴史の浅いインターネット銀行(以下、ネット銀行)がゆうちょ銀行より利用率が高いのは、時代のニーズとマッチしていることの反映かもしれません。
ネット銀行を選ぶときに最も重視するのは?
インターネットバンキングができる銀行の中でも、ネット銀行を利用する際に重視したことを聞いたところ、図表1のような結果になりました。
第1位「預金金利がよい」(21.6%)
筆者もネット銀行の楽天銀行を利用していますが、楽天証券との口座連携サービス(マネーブリッジ)を設定していると普通預金金利が年0.1%に※。これは、大手都市銀行の普通預金金利である年0.001%のなんと100倍です。
また、口座連携サービスを利用していなくても、普通預金金利が年0.02%ですから、都市銀行の定期預金金利0.002%と比べても金利の良さが一目瞭然。預金金利の良さでネット銀行が選ばれるのは納得できます。
※変動金利、2021年2月1日時点
第2位「振込手数料のお得感」(14.0%)
上記のように今はほとんど金利がつかないにもかかわらず、振込手数料やATMの利用手数料を取られるのは、大きな負担に感じられます。
ネット銀行でも振込手数料はかかりますが、対象となる取引の実績や預かり残高によって、自分が取引している銀行以外(他行)への振込であっても手数料が無料になるサービスがあります。それほど頻繁に振込をすることがなくても、無料になるというのは嬉しいものですね。
第3位「ポイントが貯まる」(13.0%)
たとえば楽天銀行では、給与の受取・振込・口座振替でもポイントを貯めることができます。また、貯まったポイントは、振込手数料やデビットカードの支払いなどに利用することが可能。買い物だけでなく、金融機関の取引でもポイントが貯まるというのもメリットの一つです。
第4位「ATM手数料のお得感」(8.1%)
手数料がかからない時間帯で利用したいものの、給料日にはATMに大行列で貴重な昼休み時間に並ばないといけないことも。ネット銀行では振込手数料と同様、ATM手数料も取引実績に応じて、ひと月に数回無料で利用することができるサービスがあるので、時間に縛られない良さもあります。
第5位「ATMが多く、身近な場所にある」(6.8%)
ネット銀行で利用できるATMはコンビニに設置されているATMのほか、提携しているメガバンクのATMやゆうちょ銀行などのATMも利用可能。コンビニのATMだと夜間や休日に関係なく365日24時間利用できるうえに、手数料もかかりません。
おわりに
仕事、家事、育児で忙しい女性たちが、少しでも時短できる便利家電を利用するように、銀行の取引においても時短と便利さがインターネットバンキングを選ぶ大きな理由になっているようです。さらに、ネット銀行では金利や手数料のお得感もプラスされるので、利用しようと思うのも納得なのではないでしょうか。
参考資料
インターネットバンキングについての調査(https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000052.000057067.html)(株式会社こどもりびんぐ・シルミル研究所)
楽天銀行ウェブサイト(https://www.rakuten-bank.co.jp/merit/#anc04)(楽天銀行株式会社)
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
ネットバンクの金利が高いのはなぜ? デメリットはある?
ファイナンシャルフィールド / 2024年5月10日 9時0分
-
銀行で通帳をもらおうとしたら「有料です」と言われた…新規口座開設でかかる「手数料」を節約する方法とは?
ファイナンシャルフィールド / 2024年5月7日 4時30分
-
「メインバンク」として使っている銀行ランキング!圧倒的に人気だったのは…
オールアバウト / 2024年5月6日 11時30分
-
利用しているネットバンキング 「三菱UFJ」「住信SBI」を抑えた1位は
ITmedia ビジネスオンライン / 2024年5月6日 8時0分
-
【振込手数料が990円!?】改定で値上がりした「振込手数料」をおさえる方法はある?
ファイナンシャルフィールド / 2024年4月20日 3時0分
ランキング
-
1100円ショップは仕入れ値95円で悲鳴… エアギター選手権は中止に… 歴史的円安の影響どこまで?【news23】
TBS NEWS DIG Powered by JNN / 2024年5月14日 12時28分
-
2NVIDIA急伸に「追い風受ける日本企業」はここだ 沸騰する半導体市場の最前線をQ&A形式で解説
東洋経済オンライン / 2024年5月14日 7時20分
-
3歴史的円安でも外食最大手ゼンショーHDは過去最高益 「海外進出」が好調 アメリカで展開の寿司店や中国出店の「すき家」など
TBS NEWS DIG Powered by JNN / 2024年5月14日 16時49分
-
4“バズる”地方創生請負人が語る、これからの地方。発展のキーワードは「海外進出」と「女性の雇用創出」地域活性化の弊害は「お金を吸い上げていく東京の大企業」
集英社オンライン / 2024年5月14日 8時0分
-
5シャープがテレビ用大型液晶パネルの生産停止を発表 かつては日本の電機産業をけん引…1499億円の最終赤字
TBS NEWS DIG Powered by JNN / 2024年5月14日 16時25分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください