1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. ライフ
  4. ライフ総合

クレジットカードの不正利用内訳「不正利用されるのは海外と国内どちらが多いか」

LIMO / 2021年5月7日 8時5分

クレジットカードの不正利用内訳「不正利用されるのは海外と国内どちらが多いか」

クレジットカードの不正利用内訳「不正利用されるのは海外と国内どちらが多いか」

新型コロナウイルスの影響で、現金に直接触れずに決済ができるキャッシュレスに注目が集まっています。コロナ禍を機に、キャッシュレス化した人も多いのではないでしょうか。

クレジットカードもキャッシュレスの一つで、一番古いキャッシュレスです。クレジットカードの普及率は高いですが、一方でクレジットカードの不正利用が多いことが問題になっています。

今回は日本クレジット協会の「クレジット関連統計」の「クレジットカード不正利用被害額の発生状況」をもとに、不正利用の内訳と、不正利用されるのは国内と海外どちらが多いかを解説していきます。

偽造被害は海外、番号盗用は国内が多い

2021年3月に開示されている日本クレジット協会の「クレジット関連統計 クレジットカード不正利用被害額の発生状況」によると、2020年(1月〜12月)でクレジットカード偽造被害は国内が2.3億円、海外が5.7億円という結果になり、番号盗用被害は国内が163.9億円、海外が59.7億円という結果であることがわかりました。

つまり、偽造被害は海外からの被害が多く、番号盗用は国内が多いことがわかります。

年度別によっても数値が異なってくるので、年ごとに見ていきましょう。

クレジットカード偽造被害の国内・海外別内訳

2014年(1月〜12月):クレジットカード偽造被害(19.5億円)
┗国内・被害額:4.5億円/構成比(23.1%)
┗海外・被害額:15.0億円/構成比(76.9%)

2015年(1月〜12月):クレジットカード偽造被害(23.1億円)
┗国内・被害額:5.6億円/構成比(24.2%)
┗海外・被害額:17.5億円/構成比(75.8%)

2016年(1月〜12月):クレジットカード偽造被害(30.6億円)
┗国内・被害額:10.5億円/構成比(34.3%)
┗海外・被害額:20.1億円/構成比(65.7%)

2017年(1月〜12月):クレジットカード偽造被害(31.7億円)
┗国内・被害額:12.8億円/構成比(40.4%)
┗海外・被害額:18.9億円/構成比(59.6%)

2018年(1月〜12月):クレジットカード偽造被害(16.0億円)
┗国内・被害額:7.4億円/構成比(46.2%)
┗海外・被害額:8.6億円/構成比(53.8%)

2019年(1月〜12月):クレジットカード偽造被害(17.8億円)
┗国内・被害額:6.4億円/構成比(36.0%)
┗海外・被害額:11.4億円/構成比(64.0%)

2020年(1月〜12月):クレジットカード偽造被害(8.0億円)
┗国内・被害額:2.3億円/構成比(28.8%)
┗海外・被害額:5.7億円/構成比(71.3%)

クレジットカード偽造被害については、2014年〜2020年の間海外での被害総額の方が国内を上回っています。また、カード偽造被害について、年々減少傾向にあり、2018年から急激に減少しています。クレジットカード自体のセキュリティが高まり偽造がしにくくなっていることが考えられます。

クレジットカード番号盗用の国内・海外別内訳

2014年(1月〜12月):クレジットカード番号盗用(67.3億円)
┗国内・被害額:42.0億円/構成比(62.4%)
┗海外・被害額:25.3億円/構成比(37.6%)

2015年(1月〜12月):クレジットカード番号盗用(72.2億円)
┗国内・被害額:45.7億円/構成比(63.3%)
┗海外・被害額:26.5億円/構成比(36.7%)

2016年(1月〜12月):クレジットカード番号盗用(88.9億円)
┗国内・被害額:54.6億円/構成比(61.4%)
┗海外・被害額:34.3億円/構成比(38.6%)

2017年(1月〜12月):クレジットカード番号盗用(176.7億円)
┗国内・被害額:108.0億円/構成比(61.1%)
┗海外・被害額:68.7億円/構成比(38.9%)

2018年(1月〜12月):クレジットカード番号盗用(187.6億円)
┗国内・被害額:125.2億円/構成比(66.7%)
┗海外・被害額:62.4億円/構成比(33.3%)

2019年(1月〜12月):クレジットカード番号盗用(222.9億円)
┗国内・被害額:152.9億円/構成比(68.8%)
┗海外・被害額:70.0億円/構成比(31.4%)

2020年(1月〜12月):クレジットカード番号盗用(223.6億円)
┗国内・被害額:163.9億円/構成比(73.3%)
┗海外・被害額:59.7億円/構成比(26.7%)

番号盗用被害については、年々増加傾向にあることがわかりました。また、2014年から2020年にかけて国内での被害額が海外の被害額を上回っています。国内の被害額は2017年から大幅に増加し、100億円を超えています。

まとめにかえて

日本クレジット協会の「クレジット関連統計 クレジットカード不正利用被害額の発生状況」によると、クレジットカードの不正利用は偽造被害が海外に多く、番号盗用は国内に多いことがわかりました。

国内、海外ともに、クレジットカード偽造被害の被害額は減っている傾向にありますが、番号盗用については国内での被害額が増えています。

セキュリティに強いクレジットカードを利用することをおすすめします。少しでも参考になれば幸いです。

参考資料

日本クレジット協会「クレジット関連統計」(https://www.j-credit.or.jp/information/statistics/index.html)

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください