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ニューヨーカーが今いちばん読んでいるビジネス書は?(2021年4月調べ)

LIMO / 2021年5月15日 12時35分

ニューヨーカーが今いちばん読んでいるビジネス書は?(2021年4月調べ)

ニューヨーカーが今いちばん読んでいるビジネス書は?(2021年4月調べ)

米書店バーンズ&ノーブルのビジネス書売れ筋トップ10

この記事では、某商社ニューヨークオフィスに勤務するビジネス書大好き人間が、日々通う書店のビジネス書コーナーで感じたことをお話ししていきます。

5月になって、どんどんと暖かくなってきましたね。NYはだいたい青森と同じ緯度にあるのですが、5月も下旬になると、気温が25度を超える日も増えてきます。5月最終月曜日の祝日で、戦没者を追悼する日である「メモリアルデイ」を境に夏休みに入る学生も多く、ビーチをはじめとする夏らしい施設がオープンし始めます。毎年この時期になると、日本より一足早い夏の訪れを感じます。

それでは、先月のランキングを見ていきましょう。

バーンズ&ノーブル(BARNES & NOBLE)の4月のビジネス書売れ筋ランキング

※ 順位/タイトル/邦題(翻訳書がないものは編集部で独自に訳した仮題)/著者

1.The 48 Laws of Power/(邦題)権力(パワー)に翻弄されないための48の法則(角川書店)/著:ロバート・グリーン

2.Get Good with Money: Ten Simple Steps to Becoming Financially Whole/(仮題)お金と仲良くなる:経済的に豊かになるための10の簡単なステップ/著:ティファニー・ザ・バジェットニスタ・アリッシュ

3.A People's Guide to Capitalism: An Introduction to Marxist Economics/(仮題)人々のための資本主義への手引き:マルクス経済学入門/著:ハダス・ティエール

4.Atomic Habits:An Easy & Proven Way to Build Good Habits & Break Bad Ones/(邦題)ジェームズ・クリアー式 複利で伸びる1つの習慣(パンローリング)/著:ジェームズ・クリアー

5.Rich Dad Poor Dad:What the Rich Teach Their Kids About Money That the Poor and Middle Class Do Not!/(邦題)金持ち父さん貧乏父さん:アメリカの金持ちが教えてくれるお金の哲学(筑摩書房)/著:ロバート・キヨサキ

6.Finding Freedom:A Cook's Story; Remaking a Life from Scratch/(仮題)自由を見つけ出す:ゼロから人生を作り直す料理人の物語/著:エリン・フレンチ

7.Caviar Dreams,Tuna Fish Budget: How to Survive in Business and Life/(仮題)キャビアの夢、マグロの予算:ビジネスと生活で生き残る方法/著:マーガレット・ジョセフ

8.How to Win Friends and Influence People/(邦題)人を動かす(創元社)/著:デール・カーネギー

9.The First 90 Days, Updated and Expanded: Proven Strategies for Getting Up to Speed Faster and Smarter/(邦題)ハーバード流マネジメント講座 90日で成果を出すリーダー(翔泳社)/著:マイケル・ワトキンス

10.Lean In: Women, Work, and the Will to Lead/(邦題)LEAN IN(リーン・イン) 女性、仕事、リーダーへの意欲(日本経済新聞出版)/著:シェリル・サンドバーグ

10のステップで「経済的な不安」をなくしていく

まずは、2位にランクインした『Get Good with Money』です。著者のティファニー・アリッシュは「バジェットニスタ」の愛称で知られる金融アドバイザーで、のべ100万人以上の女性の生活に影響を与え、金融分野での受賞歴なども持っている人物です。

経済的な不安は、誰しもが抱えるもの。本書はそうした悩みや不安を筆者の体験を踏まえながら、10のステップを通して解消していきます。自身の経済状況を見直し、お金とうまくやっていくための手段を紹介する本書は、家計に不安のある人だけでなく、幅広い人におすすめです。

「マルクス経済学」と「著名レストランオーナーシェフの人生」に迫った2冊

そして、3位にランクインしたのは、『A People's Guide to Capitalism』。本書は、日本などでも近年再び注目を集めているマルクス経済学の入門書と銘打たれています。マルクス主義理論はかなり難解なものとして知られ、その理解のためにはそれ相応の努力が必要でした。本書はその難解な部分を、具体的な例を用いたり、専門用語をやさしく言い換えたりすることによって、入門者であっても理解しやすいよう導いていきます。われわれがその中で生活を送っている資本主義とは何か、あるいはマルクス経済学とはどんなものなのか知りたい、というように経済に興味のある人は必読です!

最後に紹介するのは、6位の『Finding freedom』です。メイン州にあるレストラン「The Lost Kitchen」は、タイム紙の「世界で最も素晴らしい場所」のひとつに選ばれるなど、受賞歴の多い有名店です。本書はそのオーナー兼シェフであるエリン・フレンチ氏のこれまでを綴ったもの。多くの喪失や挫折を経験した彼女ですが、不断の努力と情熱によって、「最高到達地点」を追求し続けるその姿に、勇気づけられる一冊です。

まとめにかえて

今月は、経済や金融に関する本も多くランクインしていました。

それでは、次回のランキングもお楽しみに!

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