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20代で1000万円の資産を持つ女性に聞いた「増やす投資」のマイルール

LIMO / 2021年5月24日 19時35分

20代で1000万円の資産を持つ女性に聞いた「増やす投資」のマイルール

20代で1000万円の資産を持つ女性に聞いた「増やす投資」のマイルール

最近、「FIRE」という言葉を耳にするようになりました※。FIREとは経済的に自立し、早期退職して生活していくことを目指す生き方で、アメリカで数年前から流行している言葉です。

FIREでは週に何日か、自分の好きなように働くという方法もあるようですが、そうした生活の大前提となるのは資産。ある程度の資産を貯めて、その資産を運用することで得られる利益で生活を支えていくというのが基本の考え方です。今回はFIREを目指し、20代で1,000万円の資産づくりに成功した女性に「上手に増やす投資」の秘訣を教えてもらいました。

※Financial Independence, Retire Earlyの略

とにかく「損切り」ルールを決める

20代のAさんは大学生の頃から資産運用や金融商品に興味があり、貯金と投資で資産づくりをしてきました。そんな彼女は彼女なりの「鉄板ルール」を決めているのだと言います。

「資産運用、とりわけ株や投資信託などのリスク商品を購入するときに注意しなければならないのは損切りルール。いくらまで下がったら、損が出てもいいから売ろうというラインを決めておくことが大事」と言います。Aさんは主に国内の株式、投資信託、そして米国株式を運用しているそうですが、ここ1~2年は仮想通貨も時々チェックしているのだとか。

「金融商品の種類に限らず、このルールを決めておくことは大事。たとえば、株価が下がったときに『また株価は上がってくるだろう』と思ってそのままにしておくと、より大きな損失につながる。株価が5%下がったら売る、あるいは1,500円の株価が1,200円まで下がったら売る、というように具体的な数字を決めるまで絶対に買わない」と言い切ります。

こうしたルールを決めても守れない人もいるようですが、Aさんは兎にも角にも機械的に売却しているようです。「投資は増えるときは増えるけど、その分減るときもぐっと減る。その減りをどれだけ少なくできるかがポイントだと思う」とのこと。投資にチャレンジするときはルール決めを徹底したいところです。

2倍、3倍…を夢見ない

さらにAさんは、「投資で資産が2倍、3倍になったというようなネットの記事を読んで、期待に胸を膨らませて投資を始める人がいるけれど、それは間違い。ほとんどの人はそうならない。むしろそんな人が珍しいから記事にされるワケであって、そういうのを夢見て投資を始めると挫折の原因になる」と言います。

「実際、株価が2倍、3倍になることもある。でも、それを引き当てるなんて、普通にサラリーマンをしていて企業のことを細かく調べる時間が取れない人にはまず難しい。たまたまそういう企業の株を引き当てることもあるけど…」と続けるAさん。

「そんな夢は捨てて、ちょっとでも儲かればいい。何事も欲張ると失敗する、それは投資も同じ。手数料負けしなければいいと思っている」のだそう。手数料で証券会社に支払う分をを差し引いてマイナスにならなければいい、という程度に思っていれば欲に溺れることなく冷静でいられるというのがAさんのポリシーなのだそうです。

「コツコツ伸ばす資産」と「ぐんぐん伸びる資産」に分ける

Aさんは投資する際、特に意識していることがあるようです。「投資を始めると分散投資が大事と言われる。たしかに理屈はわかるけど、ただ投資する業界を分散するとか国を分散するというだけでなく、資産の増え方でも分散させている」と話します。

「たとえば、『コツコツ伸ばす資産』と『ぐんぐん伸びる資産』に分けるとすると、自分の場合『コツコツ伸ばす資産』を6割、『ぐんぐん伸びる資産』は4割というように資産の割り振りを決めている」のだそう。

「『コツコツ伸ばす資産』は長期的に保有してゆっくり育てる代わりに大きな損はないような、日本の株や投資信託、債券のような商品を入れる。逆に『ぐんぐん伸びる資産』は仮想通貨、米国株、新興国の株のようなこれからぐーっと伸びていきそうなもの」と説明します。

「私はどちらかというとせっかちなタイプで、『じっくり資産を育てる』スタンスは最初は苦手だった。だからある程度早く結果が出そうな商品も買いたくて、最初はそういうものばかり買って失敗した。その経験からこの2つに分けている」と続けるAさん。

「自分が冒険できるお金と、しっかり地に足付けて増やしていくお金。この2つに分けておくと不安にもならないし、ストレスもたまらない」と教えてくれました。

おわりに

AさんがIT企業に就職したときの給料は額面20万円で、投資にまわすお金にそれほど余裕はなかったと言います。それでも、毎月少しであっても投資に回すお金を作り、かつボーナスの大半を資産運用に回して、1,000万円の資産に到達したのだそうです。これから資産形成をしようという方は、Aさんのマイルールも参考にしてみてくださいね。

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