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急落後に大幅反発の日経平均、底堅い動きか上昇トレンドの転換点か

LIMO / 2021年5月17日 8時5分

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急落後に大幅反発の日経平均、底堅い動きか上昇トレンドの転換点か

【日経平均株価】テクニカル分析 2021年5月16日

米株の下落などを受け、日経平均も3日連続で下げる

2021年5月14日の東京株式市場で、日経平均株価の終値は前日より636円46銭高の28,084円47銭でした。前日まで3日連続で下げ、前日13日の終値は27,448円01銭と、心理的な節目である28,000円も割り込んでいました。

12日の米株式市場でダウ工業株30種平均やナスダック総合株価指数などが大幅安となったことから、日本株も連れ安となりました。米株下落の要因は、12日に発表された4月の消費者物価指数(CPI)です。前年同月比で市場予想以上に上昇したことから米長期金利も上昇。ハイテク株などが売られました。

今週の動きはどうなるでしょうか。引き続き、米株の動きに振られる展開が続きそうです。14日の東京株式市場での日経平均の反発は、前日の米株式相場が上昇した流れを受けてのものでした。米長期金利の上昇が一服したことから、ハイテク株などが買い戻されました。

14日の米株式市場でダウ平均は続伸し、前日比360ドル68セント高の34,382ドル13セントで終えています。日本株も週初から底堅い動きになるのではないでしょうか。

米株はまるでジェットコースターのように乱高下する動きが続いています。FRBなど、要人の発言によっても株価が急に動くことがあるので注意が必要です。

難しい局面が続きますが、好業績の企業についてはしっかりと買われる動きとなっています。国内ではコロナ禍による今後の業績の見込みが改めて判断される局面になっています。

感染拡大に歯止めがかかっておらず、直接的に影響を受ける業態もありますが、その状況下でも見通しを上方修正する企業もあります。主要企業の決算も出そろったことから、有望な銘柄をしっかりと物色したいところです。

今週は重要な経済指標の発表も相次いで行われます。国内では18日に1-3月期国内総生産(GDP)速報値が発表されます。米国では19日に連邦公開市場委員会(FOMC)議事録、20日に5月フィラデルフィア連銀製造業景況指数、21日に4月中古住宅販売件数などが発表されます。

直近の下値抵抗線を割り込む。足元では調整局面か

先週の日経平均の値動きをテクニカル面から振り返ってみましょう。5日移動平均線、25日移動平均線、75日移動平均線が収束し、方向感が出しにくい流れが続いています。

先週はそれでも週初には陽線となって、ローソク足の実態が25日線を上抜けました。ところが翌日から大きな陰線が3日続き、25日線だけでなく75日線も割り込みました。

今週以降の展開はどうなるでしょうか。これまで3月5日の安値(28,308円)、3月24日の安値(28,379円)、4月21日の安値(28,419円)と、安値が次第に切り上がるとともに、このあたりが、足元での下値サポートになっていました。ところが先週、この下限を大きく割り込んでしまいました。

今週、ここを回復し29,000円あたりまで戻せればいいのですが、逆にこのあたりが上値抵抗線になってしまうこともあり得ます。その場合は、短期的には下目線にならざるを得ません。

懸念されるのは、先週の値動きにより25日線が75日線を上から下に抜けるデッドクロスが形成されたことです。

25日線と75日線のゴールデンクロスが形成されたのが2020年5月で、その後1年あまり上昇を続けてきましたが、その流れが転換する可能性があります。

一方で、週足や月足で中長期的な流れを見ると、依然として上昇トレンドは続いており、上昇一服とみることもできます。ひとまず今週、25日線を回復できるかどうかに注目したいところです。

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