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日経平均急反発で終値600円高。ワクチン接種加速で3万円台回復期待

LIMO / 2021年5月31日 8時5分

日経平均急反発で終値600円高。ワクチン接種加速で3万円台回復期待

日経平均急反発で終値600円高。ワクチン接種加速で3万円台回復期待

【日経平均株価】テクニカル分析 2021年5月30日

米株上昇を受けて日本株も買われる

2021年5月28日の東京株式市場で日経平均株価は急反発し、終値は前日より600円40銭高の29,149円41銭でした。29,000円台を回復するのは今月10日以来です。

前日27日の米株式市場でダウ工業株30種平均が上昇。また、同日に発表された週間の米新規失業保険申請件数が市場予想より少なかったことから雇用回復の見方が広がって米株が買われ、日本株も連れ高となりました。

今週の動きはどうなるでしょうか。28日の米株式市場でダウ平均は3日続伸し、前日比64ドル81セント高の34,529ドル45セントで終えています。

米商務省が28日発表した4月の個人消費支出(PCE)物価指数は前年同月比3.6%の上昇でした。2008年9月の指数(3.7%)以来の高い伸び率です。

インフレ加速が懸念されるところですが、それにもかかわらず28日の米長期金利は1.5%台に低下し、株も買われました。

FRB(米連邦準備制度理事会)のテーパリング(量的緩和の縮小)などを予想する声もあるのですが、FRB高官が金融緩和を堅持する発言したことなどが安心材料になっています。

依然として「買いたい」投資家が多いことがうかがえ、週初から日本株も底堅い動きになりそうです。足元で円安傾向が続いていることも追い風になります。

今週は重要な経済指標がいくつも発表されます。6月1日には米製造業PMIおよびISM製造業景気指数、4日金曜日には5月の米雇用統計も発表されます。

投資家の間では「アフターコロナ」を見据えた景気回復を織り込んでいるようですが、予想以下の数値になると失望売りになるでしょう。そういったことから、今週は日本株も様子見ムードになることも考えられます。

国内では28日、政府が東京や大阪など9都道府県の新型コロナ緊急事態宣言を6月20日まで延長すると決定。業種業態によっては影響を受ける企業もありそうです。

一方で、今週あたりからワクチン接種のペースが加速するとの観測もあります。その場合は買われる動きになるでしょう。

25日移動平均線を回復、75日線に迫る

先週の日経平均の値動きをテクニカル面から振り返ってみましょう。前週末21日にはローソク足の実体が5日移動平均線を回復。今週はこれを維持できるかどうかがポイントでした。

実際には、ヒゲの長い足が続いたものの、全体的には5日線に下値をサポートされるような底堅い動きになりました。さらに注目すべきは、25日線も回復したことです。28日には大きく窓をあけて上昇して寄り付くと、そのまま陽線となりました。

今週以降の展開はどうなるでしょうか。4月の下旬に25日線を割り込んで以降、5月上旬にいったん上値を試す動きがありましたが、ここで25日線に押さえられました。

先週、ここを回復できました。また、足元では28,300円~28,700円付近がレジスタンスラインになっていましたが、これも超えてきました。大いに頼もしいところです。

ただ、その後はその先の75日線に上値を押さえられました。今週以降、まずは75日線(29,200円付近)を回復できるかどうかがポイントになります。ここを超えてくるようであれば、3万円台回復も見えてきます。

短期的には下降トレンドになっており、そのトレンドラインの上限が29,700円あたりになります。直近の戻り高値である5月10日の高値(29,685円)にも重なります。ここを上抜けるようであれば、目線は上に持っていいでしょう。

逆に、このあたりで上値を押さえられるようであれば、しばらくもみ合いになる可能性もあります。

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