50代の貯蓄額は二極化!? 50代からでもできる老後資金対策3つ
LIMO / 2021年6月6日 18時35分
50代の貯蓄額は二極化!? 50代からでもできる老後資金対策3つ
数年前に「老後2000万円問題」が話題になり、今でも「自分の老後資金は足りているのだろうか?」「今から準備して間に合うのだろうか?」と不安に感じている人は多いのではないでしょうか。
老後資金を準備するのは簡単なことではありませんし、いくらあったら安心かは人それぞれではありますが、明らかに準備ができていないと感じている人は今からでも対策をしたほうがいいでしょう。
そこで今回は、50代の貯蓄額を調査データで確認しつつ、今からできる老後資金問題の対策を紹介します。
50代の貯蓄額は二極化している?
そもそも、50代ではどれくらいの貯蓄額があるのでしょうか。金融広報中央委員会の「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯](令和2年)」を見てみましょう。
すると、50代の二人以上世帯の金融資産保有額※(貯蓄額)は、
平均値:1684万円
中央値:800万円
となっています(※金融資産を保有していない世帯を含む)。
この平均値を見ると、1684万円も!と驚かれるかもしれません。しかし平均値は一部の極端な値に引っ張られて、実態よりも大きい数値となる傾向があります。一方、中央値は数値を小さい順(または大きい順)に並べた真ん中にくるものなので、より実態に近いといえるでしょう。
では、金融資産保有額の分布は、ゼロから3000万円以上までどのようになっているのでしょうか。
金融資産非保有:13.3%
100万円未満:6.4%
100~200万円未満:5.3%
200~300万円未満:5.3%
300~400万円未満:2.8%
400~500万円未満:3.4%
500~700万円未満:8.3%
700~1000万円未満:9.2%
1000~1500万円未満:11.7%
1500~2000万円未満:5.7%
2000~3000万円未満:10.8%
3000万円以上:13.8%
無回答:3.9%
このように、金融資産を保有していない世帯と100万円未満の世帯を合わせると約2割(19.7%)ある一方、1500万円以上の世帯が3割(30.3%)を占めるなど、二極化している状況がうかがえます。
では次に、老後資金対策の3つのアプローチを見ていきます。
老後資金対策1:負債の整理をする
「収入がなくなる定年後にローンなどの返済が残っていることが怖かった。老後資金準備の第一歩として、まずは負債を定年後に持ち越さないようにした」と話すのは、60代のAさんです。
Aさんは老後資金が心配で、現役のうちに負債の整理をしてすべて返済したと言います。「定年後は収入が減るし不安定になるのに、毎月決まった金額を引かれてしまうのは痛いと思って…。早めに返済してしまおうと思い、50代に入ってから返済プランを立て直した」とのこと。
「繰り上げ返済しているときには結構キツイこともあったけれど、今になって返済しておいてよかったと思う。やっぱり、まとまった収入がないのに負債がある…とか、返済できなかったらどうしよう…という不安から解放されたのは大きい。老後資金準備というほどでもないけれど、決まった収入があるうちに返済を終えておけば老後は自分の工夫次第で余裕を持って生活していける」と話します。
老後に返済に追われて生活水準が下がったり、不安に思いながら暮らさなければならない、なんてツライですよね。負債がある場合は、早めに返済することを検討してみる価値はあるでしょう。
老後資金対策2:生活コストを下げる準備を始める
「年金頼りの生活になってしまうことを考えて、50代の今のうちから生活コストを少しずつ下げ始めている。定年を迎えてから急に生活水準を変えるなんて現実的ではないと思った」と言うのは50代のBさんです。
「定年後に収入が減るのに合わせて、生活水準を下げる必要があるというのはわかりきったこと。でも、それを実際に行動に移すのは難しい。毎月の生活費をちょっとずつ減らすために、妻と協力して実行し始めた。まずはスマホを格安スマホに変更。車も2台持っていたが、妻と話して1台に。少しずつ断捨離するイメージで取り組んでいる」と言います。
「そうして色々と取り組んでいるうちに節約が楽しくなってきた。妻と『次は何をしようか』と話すのも面白い。外食を少し控えて、妻に任せきりだった料理を手伝うようになり、今では土日は自分が料理担当。『次の週末には何を作ろうか』と楽しんでやっている」と笑います。
生活水準を下げたり、生活にかかるコストを削減するのは大変ですが、時間をかけてゆっくりと段階的にやっていけばBさんのように楽しみながら取り組めそうですね。
老後資金対策3:定年に関係なく働ける場所を確保する
「定年後に収入がなくなるのは不安。だから定年後も働ける場所を確保することが大事だと思った」と話すのは60代のCさんです。Cさんは60歳で定年を迎えた後も、嘱託職員として元の職場で働いています。
「嘱託社員になって給料は減るけれど、仕事にやりがいも感じていたし急に仕事を辞めると生活にハリがなくなってつまらない人生になるのではないかと思った。それなら給料が減っても仕事を続けたいと思ったし、収入を得られる期間は長ければ長い方がいいと思う」とのこと。
Cさんのように収入を確保し、その収入を生活費に充てれば、貯金を取り崩す期間を短くすることができますよね。
一方、キャリアを生かして副業を始めたのは50代のDさん。「ずっとコンサルの仕事をしてきたから、その知識と経験を生かして若者向けのキャリアコンサルをしたり、経営者向けのコンサルをやったりしている」のだそう。
「キャリアコンサルは本職ではないけれど、管理職として中途採用も新卒も面接することが多いから、リアルな面接官の視点を伝えることができて結構人気が出てきた。経営コンサルもあえて相場より少し安く価格設定して充実した内容を凝縮して伝え、リピーターになってもらう戦略でうまくいっている」と得意げに話してくれました。
50代というのは社会人としての経験も豊かですし、それまでに築いてきたキャリアや知識も人にアドバイスをするには十分。このように、キャリアを生かした副業を始める人も最近は増えているようです。
「副業を始めてから、副業で得た収入はすべて老後資金の貯金に回している。そうすれば月に十万円単位で貯金ができる。自分も副業で学べることがあり、新たな視点を発見して意外と楽しく取り組めている。会社じゃないから定年もないし、このまま副業を続けていきたい」と話してくれました。
おわりに
今回は50代から始める老後資金対策を紹介しました。50代になってからでは間に合わないのでは?と思う人も多いかもしれませんが、できることはたくさんあります。どれも難しいことではないので、できそうなものから取り組んでみてはいかがでしょうか。
参考資料
家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯](令和2年)(https://www.shiruporuto.jp/public/data/survey/yoron/futari/2020/pdf/yoronf20.pdf)(金融広報中央委員会)
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