ガソリン高騰のいまこそ再確認!「エコカー」とはどんな車か
LIMO / 2021年6月12日 19時35分
ガソリン高騰のいまこそ再確認!「エコカー」とはどんな車か
ガソリンの価格は日々変動しているというのは皆さんご存じかと思います。2021年に入ってガソリンの店頭価格がじわりじわりと上昇し続け、つい先日、全国平均小売価格がやっと26週ぶりに値下がりしたというニュースを見かけた方もいるのではないでしょうか。
ガソリン価格の上昇は毎日車を使っている人だけでなく、車を保有するほぼすべてのユーザーにとっても注目すべきニュースです。特にこのところの上昇傾向を見ていると、少しでもガソリンの購入量を抑えるために、燃費のいい、いわゆるエコカーに買い替えようかと思案する人がいるかもしれません。
とはいえ、一口にでエコカーといっても様々な種類があります。今回は特にエコカーのことはあまり詳しくないという方に向けて、改めてその特徴や種類などについて簡単に紹介します。
そもそもエコカーってどんな車?
まず、エコカーとはどのような車なのかについて一言でいうと「環境にやさしい車」であるということになるかと思います。
では、環境にやさしいとはどういうことなのでしょうか、それについて少し深堀をするのであれば、ガソリンをあまり使わない、つまり二酸化炭素(CO2)の排出量が少ない車ということもできます。
ハイブリッド、PHV、EVはどんな車?
燃費のいいエコカーの中では、ハイブリッドカーが代表格かと思います。いわゆる電気の力を使って車を動かすということになりますが、電気の力を使う車には大きく分けて3種類あります。この3つの概要について見ていきましょう。
1. ハイブリッドカー
国産車の中でも増加が顕著なカテゴリーがハイブリッドカーです。1回はその名前を聞いたことがあると思います。
ハイブリッドカーについて簡単に説明すると、従来の車の動力であったガソリンエンジンと電気の力で動くモーターを両方使って車を動かす仕組みとなっています。
ハイブリッドカーを細かく分解していくとさらに細分化されていきますが、基本はこのメカニズムです。電気の力を使うことで燃料の消費を少しでも抑えることができるというのがメリットです。
ハイブリッドカーの代名詞としてトヨタのプリウスが挙げられますが、最近何かと話題な日産のe-POWERを採用した車たちもこのカテゴリに分類されます。
2. プラグインハイブリッドカー(PHV)
次に控えるのがプラグインハイブリットカー(PHV)です。PHVはハイブリッドよりも大容量のバッテリーを搭載し、より長距離を電気の力だけで走行できるようになりました。
PHVの最大の特徴は「自宅や出先で充電できる」ということです。普段は充電した電力を使い、電力が尽きたらガソリンエンジンを駆動させて車を動かすという仕組みとなっています。
3. 電気自動車(EV)
日産リーフを筆頭とするのが電気自動車(EV)です。EVはガソリンエンジンを搭載しておらず、100%電気の力だけで車を動かします。
EVもPHVのように自宅や出先で充電することで走行することができます。感覚的にはガソリンスタンドでび給油に近いですが、30分程度充電しないといけないということが欠点ともいえます。
FCVと水素エンジンは何が違う?
最近少しずつ知名度が上がってきたのが「水素」を燃料として走る車です。燃料電池を搭載したFCVや水素を燃料として走行する水素エンジン車があります。
FCVの原理はEVと同じですが、充電方法が異なります。燃料電池に水素やメタノールなどを使用し、搭載している燃料電池で発電した電気でモーターを動かします。
一方、水素エンジン車の場合、エンジンのつくりはガソリン車と似ていますが使っている燃料が水素ということでCO2を排出しないというところから究極のエコカーともいわれています。
最近、24時間の耐久レースをトヨタの水素エンジン車が完走したというニュースで話題となりましたが、実用化にはまだまだハードルがありそうです。
古い車に乗り続けることはエコなのか、という疑問
燃費のいい新しい車に買い替えることでCO2排出量を減らすという考え方がある一方で、古い車に乗り続けることがエコだという意見を見聞きすることもあるかと思います。
確かに古い車は燃費が悪くCO2排出量が多いかもしれないが、新しい車を作る際の工場稼働で排出されるCO2のほうがよっぽどエコじゃないという意見です。
日本の税制だと13年を超えた古い車は重課税され、買い替え促進をされますが、一台の車を長く乗り続けるということも物を大事にする視点からもいいことではないでしょうか。古い車の維持は部品がなくなったりする関係でかなり大変ではありますが…。
おわりに
エコカーといっても様々な種類があり、それぞれ特徴があります。一方で車を買い替えるということはコストも伴うことですので、燃費と維持費、購入価格を天秤にかけて十分に検討をする必要がありそうです。
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