つみたてNISAはやったほうがいい?運用のコツとは
LIMO / 2021年6月10日 19時0分
![つみたてNISAはやったほうがいい?運用のコツとは](https://media.image.infoseek.co.jp/isnews/photos/toushin1/toushin1_23734_0-small.jpg)
つみたてNISAはやったほうがいい?運用のコツとは
一昨年の金融庁のレポートに端を発した「老後2000万円問題」。記憶に新しい方も多いと思います。
多くの方々にとって、2000万円は大金です。この金額をどのように準備すればよいのか、頭をかかえた方もいらっしゃったのではないでしょうか。
ゆとりある老後を送りたいのは、みんなの願い。だとすれば、老後のお金問題はどのように解決したらよいのでしょうか。
そこでいま、注目されているのがつみたてNISAです。
大手のネット証券ではオンラインで口座開設ができたり、ポイントで積立投資ができる会社も登場しています。はたらく世代にとっても活用しやすく、メリットも多いことから口座開設数も増加しています。
資産形成をはじめてみたいけど、何からはじめればいいかわからない。そんなお悩みをお持ちの方へ、今回はつみたてNISAのメリットやデメリットを解説していきます。
つみたてNISAは金融庁厳選の投資信託が並ぶ
つみたてニーサ(NISA)とは、少額からの長期・積立・分散投資をするための非課税制度です。2018年1月からスタートしました。
つみたてNISAの主な特徴
運用益が課税されずに受け取れる
非課税投資枠は毎年40万円(新規の投資額)
投資初心者でも安心して商品を選べる
つみたてNISAの最大のメリットは、運用で得た利益が、課税されることなくそのまま受け取れること。
一般的な投資信託の場合、運用益に対し20.315%が課税されますから、利益のおよそ5分の1が税金として徴収されることになります。
仮に100万円の利益が生じた場合、通常ですと約20万円を税金として納めることになりますが、つみたてNISAを通じて投資をすると、この税金を納める必要はありません。つみたてNISAがいかにおトクかわかりますね。
また、税金がかからない投資枠は1年間で40万円。この40万円に関しては20年の運用期間中、課税対象にはなりません。つまり、20年間はどれだけ利益が出たとしても、税金はかからないということです。
さらに、つみたてNISAを通じて購入できる金融商品は、販売手数料がゼロの投資信託、運用管理費用が低い商品、分配頻度が毎月ではないなど、一定の条件を満たした商品のみが厳選されています。
投資初心者の方でも、つみたてNISAを通じて投資を行えば、長期、積立、分散投資ができる商品を選ぶことができ、安定的に資産形成ができるよう配慮されているのがポイントです。
つみたてNISAは一気にまとめて投資できない
投資初心者にとって、さまざまなメリットがあるつみたてNISAですが、注意すべき点もあります。
つみたてNISAをはじめる際、金融機関につみたてNISA用の口座を開設します。
このとき、口座は1人1口座のみです。複数の口座を持つことができない点に気をつけてください。
また、つみたてNISAは、基本的にはひと月にまとめて40万円投資はできません。つみたてNISAはあくまで毎月の積立投資を目指すための投資の仕組みであると理解しましょう。
非課税枠上限の40万円を投資するとして、毎月同額を積み立てていくとすれば、40万円÷12か月=3万3333円を積み立てられることになります。(※1円単位で積み立て金額を決められる金融機関が増えていますが、1000円単位で取り扱うところもあり、金融機関によって異なります。)
長期間、じっくりコツコツ投資をすることはリスクの軽減にもつながります。これがつみたてNISAの良さなのです。
つみたてNISAは「長期間」運用することがポイント
つみたてNISAで資産形成を成功させるには、どうしたらいいでしょうか。
つみたてNISAは、先述した通り長期の積立投資を促進するための仕組み。だからこそ、非課税の投資期間である20年間継続して運用することがポイントです。
積立期間が長ければ長いほど、「複利」の効果で雪だるま式に資産が増える可能性は高まります。できれば、20年の運用期間はめいっぱい運用したいところです。
つみたてNISAを通じて保有している投資信託は20年の非課税期間が終了したあとも保有することは可能ですが、非課税期間終了後に生じた利益に関しては、通常どおり課税対象になります。もちろん、非課税期間中の利益に関しては、課税されることはありません。
長く投資することが重要なポイントですから、できれば20年以上、運用は継続したほうがいい・・・とはいえ、非課税期間は20年しかない、というところが、つみたてNISAのジレンマでもあります。
いずれにせよ、つみたてNISAは解約するタイミングや非課税期間終了時に投資を継続するかどうかの判断が重要になってきます。あわせて覚えておかれるとよいでしょう。
ちなみに、結婚や出産などのライフイベントでお金が必要になった場合は、途中解約も可能です。その場合は、元本割れの可能性もありますから、注意が必要です。
つみたてNISAでゆとりある老後を
今回は、つみたてNISAのメリットや注意点、利益を大きくするポイントについて見てきました。
つみたてNISAは年間の積立額に限度があり、非課税の期間は最大20年間であることがわかりました。
投資において、運用期間はとても重要なファクターで、長ければ長いほどリターンも大きくなる可能性が高くなります。老後の資産形成をスタートさせたい方は、つみたてNISAの活用を検討してみてはいかがでしょうか。
参考資料
金融庁「つみたてNISAの概要」(https://www.fsa.go.jp/policy/nisa2/about/tsumitate/overview/index.html)
金融庁「つみたてNISA早わかりガイドブック」(https://www.fsa.go.jp/policy/nisa2/assets/pdf/tsumitate_guidebook.pdf)
日本証券業協会「個人投資家の証券投資に関する意識調査【インターネット調査】(概要)2020年10月21日」(https://www.jsda.or.jp/shiryoshitsu/toukei/2020kozintousika2.pdf)
マネイロ「資産運用はじめてガイド」(https://media.moneiro.jp/)
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