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日経平均は典型的なもみ合い、米国株は強い動きもFOMCを控え様子見か

LIMO / 2021年6月14日 8時5分

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日経平均は典型的なもみ合い、米国株は強い動きもFOMCを控え様子見か

【日経平均株価】テクニカル分析 2021年6月13日

日経平均は横ばいで方向感が出しづらい動き

2021年6月11日の東京株式市場で、日経平均株価の終値は前日より9円83銭安の28,948円73銭。前日10日の米株式相場が上昇したことから朝方は買いが優勢でしたが、29,000円に近づくと利益確定の売りが出やすい状況でした。

先週の日経平均は方向感が出しづらい展開が続き、値動きも小幅でした。前週末と比較すると終値ベースで7円あまりの値動きしかありませんでした。

今週の動きはどうなるでしょうか。相変わらず米国株は強い動きになっています。11日の米株式市場でダウ工業株30種平均は続伸し、前日比13ドル36セント高の34,479ドル60セントで終えるなど、過去最高値(5月7日の34,777ドル)に迫る勢いです。

ハイテク比率が高いナスダック総合株価指数も続伸、S&P500種株価指数は過去最高値を更新しています。日本株も週初から連れ高になることが期待されます。

ただ気になるのは、米連邦準備理事会(FRB)がそろそろテーパリング(量的緩和の縮小)に動くのではないかということです。

15、16日には米連邦公開市場委員会(FOMC)が予定されており、テーパリングに向けた議論が始まることも考えられます。また、それまでにFRB高官などからコメントなどが出ると、相場が振られる可能性があるので注意が必要です。

一方で、今回のFOMCでは量的緩和は据え置きになるという見方もあります。そうしたこともあって、投資家の間では週初は様子見傾向になることも考えられます。

国内では、新型コロナウイルスのワクチン接種が当初の想定よりも早いペースで進んでいます。経済活動の再開にも期待がかかりますが、相場全体を押し上げるというよりは業績のよい企業の銘柄が個別に物色されるような動きになりそうです。アフターコロナを見据えて、仕込みの時期と言えます。

なお、13日まで主要7カ国首脳会議(G7サミット)が英国で開かれていますが、相場に与える影響は限定的でしょう。

75日線に上値を押さえられ、小幅にもみ合う

先週の日経平均の値動きをテクニカル面から振り返ってみましょう。前週から5日移動平均線にローソク足の実体がかかるような動きが続いています。方向感が出しづらいところです。

週初7日は窓をあけ上昇して寄り付いたものの、75日線で上値を押さえられると、その後は陰線となりました。翌日以降も、75日線付近まで上昇しては跳ね返されるという動きが続きました。ただし、下値も固く、下がれば買い戻されるというような動きです。

今週以降の展開はどうなるでしょうか。短いローソク足で、陽線と陰線が交互に出るようなチャートの形になっています。典型的なもみ合いです。

ここで慌てて出動すると、買いでも売りでも反対側に振られることがあるので注意が必要です。判断が難しい局面ですので、このもみ合いを上下どちらかに抜けてから本格的に出動しても遅くはないでしょう。

上値メドとしては、心理的節目となる29,000円、さらに、2月16日の高値(30,714円)からの下降トレンドラインのチャネルの上限が29,500円あたりになりますので、これを突破できるかどうか。

逆に今週、25日線も割り込むようであれば、注意が必要です。その場合の下値メドは、5月13日の安値(27,385円)あたりになるでしょう。

それでも、下降トレンドラインのチャネルの下限までまだ距離がありますので、押し目買いの好機と捉えることもできます。いずれにしても、上目線になるためには、75日線を超えることが条件になります。

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