ズボラで怖がりの主婦は、なぜ、どうやって投資を始めたのか
LIMO / 2021年6月23日 19時35分
ズボラで怖がりの主婦は、なぜ、どうやって投資を始めたのか
2年前、金融庁のレポートで「老後資金2000万円問題」が話題になりました。しかし、老後費用を用意するとしても、「貯金だけでは数千万円も用意できない」と危機感を感じる人も多いでしょう。
貯金でまかなえなければ投資で資産形成することが選択肢にはなりますが、「リスクが怖くてハードルが高い」「難しそうで重い腰が上がらない」「そもそも毎日忙しくて投資にコミットできない」という人も少なくないのではないでしょうか。
筆者も日々の仕事や育児・家事に追われて時間に余裕がなく、またリスクも避けたいタイプ。一方で、今から老後までの20~30年の間、投資を何もしないのも時間がもったいないと思い、主婦でもできる投資を探すことにしました。
まずは「できないこと」から考える
投資に関しては、「勉強する時間がない」「そこまでリスクを負いたくない」など、できないことばかりが思い浮かぶ筆者。まずは「投資に対して自分ができないこと」を洗い出してみました。
経済や投資について深く勉強すること
毎日市場の値動きや経済情報をチェックすること
頻繁に売買を行うこと
仕事や育児に忙しいと、上記のようなことを行う余裕はありません。もちろん中には「好きだから毎日チェックできる」という人もいると思いますが、自分は興味はあるものの、余裕のある時に少し見てみたい程度なのです。
こうした項目が「できないこと」であれば、投資の中でも株式投資は不向きでしょう。株式は決まった銘柄に投資しますが、株価は毎日変わりますから、自分が投資した銘柄の値動きに注意を払わないわけにはいきません。
株主優待狙いで長期保有するやり方もありますが、初心者の自分がいきなり挑戦するにはハードルが高く感じました。
頻繁に売買ができなれば、長期保有できるものに投資することになります。また、長期保有しながらリスクを抑えるためには、できるだけ分散して投資を行いたいところ。そこで出てきたのが投資信託という選択です。
投資信託とは、「投資家から集めたお金をひとつの大きな資金としてまとめ、運用の専門家が株式や債券などに投資・運用する商品で、その運用成果が投資家それぞれの投資額に応じて分配される仕組みの金融商品」(一般社団法人 投資信託協会)のことです。
長期保有と低リスク志向で
投資信託でも、「株式に比べれば値動きは激しくはないけれど損をすることもある」「手数料が高い」という印象はありました。また、種類が多過ぎてどれを選べばよいのか分かりにくいのです。
それでも「長期保有をしたい」「頻繁な売買はしたくない」「リスクは少なめで」という意向は変わりません。長期保有はどこまでかというという線引きが難しいですが、30代で老後に備えて売買する回数は、多くても2~3回にとどめたいところ。できればずっと保有できるものが希望でした。
投資信託商品には「インデックスファンド」と「アクティブファンド」があります。インデックスファンドとは、日経平均株価やTOPIXといった特定の市場平均指数と同じような動きの運用を目指すもの。
アクティブファンドはその名の通り、銘柄調査や投資判断をアクティブに行い、市場平均よりも多くのリターンを目標とするファンドです。
そこで、長期保有希望で低リスクを求める筆者は、「インデックスファンド」を選択することに。アクティブファンドはより高いリターンを求めるものの、運用方針によっては運用成績が悪くなる、つまり損をする可能性もあるからです。
また、投資信託は保有している間に信託報酬という手数料がかかります。インデックスファンドの信託報酬は平均で年0.2~0.5%程度なのに対し、アクティブファンドは年1~2%くらいになります。
毎年のことですから、長期保有を考えればこの差も侮れません。できるだけ信託報酬が低い株式型インデックスファンドを選ぶことにしました。
投資先は長期でも成長する分野
最後に、どこに投資をするファンドを選ぶかは最も重要なポイント。「株価が高くなる=成長し続ける」分野への投資が求められるからです。しかし10年先のことは分からないですし、コロナ禍による世界の変化を見ていても、必ず成長し続けると思える投資対象選びは困難です。
そこで考えたのが、全世界への投資。身近なのは日本株式ですが、日本は少子高齢化により、今後人口が減る一方です。そして日本と同じような国は少なくありません。
一方で世界全体で見れば、2050年には人口が100億人になるといわれています。これまでの歴史を見ても、大暴落や紛争など紆余曲折はあるものの、世界全体の市場は成長している。そう考えました。
全世界の株式を対象に、インデックスファンドで毎月コツコツ積み立て投資を行う。数ある投資手段の中で、時間がなくリスクを抑えたい筆者がたどり着いたのはこれでした。
始めてみると意外にも、毎日の値動きを見るのが楽しみに。投資は始めてみなければ分からないことも多いと感じています。
なお、上記はあくまで筆者個人の考えと経験です。投資をする際は十分に情報収集のうえ、ご自身の判断で行うことが肝要だということを最後に付け加えさせていただきます。
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