世間の貯蓄はどのくらい? お金が貯まらない理由とその対策4つ
LIMO / 2021年7月27日 19時35分
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世間の貯蓄はどのくらい? お金が貯まらない理由とその対策4つ
「貯蓄したいけれど、思うように貯まらない」という悩みを抱えている人は少なくないのではないでしょうか。
しかし、貯蓄ができないと悩むものの、その原因について深く考え、改善策を実行している人はそれほど多くないように見えます。そこで今回は、貯金がうまくいかない4つの理由と、理由別の対策法についてまとめました。
世間の貯蓄はどのくらいか
まずは、世間一般にどのくらい貯蓄をしているのか、調査データで世代別の金額を確認します。
「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査](令和2年)」(金融広報中央委員会)によると、金融資産を保有していない世帯を含む金融資産保有額(貯蓄額)を、世帯主の年齢別に見た平均と中央値は以下の通りです。
金融資産を保有していない世帯を含む平均
20歳代:292万円
30歳代:591万円
40歳代:1012万円
50歳代:1684万円
60歳代:1745万円
70歳以上:1786万円
金融資産を保有していない世帯を含む中央値
20歳代:135万円
30歳代:400万円
40歳代:520万円
50歳代:800万円
60歳代:875万円
70歳以上:1000万円
こうして見てみると、やはり「老後2,000万円問題」が世間を騒がせた理由がよくわかります。上記の中央値※では、60歳代、70歳代でも2,000万円には程遠く、老後資金に対して焦りや不安を感じている人が多いのも納得です。
※データを小さい順または大きい順に並べた際に真ん中にくる値
貯蓄がうまくいかない理由
では、お金が思うように貯まらないのはなぜなのか。大きく4つの理由が考えられます。その対策とともに見ていきましょう。
1. 目標金額が明確でない
勉強でもスポーツの練習でも同じことが言えますが、「目標を明確にする」のはとても重要です。
「お金を貯めなきゃいけないのに、お金が貯まらない」と言っている人に「目標金額は?」と尋ねると、「目標金額っていうか、老後のために…」とぼんやりした返事がかえってくるのはよくあること。しかし、貯金の意思はあっても、このままではなかなかお金が貯まらないことでしょう。
対策としては、当然ですがまずは目標金額を決めることです。老後のために2,000万円貯める、と考えると目標が大きすぎてモチベーションを保ちにくくなるので、「まずは100万円」など取り組みやすい金額で目標を設定してみましょう。
その100万円が貯まったら次の目標に向けてまた頑張ればいいのです。目標金額を達成することで自信がつくはずです。
2. 貯蓄に対する意識が希薄
「お金を貯めなきゃ」というのは頭でわかっていても、普段からそう意識していないと、節約することをつい忘れてしまったり、出費をコントロールできなかったりします。気が緩んで無駄遣いをしては後から自己嫌悪、なんて経験のある人もいるのではないでしょうか。
とは言っても、貯蓄に対する意識を常にキープし続けるというのは難しいもの。そこで、カレンダーや手帳など毎日見るものに、その月の予算を書いておくといった工夫が必要になります。
また、特に意識しなくてもお金が貯まる仕組みをつくるというのも一つの手です。銀行には自動入金/振替サービスを提供しているところもありますので、それを活用して給料日の翌日に貯蓄用口座へ一定額が自動的に入金されるように設定するのもいいでしょう。
3. ”無駄遣いしない仕組み”がない
貯蓄するだけの余裕がないという人は、どこかで無駄遣いをしている可能性があります。もちろん副業をしたり投資をしたりして所得をふやすことも大事ですが、所得をふやすのは時間も労力もかかります。その前に無駄遣いしない仕組みをつくることが肝心です。
たとえば、お金が貯まらない人にありがちなのが「クレジットカードの使いすぎ」。クレジットカードは便利ですが、お財布からその場でお金がなくなるワケではないのでつい使いすぎてしまうことがあります。
そういうタイプの人は、クレジットカードは光熱費など固定費の支払いにのみ使用し、別に生活費決済用口座のデビットカードを作ってはどうでしょうか。
デビットカードは銀行口座の残高以上の金額を使うことはできないので、普段の買い物をデビットカードで決済すれば、クレジットカードの使いすぎを防ぐことができます。
また、あらかじめ決まった金額を電子マネーにチャージして、その金額を上限に買い物をすることで使いすぎを防ぐという方法もありますので、自分に合った方法を取り入れてみてください。
4. 貯蓄のモチベーションが続かない
貯蓄をしても。まとまった出費があるたびに残高がゼロになってやる気をなくしてしまう、という人の話もよく耳にします。
たしかに冠婚葬祭があったり、家電やマイカーなどを買い替えたりして、ある程度まとまった出費が続くこともあります。そうして貯めてきたお金がゼロになってしまうと、モチベーションが下がってしまうのは致し方ないことです。
それを防ぐには、マイホーム資金、子どもの教育費、老後資金など目的ごとに口座を分けておくこと。そうすると貯蓄の目的を常に意識することができますし、貯めなければならない金額と今の残高のギャップが一目でわかります。
貯蓄用の口座が一つだけだと、何か出費があったときにその口座の残高が減ってガッカリしがち。また、目的ごとの必要金額と達成度合いがどうしても見えづらくなってしまうので、自分のライフプランに合わせた項目ごとに口座を分けることをおすすめします。
おわりに
今回は貯蓄がうまくいかない理由とその対策について見てきました。心当たりがあれば、ぜひ自分なりの対策を検討してみてください。
銀行のサービスや電子決済サービスも多様化しているので自分にフィットするものがあるはずです。そういうものを活用して、しっかり「貯まる仕組みづくり」をすることを心がけてくださいね。
参考資料
家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査]令和2年調査結果(https://www.shiruporuto.jp/public/data/survey/yoron/futari/2020/)(金融広報中央委員会)
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