【多肉植物】水やりのタイミングとコツ、枯らさない育て方とは?
LIMO / 2021年10月11日 19時15分
【多肉植物】水やりのタイミングとコツ、枯らさない育て方とは?
植物にとっていちばん難しいのが水やりのタイミング。特に多肉植物に関しては、過度の水やりが枯らしてしまう原因のひとつになっています。
そもそも多肉植物の多くは、ぷっくりした肉厚の葉や茎に水を貯められるように発達しているので、基本的に頻回の水やりを必要としません。
むしろ多肉植物それぞれの生育型に合わせた管理が必要になります。今回は、多肉植物の水やりで気を付けるポイントを解説します。
【生育型別】季節ごとの水やりのタイミング
多肉植物には生育型があり、3つに分けられています。主に、春秋型、夏型、冬型の3種類で、水やり・管理方法がそれぞれ異なります。
特に水やりの仕方は生育型が大きく影響します。そのため、他の植物と同じ認識でお世話をしていると失敗してしまうことも少なくありません。
水やり頻度の基本は、生育期は多めに、休眠期は控えめにするか水をあげない(断水)ようにします。休眠期の夏は、鉢底から水が落ちない程度にし、休眠期の冬は断水が基本です。
断水の際は急に断水してしまうのではなく、徐々に水やり回数を減らしながら断水します。葉のしわなどがどうしても気になる場合などは、月1回程のペースで様子を見ながら水をあげましょう。
下記は生育型別の水やりのタイミングです。日数間隔はあくまで目安なので、多肉植物の状態をしっかり観察して水やりのタイミングを見極めましょう。※同属でも生育型は異なる場合があります。
春秋型
春と秋に生育期を迎え、夏は生育がゆるやかになり、冬に休眠する多肉植物です。
多肉植物の中でも特にポピュラーなエケベリア属、セダム属、グラプトペダルム属は春秋型になります。
生育期の春と秋では、水やり頻度は2~3日に1度を目安にします。
春と秋は多肉植物にとって過ごしやすい季節です。日当たりの良い屋外で管理することで、葉艶の良い丈夫な株に育ちます。夏は10日に1回程、休眠期の冬は断水が理想的です。
夏型
夏に生育期を迎え、春・秋に生育がゆるやかになり、冬に休眠する多肉植物です。
硬質な葉が特徴的なアガベ属は夏型になります。
生育期の夏は2~3日に1度の水やりが目安。高温で蒸れる可能性があるので、涼しい時間帯に水やりをしましょう。生育がゆるやかになる春と秋は10日に1度程度、冬は断水しましょう。
冬型
冬に生育期を迎え、春と秋は生育がゆるやかになり、夏に休眠する多肉植物です。石ころのような丸い形が印象的なコノフィツム属は冬型です。
生育期の冬は2~3日に1度の水やりが目安。気温の上がっている昼間にするようにしましょう。寒さにやられてしまうこともあるので室内やハウスなど、10℃以上が確保できる場所に移動します。
生育がゆるやかになる春と秋は10日に1度位の控えめな水やりにしましょう。土が乾燥しやすい夏が休眠期なので、状況に応じて、春と秋と同じくらいか少なめに管理します。
これで枯らさない!水やりの基本とコツ
水やりで最も大切なことは、植物の状態をよく観察すること。お水をあげるタイミングを自分で見つけなくてはいけません。
前述のように生育型別のお世話の仕方がわかれば、シーズンごとに最低限注意すべきことがわかるので、あとは水やりの仕方をマスターすれば、多肉ライフをもっと楽しむことができますよ。
それでは、多肉植物の水やりの基本とコツをみていきましょう。
メリハリをつけた水やりをする
種類にもよりますが、基本的に生育期は底穴から水があふれるくらい、たっぷりあげましょう。そして、一回水をあげたら、土は乾ききるまでしっかり乾かすようにします。
休眠期は夏と冬で水の管理の方法が異なります。特に冬の休眠期は水やりの回数が激減します。
このように、多肉植物の生態に合わせ、メリハリをつけて水やりをすることが枯らさないポイントになります。
水やりをすること自体は、土中の酸素も入れ替えられるので根の生育にもよい効果をもたらします。水やりのしすぎには注意して、水をあげるときは適量をあげるようにしましょう。
株もとに水やりをする
水やりをするときは、株もとの土に水をあげるようにします。葉には水をかけてしまうと、葉に水が留まり過湿で葉が腐敗してしまう場合があります。また、病害虫の発生の原因にもなります。
水やり時は先の細い水差しなどを使い、多肉植物の株もとに水をあげるようにします。
多肉植物の葉がしわしわになったら水やりをする
多肉植物の葉がしわしわになっていたら、水を求めているサインです。
多肉植物は砂漠や乾燥地に自生する植物。水を貯め込んでいる葉にしわが寄っていたら、葉や茎中の水分が不足していることが考えられます。
このような状態になっていたら、すぐにお水をあげましょう。水やりをすると、やがて元の状態に戻ります。
土が乾いたら水やりをする
多肉植物の水やりのタイミングを見極めるのに、土が乾いた頃を目安にするという方法もあります。
この方法で水やりをする時は、竹串等を使い土の状態を調べます。竹串を土に挿しておき、土が乾いたかなと思うタイミングで引き抜き、8割ほど乾燥していれば土が乾燥しているサインです。
水やりは夕方から夜の時間帯で
多肉植物に水やりをする時間帯は、夕方から夜にかけてがおすすめ。多肉植物は昼間は蒸発を防ぐために気孔を閉じ、夕方から夜にかけて気孔を開き、呼吸します。
そのため、夕方以降に水やりをすれば、多肉植物は効率的にたくさんの水分を蓄えることが可能。
連日続いた熱帯夜が急におさまるような涼しい夕方や、1日の中でも特に涼しい夕方から夜にかけてのタイミングが、多肉植物の水やりにおすすめです。
まとめにかえて
多肉植物の水やりは、葉にしわが寄っていないかなど、多肉植物の状態をよく観察して水やりのタイミングを見計らうことが大切です。
水のやりすぎは多肉植物を枯らしてしまう原因なので、そろそろかなと思ってから2~3日様子を見てから水やりをするのもいいと思います。
育てているうちにだんだんと水やりのコツが分かってくるはずです。
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