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大学進学「学費の工面」が不安な親は何割か。親子でお金の話してますか?

LIMO / 2021年10月20日 20時15分

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大学進学「学費の工面」が不安な親は何割か。親子でお金の話してますか?

文部科学省の「令和2年度学校基本調査」によると、高校学校等卒業者の高等教育機関※への進学率は83.5%で過去最高。そのうち大学(学部)進学率は54.4%で、こちらも過去最高となりました。

また、進学情報サイトのマイナビ進学が、全国の高校生の子を持つ保護者1200人を対象に実施した「2021年 高校生の進路に関する保護者調査」によると、約6割の保護者は我が子に大学への進学を希望しているという調査結果もあります。

同調査では、保護者が子どもの進路や学費についてどんな悩みを持っているかも聞いています。以下、その結果を見てみましょう。

※高等教育機関:大学(学部)・短期大学(本科)入学者、高等専門学校4年在学者及び専門学校入学者

進路・進学先について我が子と話す親は約7割

まず、親子で「進路や将来の夢(つきたい職業ややりたい仕事)について話すことはあるか」と聞いたところ、あると答えた保護者は全体で67.4%(「頻繁にある」と「時々ある」の合計)。

学年別では、高1:62.5%、高2:67.6%、高3:72.1%と、学年が上がるにつれて「話すことがある」の割合は増加しています。一方で、進路について話したことがない保護者も全体の6%程度いるようです。

「現在、子どもが進路として想定していそうなもの」については、全体では約7割が大学を想定。学年別でも、大学を想定している割合は高1:68.3%、高2:67.5%、高3:72.3%と、学年による差はさほど大きくありません。

保護者がしている進学支援

また、保護者が家庭で行っている進路支援について聞いたところ、全体で最も回答が多かったのは「子どもと進学したい学校や将来就きたい職業について話す」(55.2%)で、次いで「進路について子どもの意見を聞く」(43.4%)「学校のパンフレット(進学案内等)を読む」(29.8%)となりました。

他には「進学イベントに子どもと一緒に参加する」「進学情報サイトで学校を検索する」などもあり、親子で話し合う機会を設けて、子どもの意見を尊重しながら、保護者は情報収集などのサポートを積極的に行なっている様子がうかがえます。

子どもの進路に関する保護者の悩み

子どもの進路選択や学校選びについて困っていることや悩んでいることについては、「特に困っていることはない」と回答した保護者は全体の31.4%。次いで「学費が工面できるか不安」が24.5%となっています(複数回答)。

なお、「特に困っていることはない」と回答した保護者を除いて集計すると、およそ3人に1人が「学費が工面できるか不安」と回答しているという結果になりました。

「困っている・悩んでいること」の3位~5位は「子どもの学校選びに必要な情報が足りない」「子どもの学習時間が足りない」「子どもが興味を持った学校のオープンキャンパスやイベントに参加できない」で、これにはコロナ禍にあることが影響しているのかもしれません(図表1参照)。

図表1:子どもの進路選択や学校選びについて困っていることや悩んでいること(複数回答)

(/mwimgs/a/2/-/img_a26c2e57e78d51241b9bbf3d31f6c5fc78228.jpg)

拡大する(/mwimgs/a/2/-/img_a26c2e57e78d51241b9bbf3d31f6c5fc78228.jpg)

出所:「2021年 高校生の進路に関する保護者調査」(株式会社マイナビ/マイナビ進学)

子どもと学費の話をしている保護者は半数以上

「進学先の学費について、これまで1回以上子どもと話をした機会があるか」という質問では、全体で53.1%の保護者があると回答しています(内訳は「1回はある」が34.2%、「2回以上」が18.9%)。

学年別では、高校1年生の保護者は約4割、2年生の保護者は5割、3年生の保護者は約7割近くが「1回以上ある」と回答。進路の最終決定時期が近づくにつれ、学費について親子で話し合う家庭が増えるのは必然だと言えるでしょう。

ただ、高校卒業後の進学にかかる費用については、場合によっては親の懐事情も話さなければならず、保護者としてはあまり触れたくない話題かもしれません。

筆者自身、高校2年生の頃に父親から「経済的に4年制大学は無理だ」と告げられた時の記憶は、今でも鮮明に残っています。最終的には奨学金を利用して短期大学に進学することができましたが、子どもなりにショックを受けたものです。

こうした経験から、子ども自身が考える時間も含めて、進学にかかるお金についての親子の話し合いをするタイミングは、個人的にはできるだけ早い方がいいのではないかと思います。

教育資金は学資保険と自己資金が大半を占める

教育資金の準備予定を学年別に見ると(複数回答)、「自己資金」で準備する家庭が6割前後、「学資保険」4~5割が大半。それに「奨学金(貸与型)」と「奨学金(給付型)」が続きますが、高校3年生の保護者は特に「奨学金(貸与型)」を想定している割合が高くなっています(図表2参照)。

図表2:子どもの教育資金の準備予定(複数回答)

(/mwimgs/a/0/-/img_a010a2c1bf935325154fc92594a6a63d141326.jpg)

拡大する(/mwimgs/a/0/-/img_a010a2c1bf935325154fc92594a6a63d141326.jpg)

出所:「2021年 高校生の進路に関する保護者調査」(株式会社マイナビ/マイナビ進学)をもとに筆者作成

おわりに

保護者の多くは我が子に大学進学を希望しており、その進学費用を学資保険や預金などの自己資金で準備している家庭が大半を占めています。そして、奨学金(貸与型)の利用を検討している家庭の割合は、学年が上がるにつれて高くなっています。

返済する必要がない奨学金(給付型)と異なり、貸与型の奨学金は卒業してから子ども自身が返済しなくてはなりません。そこをしっかり理解していないと、後で”こんなはずではなかった”ということになりかねません。将来の夢や進学先だけでなく、学費も含めて、親子でしっかり話し合うことが大切だといえるでしょう。

参考資料

令和2年度 学校基本調査(https://www.mext.go.jp/b_menu/toukei/chousa01/kihon/kekka/k_detail/1419591_00003.htm)(文部科学省)

2021年 高校生の進路に関する保護者調査(https://dugf25wejf35p.cloudfront.net/wp-content/uploads/2021/08/%E3%80%90%E3%83%9E%E3%82%A4%E3%83%8A%E3%83%93%E9%80%B2%E5%AD%A6%E3%80%912021%E5%B9%B4-%E9%AB%98%E6%A0%A1%E7%94%9F%E3%81%AE%E9%80%B2%E8%B7%AF%E3%81%AB%E9%96%A2%E3%81%99%E3%82%8B%E4%BF%9D%E8%AD%B7%E8%80%85%E8%AA%BF%E6%9F%BB_210804.pdf)(株式会社マイナビ/マイナビ進学)

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