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50代でやっておくべきだった!年金世代が後悔している3つのこと

LIMO / 2021年10月17日 11時35分

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50代でやっておくべきだった!年金世代が後悔している3つのこと

年金制度にまつわる報道を頻繁に耳にしますね。自分は年金をどのくらい受給できそうか、年金生活に向けて何かしらの準備をしたほうがよいのか、気になっている人も多いはず。

いざ年金で生活を始めてみてから気づくことはたくさんあります。特に収入が減ることの不安は大きいでしょう。「あの時、こうしておけばよかった」と思っても、時間は戻せません。

「後悔先に立たず」とならないように、老後まで10年ほどある50代の人に向けて『シニア世代が特に後悔している3つのこと』をお伝えします。50代の行動によって老後の生活を少しでもいい方向に変えましょう。

後悔その1 「節制の習慣」をつけておくべきだった!

同じ仕事を続けていれば、一般的に50代は人生のキャリアの頂点になります。会社員であれば、役職手当が付き、収入が増えているケースも多いでしょう。それにつられて生活レベルを上げてしまう人は多く、そのまま年金生活に入ると悲惨な状況となります。

■高収入の人ほど「現役時代の稼ぎ」と「年金額」のギャップが大きい!

年金の受取開始時点の年金額が、現役世代の手取り収入と比較してどのくらいの割合かを示したものを「所得代替率」といいます。所得代替率が50%なら、その時の現役世代の手取り収入の50%を年金として受け取れます。

所得代替率は、世帯の所得水準によって異なり、一人当たりの平均所得が高い世帯ほど所得代替率が低くなります。

「所得代替率」のイメージ

(/mwimgs/f/f/-/img_ff44241b5b35a22860b90e8c64f18b8472214.jpg)

拡大する(/mwimgs/f/f/-/img_ff44241b5b35a22860b90e8c64f18b8472214.jpg)

出典:厚生労働省「所得代替率の見通し~実際、「どのくらい」受け取れるのか | いっしょに検証! 公的年金」

このように、高収入の人ほど現役時代の収入と年金額にギャップが出てきます。そこを理解せず、以前と同じような暮らしぶりを続けていれば、貯蓄はすぐに底を突くでしょう。

このような事態を避けるために、まずは受給できる年金額を知りましょう。

毎年ハガキで送られてくる「ねんきん定期便」は、これまでの加入実績に応じた年金額が記載されていますが、50歳以上になると、年金見込額が記載されるようになります。この金額を見て、年金生活を想像してみましょう。

公的年金の他に、企業年金や個人年金などで十分な年金額を確保できている人以外は、生活のダウンサイジング(規模を小さくして、コストを削減する)が必要です。収入が減るなら、節約して支出も減らすという当たり前のことも、実際に数字を目の当たりにしないと自覚できないものです。

そこで、おすすめしたいのが、『老後のキャッシュフロー表』を作ることです。

人生100年時代を見越して、定年後から100歳までの、1年ごとの収支状況と貯蓄残高を試算した表を作成します。自分で作成するのは難しいと思う人は、ファイナンシャルプランナーに依頼してもいいでしょう。

今のままの生活を続けていたら何歳で貯蓄がなくなるかが可視化されれば、生活のダウンサイジングに本気で取り組むのではないでしょうか。

習慣は急には変えられないので、50代の今から節制の習慣を身に付けておきましょう。そうすれば、年金生活に入っても大きな変化はなく、心穏やかに過ごせると思います。

後悔その2 「もっと早く」老後の暮らしをイメージできていればよかった!

65才以上の女性600人を対象に行った女性セブン編集部調査によると、「金銭面において65才までにやっておけばよかったこと」の1位は圧倒的な票数で「貯金」でした(※)。

貯金は早く始めることが一番効果的ですが、50代で貯金を大きく増やすことも可能です。50代になると、子どもの教育費から解放される人が多くなってくると思いますので、老後資金を貯めるためのラストスパートをかけられます。

(※)介護ポストセブン「65才以上の女性が“後悔”している【お金のこと】調査」

■「老後の住まい」はどうする?

また、準備は「お金」だけではありません。老後の住まいについても、早めに考えておきましょう。

年金生活に入ってからでは、お金の余裕もなくなり、住まいの選択肢も狭まります。なにより体力的に容易に引っ越すことが難しくなることも。現在の住まいにそのまま住み続けるにしても、リフォームは必要になるかもしれません。

まずは老後の生活を具体的にイメージすることから始めてみましょう。

しかし、元気なうちは何でもできてしまうので、あまり現実味を帯びたイメージにならないと思います。そこで、すでに年金生活をしている自分と同じような生活スタイルの高齢の方に、住まいについての意見を聞いてみるといいでしょう。

よく聞く意見としては、「夫婦二人で住むには家が大きすぎる」、「病院や店が多くある市街地に引っ越したい」、「階段がないマンションの方が住みやすい」、「息子・娘の家の近くに住みたい」などがあります。

それぞれの事情に応じた住まいを、お金に余裕があって体も動く50代のうちに、リサーチしておくとよいでしょう。ここで重要なのは、住まいのダウンサイジングを兼ねることです。広い家から狭い家に住みかえて、管理費などの必要経費を抑える発想を持ってみましょう。

後悔その3 定年後の「働き口」を確保しておけばよかった!

老後資金が充分に貯められず、年金額も少ない場合、65歳以降も仕事を続ければ不足分を補えます。しかし、退職後に一から仕事を探すと、非常に苦労をする上に条件も悪くなってしまうでしょう。

人生100年時代となり、今後年金の受給開始年齢が65歳から70歳まで繰り下がることは充分考えられます。国も長く働くことを推奨する制度作りを行っていることから、70歳や75歳まで働くことが当たり前の世の中になっていくかもしれません。

そのような状況の中で、自分にあった条件のよい仕事に就くためには、現役時代に定年後の働き口を見つけておくのも一つの方法でしょう。現役時代のスキルと人脈は、再就職のための強力な武器になります。また、勤めている企業に継続雇用制度があれば、環境を変えずに働き続けることができます。

老齢年金の繰下げ受給も視野に

65歳以降も働くことで、公的年金に頼らず生活ができるなら、「老齢年金の繰下げ受給」を検討してみましょう。66歳以降に繰下げて受給することで年金額が増額され、その増額率が生涯にわたって続きます。現行制度の最長である70歳まで繰下げると年金額が42%増加します(※)。

※2022年4月から75歳まで繰下げられるようになり、その増額率は最大84%になります。

このように、定年後も働けば、老後資金の不足をカバーでき、年金額を増やすことができる「年金の繰下げ受給」も可能となります。そのためにも、現役時代に働き口を見つけておく、継続雇用制度を利用するなど、50代から準備をしておくとよいかもしれません。

参考資料

厚生労働省「所得代替率の見通し~実際、「どのくらい」受け取れるのか | いっしょに検証! 公的年金」(https://www.mhlw.go.jp/nenkinkenshou/verification/index.html)

介護ポストセブン「65才以上の女性が“後悔”している【お金のこと】調査」(https://www.news-postseven.com/kaigo/91930)

日本年金機構「大切なお知らせ、『ねんきん定期便』をお届けしています」(https://www.nenkin.go.jp/service/nenkinkiroku/torikumi/teikibin/20150331-05.html)

老齢年金ガイド 令和3年度版|日本年金機構(https://www.nenkin.go.jp/service/pamphlet/kyufu.files/LK03.pdf)

厚生労働省「年金制度の機能強化のための国民年金法等の一部を改正する法律の概要」(https://www.mhlw.go.jp/content/12500000/000636611.pdf)

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