【多肉植物】どんな種類があるの?育て方は?お世話のコツを解説!
LIMO / 2021年10月15日 19時45分
【多肉植物】どんな種類があるの?育て方は?お世話のコツを解説!
秋は多肉植物のシーズンです。色づきのよい、ぽってりとしたかわいいフォルムもあれば、ごつごつとしたワイルドな見た目のもの、中には特徴的なトゲや毛を持つものまで、実に様々な種類が出回っています。
多肉植物はコアなファンも多く、その生育の奥深さに虜になる人も少なくありません。
今回は、今がシーズンの多肉植物について、基本の育て方とお世話のコツについて紹介します。さっそくみていきましょう!
多肉植物ってどんな植物?種類は?
肉厚の葉と個性的なフォルムが魅力的な多肉植物。可愛らしい見た目ですが、元々は強い日差しが照りつける過酷な乾燥地帯で自生する植物です。
厚めの葉に水分を溜め込み、太陽の光を浴びることで成長エネルギーを作り出して育つ性質を持っています。このようなルーツからもわかるように、多肉植物は基本的に乾燥を好み、太陽光を好む植物です。
一般的に知られる多肉植物は、主にベンケイソウ科に属します。バラのような形もあれば、低木のように育つものもあります。基本的にはぷっくりと肉厚の葉が特徴です。
人気のエケベリア属やセダム属を始め、カランコエ属、パキフィツム属、クラッスラ属、グラプトべリア属など、ポピュラーな多肉植物はベンケイソウ科が圧倒的に多いです。
ベンケイソウ科以外にも、多肉植物にはサボテン科、キク科、パイナップル科、ツルボラン科などがあります。グリーンネックレスなど垂れ下がる多肉植物の多くはキク科に分類されます。
室内で観葉植物のように育てられる多肉植物ハオルチアはツルボラン科です。
3つの生育型に合わせたお世話が必要
多肉植物は上記に加え、3つの生育型に分類されます。春秋型、夏型、冬型です。
生育型は、多肉植物が生長しやすい「生育期」ごとに分類されていて、この生育期を把握していないと、休眠期なのに水をやりすぎたり、逆に生育期なのに水をあげなかったりして、枯らしてしまう原因になりかねません。
「多肉植物の水やり」の関連記事:【多肉植物】水やりのタイミングとコツ、枯らさない育て方とは?(https://limo.media/articles/-/25460)
この生育期はネットなどで調べるとわかります。多肉植物は種類が豊富なので、同じ型でも微妙にお世話が異なる場合があります。よく調べてからお世話をすると、水のやりすぎで枯らすなどの失敗は少なくなります。
多肉植物、基本の育て方
初心者でもこれだけは押さえておきたい、多肉植物を育てる基本を解説します。
多肉植物の上手な選び方
秋は多肉植物が多く出回る時期。種類豊富な多肉植物をお店で選ぶとき、何を基準に選んだらよいか迷いますね。
基本的には、きれいなグリーン色をしていて、枯れた葉などがないこと、また病害虫が発生していないかを確認します。健康そうな多肉植物を選ぶとよいでしょう。
新芽が生えている場合はその新芽もきれいな色でつややかを確認してください。
多肉植物には葉の表面に粉や毛がある品種もあります。粉や毛がしっかりあるかもチェックします。
株につやがあるか、ぎゅっとひきしまった感じがあるかなど、葉の開き方や形状によっても見るポイントが異なります。株が持つ個性がきちんと発揮されているかを合わせて確認しておきましょう。
これらのポイントをクリアできていれば、一般的には元気な株といえるでしょう。株の状態をしっかり吟味してから購入するようにします。
多肉植物の性質に合った土が大切
多肉植物を上手に育てるために、生育に適した土づくりは重要なポイント。ベンケイソウ科の多肉植物は中粒くらいの大きさの土が適しています。基本的には、市販の多肉植物用の培養土で問題なく育ちます。
グリーンネックレスなどの水を好むキク科は粒の細かいもの、目が粗い土は根のしっかりしたサボテン科やハオルチア等のツルボラン科に適しています。
多肉植物に適した鉢の選び方
多肉植物を植える鉢は通気性のよい素焼き鉢が適しています。底に穴があいているほうがよいでしょう。
また根を張るスピードにもよりますが、根が張れる深さがあることが大切です。エケベリアやセダムなどのベンケイソウ科は根の張るスピードが遅いため、浅めの鉢でも大丈夫です。
多肉植物を植え付けよう
それでは、実際に多肉植物を鉢に植え付けてみましょう。
植え付けに必要なツール
多肉植物の植え付けに必要な道具は、以下の5点。
スコップ
ピンセット
マドラーなど細めの棒
ハサミ
鉢底ネット
土を鉢の中に隙間なく詰め込むのに、木製マドラーが必要になります。なければ、お箸のような細い棒で大丈夫です。根を切るためのハサミは熱湯で消毒しておきましょう。細かい作業になるので、ピンセットが重宝します。
鉢底ネットは害虫の侵入を防ぎますので、鉢底に敷いておきましょう。目が細かく、丈夫なもので似たようなものがあれば代用可能です。
多肉植物の植え付け手順
まず、苗の底を軽くもみ、土をほぐします。
次に苗を持ち、ポットから引き出しましょう。横にして出そうすると、多肉植物の隙間に土が入り込んでしまうので、上へ向けることが大切です。根がしっかり張っている場合は、根を傷つけないようピンセットを使います。
根についている古い土は、やさしく揉んでふるい落とします。
植え付け時に最適な根の長さは、鉢に入れた時に鉢底に付かない程度。長い場合はハサミでカットしましょう。
次に鉢底ネットを底穴の上に敷いたあと、高さ1センチほど土を入れます。苗を鉢に入れ、片手でそっと覆うように持ち、脇から少しづつ土を入れていきます。
鉢の8分目までふんわりと土を入れたら、鉢の側面を軽く叩き土を底に落とし込みます。このとき、植物が中に落ちないよう、手で植物を押さえていてください。
土の中の隙間を埋めるために、マドラーを土の中にザクザク差し込んでいきます。このとき、根を傷つけないようにしてください。鉢側面に沿って動かしたほうが無難です。
隙間を埋めたら、再び土を足します。根が地表にでないよう、しっかり土の中に入れ込んでください。最後にマドラーで整えて完成です。
多肉植物、上手なお世話のコツ
鉢に植え付けた後の、多肉植物の管理のコツを紹介します。
多肉植物は屋外で管理しよう
多肉植物の生育に大切なことは、たくさんの太陽光を浴びること。そのため室内に届く光量では日照不足になってしまう可能性があります。
陽の方向に伸びようとして、徒長して形が崩れてしまう場合もあり、健康的に育ちません。ハオルチア以外の多肉植物は、原則風通しの良い屋外で育てて下さい。
長雨時や寒さの厳しい冬は軒下や室内に避難
原則屋外で育てる多肉植物ですが、梅雨などの長雨が続くときは多湿による被害を防ぐため、軒下に移動してあげましょう。晴れ間に日光浴をさせてあげると元気になります。
また、多肉植物は寒さに弱いものも多いため、3℃を下回る冬の日には日当たりの良い窓辺などに避難します。室内に取り込むことで葉の中の水分が凍結したり、霜で枯れたりしてしまうのを防ぎましょう。
病害虫対策には毎日の観察が一番
多肉植物にも病害虫は付きます。代表的なものは、うどん粉病やアブラムシです。
病害虫の予防・対策に最も効果的なのは、毎日の観察。病害虫を気づかず放置したままだと多肉植物が枯れてしまうこともあるので、異変を感じたら、薬剤で対処したり割り箸等で引き離すなど駆除しましょう。
水やりは2週間に1回が目安
植え付けてから1週間後に初めての水やりを行います。この頃、根が安定し始めるので、葉の上から水をかけます。鉢底から水があふれるまで水やりをしましょう。
土の状況は定期的にチェックしたほうがよいでしょう。特に水をたっぷりやった後などは1週間後などに様子をみます。棒などを差して多肉植物の状態をチェックしましょう。
棒に濡れた土が付いてくるようだったら、土が湿っている状況。さらに日当たり・風通しの良い場所へ移動します。棒が濡れてなければ、その多肉植物適した置き場所です。1週間後にまた水やりをします。
以降、水やり頻度は2週間に1度を目安にします。生育期と生育期以外は水をほしがる量が異なります。生育期を把握した上で、季節や気候、環境に合わせて、適宜様子を見ながら管理してください。
まとめにかえて
基本を押さえれば、初心者でも多肉植物はうまく育てられます。秋からの多肉シーズンに、ぜひ挑戦してみて下さい。
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