ペット保険の選び方とは？ポイント3つや注意点を解説！

ペットの室内飼いが一般的になり、飼い主が病気や異変に気付く場面が以前より増えたことでしょう。

動物病院で診療を受けると、血液、レントゲンやエコ―などの検査をしただけで数万円かかることもあります。

そんなとき、ペット保険に入っていれば、負担率にもよりますが、経済的負担は軽くなります。また、金額を気にせず、納得のいく治療をしてもらうことも可能となるでしょう。

そこで、ペット保険に加入する際のポイントについて触れてみます。

1.保険の対象となる範囲の確認
2.負担割合の確認
3.加入時期の検討

これら3つのポイントを解説していきます。

1.保険の対象となる範囲の確認

ペット保険の内容はさまざま。保険会社や選ぶコースによっても内容は異なってきます。犬や猫など、それぞれの種類によりかかりやすい病気、起こしやすい怪我が異なるとされています。飼っているペットがかかりやすい病気や起こしやすい怪我に対応できる保険内容を選ぶことが重要です。

補償の範囲も大切です。通院、入院、手術の全てが含まれるのか、出費のかさむ入院と手術だけを対象としているのかを確認する必要があります。もっとも、補償の対象が広がれば広がるほど、月々の保険料も高額になることでしょう。

補償の対象にならないことがあることにも注意が必要です。契約する前に、契約内容を詳しく確認する必要があります。

その他にも、通院日数や入院日数の回数制限がある否かも確認が必要です。これらの条件を超えた場合、保険金の請求ができても、翌年度の保険料が割り増しになることもあります。検査だけの通院だとしても補償されるか、海外医薬品が補償の対象になるか、治療費が所定の金額以下だと補償対象外になったりする免責や所定の金額以上は補償されない「限度額」の有無の確認も必要です。

負担割合の確認

治療費などの全額を保険で賄えるのか、9割、7割か5割かその負担割合を確認することも重要です。負担部分の割合は、各保険会社、それぞれのプランによって異なります。ちなみに、保険で賄える割合が増えると、その分保険料も増すことになるでしょう。

加入時期の検討

ペットが若くて健康なときは、動物病院へ連れて行くことは少ないと思います。もっとも、元気が良すぎで骨折することがあるかもしれません。年を取るにつれて病気がちに、また癌にもなりやすく、腫瘍もできやすくなるでしょう。過去に病歴がある場合は、その病歴によっては加入ができなくなることもあります。加入年齢に制限を設けているものも多いです。それ故、高齢になるほど、加入できるペット保険の種類は限られてきます。

ペット保険の有用性・必要性を考えているのであれば、若くて健康で、多くの選択肢のあるうちに、加入を検討したほうがよさそうです。

開始の「タイミング」もチェック

保険の加入の申込みをしてから、実際に補償開始となるまでの間に差が生じることがあります。補償開始となる時期を確認しておくことも重要です。

保険契約には期間があります。その期間が過ぎると自動更新となるのか、終身まで継続可能かどうかの確認も必要です。

保険の内容は細かく確認

ペットを家族と同様に飼う飼い主が増えています。ペットの寿命が延びたことにより治療期間も伸びることでしょう。動物病院の設備、高度医療の充実により治療費は高額化の傾向にあるといえます。経済的負担の軽減の要請などから、ペット保険の必要性は高まっています。

ペット保険でどのような効果を得られるかは、契約締結時の契約内容によって決まってきます。契約に定められていない内容の提供を求めることはできません。ですから、契約締結時に、どのような場合に、どのような補償を受けられるのか、その他の条件などを確認しておくことがとても大切です。支払う保険料に見合う、補償内容を得ることができるのか、丁寧に確認することが必要です。

契約に際して、時間をかけて質問し、納得のできる保険契約を結んでください。

参考資料

民事法研究会「ペットのトラブル相談　Q&A 第２版」（http://www.minjiho.com/shopdetail/000000001146/）

アイペット損害保険株式会社「ペット保険の必要性」（https://www.ipet-ins.com/pet-insurance/）