【イチゴの育て方】秋に植えて春に収穫!栽培の基本とコツ
LIMO / 2021年10月21日 19時45分
![【イチゴの育て方】秋に植えて春に収穫!栽培の基本とコツ](https://media.image.infoseek.co.jp/isnews/photos/toushin1/toushin1_25615_0-small.jpg)
【イチゴの育て方】秋に植えて春に収穫!栽培の基本とコツ
かわいくて甘酸っぱい実がなることで、家庭菜園でも人気のイチゴ。
おいしく育てるには少しコツが必要ですが、ポイントを押さえれば初心者でも大丈夫です。
イチゴ栽培にチャレンジするなら、実が大きくおいしく育ちやすい秋植えがおすすめ。今回は、初心者でもおいしく育てられるイチゴの育て方、栽培の基本やイチゴが甘くなるコツについて解説します。
【関連記事】今が植えどき!イチゴの育て方、プランター栽培で来年収穫できる(https://limo.media/articles/-/25489)
イチゴの種類
イチゴには大きく分けて、四季なり品種と一季なり品種があります。
拡大する(/mwimgs/8/7/-/img_87a2024f5aa221767836db9971795ec2329554.jpg)
四季なりイチゴの花(LIMO編集部)
四季成りと一季なりの違いは収穫時期の違いです。一季なりは旬の時期(5~6月)に収穫できるイチゴです。四季なりのイチゴは寒い時期以外は年中花が咲き、おもに初夏から初冬まで長く収穫できるのが特徴です。
四季なりイチゴを上手に育てるには、知識と経験、手間が必要で難易度も高め。初めてを育てる人には、いちごの旬に実が収穫できる一季なり品種をおすすめします。
イチゴの育て方、栽培の基本
今回は、基本的な一季なりイチゴの育て方を解説していきます。
イチゴ栽培に適した土づくり
イチゴの苗を植え付ける前に、生育に適した土壌を準備しましょう。
プランターの場合
市販の野菜用培養土を使うと手軽です。イチゴ専用の土も販売されていますので、使ってみるのもいいですね。
深さが20センチ程度で土が10リットルほど入るプランターや鉢なら、3株くらいの植え付けが目安。独特の形をしたイチゴ専用のストロベリーポットもかわいいですよ。使ってみるのもいいでしょう。
拡大する(/mwimgs/f/7/-/img_f7640ae7f709e06e2c9e6c34a81e37b01766601.jpg)
Strawberry plant in a terracotta pot on a garden table.(Steve Cymro/Shutterstock.com)
地植えの場合
植え付けの2週間前に苦土石灰を混ぜ込みます。量の目安は1㎡あたり100gです。さらに1週間後に完熟堆肥を3kg、有機肥料を100gほど施し、全体によく混ぜ込みます。
イチゴの根が肥料に直接触れると、傷んでしまうので気を付けましょう。
植え付け
イチゴはランナー(親株から出ているつるのようなもの)とは反対側に花を咲かせ実をつけます。そのため、実がなる方を手前にして植えるなど、苗の向きに気を付けて植え付けます。
イチゴの根本にはクラウンと呼ばれる、葉の付け根にあたる膨らんだ部分があります。このクラウンが土に埋まっていると実がつきません。必ずクラウンが土に埋まらないよう、地上に出して植えるようにしましょう。
拡大する(/mwimgs/1/4/-/img_149da4c4fd22c01dc958a11a2e14cf96269894.jpg)
中央がクラウン、右がランナー(LIMO編集部)
追肥
イチゴは基本的に、追肥に必要はありません。春先に葉の色が黄色などに変色している場合には、有機肥料を株もとに10gほど施肥しましょう。
水やり
地植えの場合は基本的に必要ありません。雨が水やりの代わりになってくれます。
プランター栽培の場合は、土の表面が乾いたら水をあげましょう。
冬越しの準備
イチゴは一般的には寒さに強く、寒さに当たることで春に花が良く咲くようになります。必要以上に防寒をしないようにしましょう。マイナス5度程度までなら特に対策をしなくても大丈夫ですよ。
雪が降るような地域では防雪は必要です。「ホットキャップ」といって、苗用のテントのような形状の防寒用具が販売されています。手作りしている人もいますので、このような用具を適切に使って、雪対策をしましょう。
受粉をして実付きをよくする
3月頃になると、イチゴの花が咲き始めます。プランター栽培の場合は、筆や耳かきの梵天などやわらかい素材の道具を使って受粉をおこないます。
優しく均一に、しっかりと花粉が行き渡るよう、まんべんなくなでるのがコツ。気温が15~25℃のときにおこなうとよいでしょう。
受粉後、40~50日程度でイチゴを収穫できるようになります。
イチゴを甘く育てるコツ
それでは、イチゴの実をより甘くするための管理のコツを紹介します。
日当たりの良いところで育てる
日照時間が長く、日当たりのいい場所で育てたイチゴは生育も良く実も甘くなります。
プランター栽培の場合、春先になったらより日当たりが良く暖かい場所に移動しましょう。日照時間が少ない場合も、プランターなら移動もしやすく、日照を確保することができます。
乾燥には弱いので、土が乾いたら水をたっぷりとあげることを忘れずに。
葉はできるだけ残す
イチゴの葉は少なくとも8枚は残して育てましょう。株の勢いが強い時はさらに多くの葉が必要になります。葉を多く残すことで栄養が実に届きやすくなります。
ランナーを取る
イチゴの株もとから出てくるランナーが伸びてきたら、つけ根からハサミで切り取りましょう。このようにすれば、養分が実に行きやすくなります。
結果的に実が大きくなり甘いイチゴに成長しやすくなります。
まとめにかえて
一見難しいイメージをもたれがちですが、イチゴ栽培は初心者でも大丈夫です。
日当たりのいい場所で、日々状態をよく観察して育てれば、美味しい実が楽しめます。可愛い花もたくさん咲き、ガーデニングとしても楽しめるイチゴを、この秋育ててみませんか?
参考資料
園芸通信 「初心者向け!イチゴの栽培方法・育て方のコツ」サカタのタネ(https://sakata-tsushin.com/yomimono/tokushu/20170713_006427.html)
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