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日経平均はどう動く? 衆院選、FOMC、雇用統計と材料の多い1週間

LIMO / 2021年11月1日 8時15分

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日経平均はどう動く? 衆院選、FOMC、雇用統計と材料の多い1週間

【日経平均株価】テクニカル分析 2021年10月31日

日経平均は衆院選を控えて小幅にもみ合う展開

2021年10月29日の東京株式市場で、日経平均株価の終値は、前日より72円60銭高の2万8892円69銭でした。3日ぶりの反発ですが、上げ幅はわずかでした。

ザラ場では一時2万9000円に乗せる一方で300円超下げる場面もあるなど、衆院選の投開票を控えて方向感が出にくい動きでした。ただし、大手企業の決算発表が相次ぎ、好業績の銘柄については買いが入っています。

今週の動きはどうなるでしょうか。31日には衆院選の投開票が行われますが、現在の情勢では自民党が定数465の過半数となる233議席以上を単独で維持できるかが微妙なところです。

与野党の議席が逆転すること(政権交代)はないでしょうが、改選前に比べて大幅に減らすようであれば失望売りにつながります。ただ、若干の議席減も含めて、すでに織り込み済みという声もあります。

一方、米国では11月2~3日に米連邦公開市場委員会(FOMC)が開かれ、量的緩和の縮小(テーパリング)開始を決めると見られています。こちらも織り込み済みで、大きな売りにはつながらないでしょう。

逆に、衆院選の投開票、FOMCのイベントを通過すれば、好業績の銘柄が素直に買われるようになるのではないでしょうか。4日にはトヨタ自動車が2021年4月〜9月期の決算発表を行います。

29日の米株式市場でダウ工業株30種平均は続伸し、前日比89ドル08セント高の3万5819ドル56セントと3日ぶりに最高値を更新。ナスダック総合株価指数およびS&P500種株価指数も連日で最高値を更新しています。

主要3指数が最高値となっていることから、日本株も底堅い動きになることが期待されます。

5日には米10月雇用統計が発表されます。雇用者数などが伸び、経済が回復していると見られれば市場には追い風ですが、そのために利上げ観測が強まると株価の下落要因になります。投資家がどのように判断するのか注目されます。

なお、3日(水)は文化の日の祝日で、東京株式市場は休場です。

複数の移動平均線が収れんし、煮詰まる

先週の日経平均の値動きをテクニカル面から振り返ってみましょう。先週は75日線付近で下げ止まったことから、これを維持できるかどうかがポイントでした。

25日(月曜日)はローソク足のヒゲが75日線にかかりながらも終値では75日線を維持。翌26日には窓をあけて上昇すると陽線となり、終値ベースで2万9000円を突破しました。しかし、その後は伸びませんでした。

今週以降の展開はどうなるでしょうか。25日移動平均線、75日移動平均線、200日移動平均線の動きを見ると、これらの3本の移動平均線が値幅300円未満の範囲に収れんしています。煮詰まっていて、なかなか方向感が出ない状態です。ローソク足もペナントのような形になっています。

今週、どちらに放れていくかがポイントです。ただ、ローソク足は25日線、75日線、200日線の3本の移動平均線よりも上にあります。このまま上放れするようであれば、直近の上値メドは10月20日の高値(2万9489円)になります。そこを抜けると視界が広がっており、9月14日の高値(3万0795円)まで期待できます。

逆に、今週、これらの移動平均線を再度割り込むようなことになると警戒が必要です。その場合の下値メドは、直近の押し安値である10月6日の安値(2万7293円)、8月20日の安値(2万6954円)あたりになります。

ただし、これらまでは距離があるため、急激に下落するというよりも、もみ合う展開になるでしょう。中長期的には上昇トレンドを維持しているので、若干の調整があっても押し目買いの好機と考えていいでしょう。

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