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「SDGs」をわかりやすく解説!意外と知らない「169のターゲット」とは?

LIMO / 2021年11月8日 19時15分

「SDGs」をわかりやすく解説!意外と知らない「169のターゲット」とは?

「SDGs」をわかりやすく解説!意外と知らない「169のターゲット」とは?

最近、何かと話題にのぼる「SDGs」。みなさんは何のことだかご存知でしょうか?

SDGsは地球に生きる、すべての人に関わりのあることです。よりよい未来を作り、安心して地球で暮らしていけるために作られた目標で、誰ひとりとして関係がない人はいません。

本日は、話題の「SDGs」についてわかりやすく解説、意外と知られていない「169のターゲット」についてもお伝えします。

SDGsとは?

2015年の国連サミットで国連加盟国が全会一致で採択した「我々の世界を変革する 持続可能な開発のための2030アジェンダ」という文書の中に、このSDGsが掲げられています。

SDGsとは、Sustainable Development Goals(持続可能な開発目標)の略称。誰ひとりとして取り残さない、よりよい社会の実現を目指す目標がSDGsです。SDGsは2030年までに達成する計画です。

SDGsは、もともと2000年9月に国連ミレニアムサミットで採択された国連ミレニアム宣言を基にまとめられたMDGs(Millennium Development Goals)を引き継いでいます。

MDGsは下記の8つを目標としていました。

目標1 極度の貧困と飢餓の撲滅

目標2 初等教育の完全普及の達成

目標3 ジェンダー平等推進と女性の地位向上

目標4 乳幼児死亡率の削減

目標5 妊産婦の健康の改善

目標6 HIV/エイズ、マラリア、その他の疾病の蔓延の防止

目標7 環境の持続可能性確保

目標8 開発のためのグローバルなパートナーシップの推進

(参考資料:国際連合広報センター)

MDGsは2015年を達成の期限とし各国が積極的に取り組んだ結果、一定の成果をあげました。しかし、今をもってなお解決できていない問題も残っています。

2022年を迎えようとしている現在、世界規模で取り組むべき課題は増加の一途をたどっています。世界中で気象災害を引き起こしている地球温暖化問題などが最たる例でしょう。

現代のさまざまな問題は、複合的に原因が絡み合っているため多面的な解決が求められます。SDGsでは他の目標を犠牲にせず、複数の問題を同時に達成する行動も促しています。

地球規模に広がった問題を、地球に生きるすべての人が多面的に解決していくべき目標として示されたのがSDGsなのです。

SDGsには17の目標と169のターゲットがある

SDGsには17の目標があります。

1 貧困をなくそう

2 飢餓をゼロに

3 すべての人に健康と福祉を

4 質の高い教育をみんなに

5 ジェンダー平等を実現しよう

6 安全な水とトイレを世界中に

7 エネルギーをみんなに そしてクリーンに

8 働きがいも経済成長も

9 産業と技術革新の基盤をつくろう

10 人や国の不平等をなくそう

11 住み続けられるまちづくりを

12 つくる責任 つかう責任

13 気候変動に具体的な対策を

14 海の豊かさを守ろう

15 陸の豊かさも守ろう

16 平和と公正をすべての人に

17 パートナーシップで目標を達成しよう

(参考資料:国際連合広報センター)

そして、この17の目標を解決するために計169の「ターゲット」が示されています。

例えば、目標1の「 貧困をなくそう」には、1-1から1-5までの詳細な達成目標が示されています。

1-1 2030年までに、世界中で「極度に貧しい※」暮らしをしている人をなくす。※1日あたりに使えるお金が(食事、水、電気、住むところや着るもの、くすりなどすべて合わせて)1.25米ドル(約135円)未満で生活しなければならない状態

1-2 2030年までにそれぞれの国の基準でいろいろな面で「貧しい」とされる男性、女性、子どもの割合を少なくとも半分減らす。

1-3 それぞれの国で、人びとの生活を守るためのきちんとした仕組みづくりや対策をおこない、2030年までに、貧しい人や特に弱い立場にいる人たちが十分に守られるようにする。

1-4 2030年までに、貧しい人たちや特に弱い立場にいる人たちをはじめとしたすべての人が、平等に、生活に欠かせない基礎的サービスを使えて、土地や財産の所有や利用ができて、新しい技術や金融サービスなどを使えるようにする。

1-5 2030年までに貧しい人たちや特に弱い立場の人たちが、自然災害や経済ショックなどの被害にあうことをなるべく減らし、被害にあっても生活を立て直せるような力をつける。

(参考資料:公益財団法人日本ユニセフ協会 SDGs CLUB)

 

さらに、この目標を実現するための方法は「1-a」のようにアルファベットで示されています。

1-a 開発途上国、特に最も開発が遅れている国で、「貧しさ」をなくすための計画や政策を実行していけるよう、いろいろな方法で資金をたくさん集める。

1-b それぞれの国や世界で、貧しい人たちのことや男女の違いなどをよく考えて政策をつくり、「貧しさ」をなくすためのとりくみにもっと資金などを増やして取り組めるようにする。

(参考資料:公益財団法人日本ユニセフ協会 SDGs CLUB)

これら1-1~1-5、1-a、1-bを合わせると目標1だけで7つのターゲットがあります。17の目標それぞれにこのようなターゲットがあり、合計すると169のターゲットになります。

つまり、具体的な目標はターゲットに示されており、その実現のための方法もターゲットに示されていることになります。

SDGs、日本の認知度は?

SDGsは世界中の人々がよりよい未来を築くために定められた目標です。

世界の人々がこの問題に関心を持ち、地球環境の保全をはじめとして、貧困、人権問題、紛争、ジェンダーなど、さまざまな難問を解決に導くよう行動することを、SDGsでは求めています。

先進国である日本はこの問題についてどのような意識を持っているのでしょうか。少し心配なデータが出ています。

2年前の調査ですが、2019年9月に世界経済フォーラムが発表したSDGs認知度調査では、日本人の51%が「SDGsを知らない、聞いたことがない(Have not heard of them)」と回答。これはイギリスと並んで調査国28カ国中、最下位の結果です。

さらに「SDGsを知っている、身近に感じる(Familiar)」と回答した人は8%。単独で最下位の結果です。

最近では、メディアや教育現場でもSDGsに関する問題が取り上げられ、徐々に私たちの生活にも取り組みの動きが広がっているようですが、日本でのSDGsの認知度は他国と比較しても遅れている現状が浮き彫りになっています。

まとめにかえて

世界中で多発する異常気象などの環境問題は、地球温暖化が影響していると言われています。

温暖化の原因のひとつはCO2やメタンガスの排出量の増加。環境問題に敏感なヨーロッパなどは、いち早く脱炭素社会を目指し、多くの企業がクリーンエネルギーへのシフトを加速させています。

企業のような大胆な変革は個人にはできにくいことですが、SDGsを意識して、まずは地球上で起こっている問題を知ることも必要です。

その上で、いま自分にできることを考えてみるのもよいかもしれませんね。

参考資料

外務省 JAPAN SDGs Action Platform 「SDGsとは?」(https://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/oda/sdgs/about/index.html)

公益財団法人日本ユニセフ協会 SDGs CLUB「SDGs17の目標」(https://www.unicef.or.jp/kodomo/sdgs/17goals/)

国際連合広報センター「SDGs(エス・ディー・ジーズ)とは?17の目標ごとの説明、事実と数字」2019/1/21(https://www.unic.or.jp/news_press/features_backgrounders/31737/)

WORLD ECONOMIC FORUM "Global Survey Shows 74% Are Aware of Sustainable Development Goals" 2019/9/23 (https://www.weforum.org/press/2019/09/global-survey-shows-74-are-aware-of-the-sustainable-development-goals/)

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