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猫トイレ最前線!体重や尿量も測れるってホント? 使い心地は?

LIMO / 2021年11月13日 18時30分

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猫トイレ最前線!体重や尿量も測れるってホント? 使い心地は?

猫を飼い始める時、最初の課題になるのが「トイレをどうするか」です。
猫カフェでは猫のトイレをあまり見せない仕組みになっていることもあり、トイレについてよく考えずに猫を飼い始めると、自宅が大変なことになってしまうのは意外と知られていないように思います。

猫を飼う前に「最低限トイレについて知るべきこと」について、猫を2匹飼っている筆者の観点でお伝えし、最新の猫トイレ事情についても解説します。

猫の排泄物はトイレに流せない!

人間の排泄物は水洗トイレで流せば問題ありませんが、猫の排泄物は水洗トイレに流してはいけません。
 
清瀬市など、自治体によっては猫の糞は「下水に流せないもの」として明記されています。東京都の見解は下記のように「法的には問題ないが、トイレに流すのはやめて欲しい」となっています。

Q.最近の猫ブームで猫の室内飼育などの方も増えてきました。最近はトイレに流せると表示されている猫砂もあり、トイレに流している方もいると聞いています。排水管のトラブルなどは起きないのでしょうか。

A.ペットの糞尿は「廃棄物の処理及び清掃に関する法律」の一般廃棄物に該当するため、一般家庭から出るごみと同様、各市町村の処理の基準に従い適切に処理する必要があります。

下水道法や東京都下水道条例上の規制はないため、ペットの糞尿をトイレに流して公共下水道へ排除する行為に対する法的な規制はありませんが、大量に排除すると排管が詰まるおそれがあることから、当局においても一般廃棄物として処理し、トイレには流さないようお願いをしております。

やや歯切れが悪いですが、基本的には猫の糞尿や、トイレの砂などの猫の排泄物に関わるものはゴミとして処理した方が良いでしょう。

猫飼いにとって、猫トイレの始末は死活問題

そして、「水洗トイレに流せない」ことだけが問題ではありません。猫のおしっこは強烈な臭いで、人間や犬のものよりも数倍強い臭いです。事実、猫のトイレの中に入れておくトイレシートの交換を忘れたときに、猫の尿が漏れてしまった時にはツーン!とした猫の尿の臭いを嗅ぐことになります。

また、このおしっこの臭いは拭いた程度では取れないので、脱臭機をかけたり、数日窓を開けて換気したりする必要があり、後始末にはかなり手間がかかるのです。

また、猫トイレから取り出した、猫の尿を吸ったトイレシートは、スーパーなどのビニール袋に入れるだけでは尿の臭いが漏れてきてしまいます。最悪、ビニール袋が破れて尿が漏れることもあり、その場合は漏れた場所全体の掃除が必要です。

猫の尿を吸ったトイレシートの後始末は、まずBOS(ボス)などの防臭袋にいれて口を縛り、それをビニール袋にいれて二重以上に包んでから、燃えるゴミとして捨てましょう。

猫のおしっこの臭いについては、実際に嗅いでみないとイメージしにくい点があるので、猫のおしっこの臭いの強烈さが間接的にわかる事実も添えます。

まず、各種自治体の公式サイトでは「野良猫の糞・尿害」の注意喚起・対策ページがどこかにあります。

また、2017年に岩手大学の研究グループが猫の糞尿被害を防ぐため、猫の習性に着目して「糞尿を残さずにそのまま立ち去らせる」効果がある物質を特定したことからも、「猫の糞尿を近くに置きたくない」ニーズがあることがわかります。

尿量・体重を計れるトイレも

猫の排泄物は水に流せないので、必然的に猫トイレも「いかにうんちやおしっこを隠せるか」「臭いを防げるか」にフォーカスしたものになっていきます。猫のトイレは、排泄物を受け止めるトレーの上に、猫が隠れるくらいのプラスチックのカバーをかけているものが主流です。

猫トイレの理想的な置き場は、基本的には「室内の風下」です。風上に置いてしまうと猫の尿の臭いなどが家じゅうに流れ込んでくるからです。ただ、猫トイレはそれなりに場所をとるので、置き場所も限られてきます。猫トイレを置けるだけの広さがある場所のうち、臭いがこもりにくく、換気しやすい場所を選ぶのがお勧めです。

システムトイレ下部のトレーにトイレシートを敷き、トイレシートの上に重なる網部分に、猫砂を敷いて使います。猫砂の量は多い方がおすすめです。我が家では、消臭効果があり、毎回取り除かなくてよいシリカゲルの猫砂を使っています。

近年は「全自動猫トイレ」も登場してきています。基本的には、猫の排泄を感知して砂からうんちを取り除く動きをします。特に仕組みがない猫のシステムトイレよりも大きなサイズになるので、置き場所はさらに限られます。

また、多頭飼いの場合に1つのトイレで複数猫のデータを管理できるとうたうものがありますが、「体重」で管理するモデルが主流なので、体重が近い、同じくらいの体格の猫を飼っている場合は誤動作しやすいので注意しましょう。

IoT猫トイレ「toletta」の使い心地は?

我が家で使っているのは「toletta(トレッタ)」というIoT猫トイレです。このトイレは多頭飼いにも対応していて、体重ではなく「カメラで撮影した猫」によって個体判別します。最初のうちは誤動作(飼い猫の「みかん」と「あんず」をあべこべで判断するなど)もしますが、あとから学習内容を修正すれば、最終的には自動的に分類できます。

また、トイレ中に尿量や体重も同時に計測してくれ、トイレ中の動画も撮影してくれるので、猫の健康管理と家庭内コミュニケーションにも大変役に立ちます。体重の推移が専用アプリでグラフ化されて「ご飯の量を増やそう/減らそう」という判断や、トイレ交換の目安の判断がしやすくなりました。

また、トイレ中の猫を眺める機会は意外と無いので、トイレ中の猫の動画をたまに見ると、意外なクセがわかってとってもかわいいです。

トレッタの唯一の気になる点は、「夜も明るい」ことです。カメラで撮影するために光量を確保する必要があり、夜中も白いライトでトイレが照らされています。そのため、寝室近くに置くと「寝室が薄く明るい」状態になってしまいます。人によっては眠れなくなる可能性があるので、置き場所には注意しましょう。

このように、猫はトイレ一つとっても奥が深い生き物です。猫に必要なケアや知識を付けたうえで、正しく猫を可愛がれるようにしたいですね。

参考資料

清瀬市「下水に流してはいけないもの(犬や猫などペットの糞(ふん)・油・髪の毛など)」(https://www.city.kiyose.lg.jp/kurashi/petikimono/inunekopet/1003986.html)

東京都「下水道局都民の声窓口に寄せられた都民の声(平成30年7月分)」(https://www.gesui.metro.tokyo.lg.jp/about/pdf/koe201807.pdf)

南風原町「猫のふんや尿害等に困ってる方へ」(https://www.town.haebaru.lg.jp/docs/2021072900034/)

国立大学法人 岩手大学「ネコの糞尿被害に困っている人たちに朗報~ネコの糞尿被害を防止する新技術開発に成功~」(https://www.iwate-u.ac.jp/upload/news/2017/08/3374_0.pdf)

驚異の防臭袋BOS(ボス)公式サイト(https://bos-bos.com/)

株式会社トレッタキャッツ「toletta cats」(https://jp.tolettacat.com/)

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