中学受験で、経験者が語る、失敗しない出願校の日程の決め方3つのポイント
LIMO / 2021年12月3日 18時35分
中学受験で、経験者が語る、失敗しない出願校の日程の決め方3つのポイント
2021年も12月となり、今年もあとわずかとなりました。
新型コロナウイルスの変異株「オミクロン株」の出現で、また年末年始の動き方を考えようという方も多いのではないでしょうか。
さて、年が明ければ、受験本番はもう目の前です。中学受験生のお子さんをお持ちのご家庭では、この冬が最後の準備期間とお考えのご家庭も多いのではないでしょうか。
お子さんの勉強の進捗と同時に、出願校をどこにするのかというのも悩みの種というご家庭も多いのではないでしょうか。
実は最後まで決まらないのが、どこに出願するのかという問題です。
もちろん第1志望は決まっているというご家庭は多いかと思いますが、複数の出願校を決める作業というのは厄介です。
そこで、今回は首都圏でお子さんの私立と国公立の中学受験を乗り越えた、経験者である40代の父親に失敗しない出願しない方法について話をうかがってみました。
Q1. 第1志望校はどう決めればよいでしょうか?
私自身も中学受験を経験していて、その時は行きたい学校だけ受験をしていました。当時は同じ学校は一度しか受験することができないことが多く、それが当たり前だと思っていました。
ところが、現状、首都圏ですと一部の上位校を除いては何度も受験機会があり、受験校の組み合わせを考える必要があります。組み合わせは、日程と午前と午後の組み合わせで、非常に複雑です。本音を言えば、いいのか、悪いのかというところですね。
問題なのが、第一志望校に合格するのが余裕だ、ほぼ確実という場合を除いて、つまりその学校を第一志望としている8割くらいの人が「第1志望校に落ちたとき」をメインシナリオとして考えて出願校を決める必要があります。
受験当日は、子どもは第一志望校を受験するということで、相当気合が入っていますから、そこで不合格となってしまうと、そのあとの気持ちの巻き返しができないで、結果実力を発揮できずに終わってしまうということもあります。これが一番最悪なパターンです。親としては、これはどうしても避けたい状況です。
どの家庭にも必ず第一志望校というのはあるとは思いますが、子供を気負わさないために、「受験する学校はすべて第一志望校」という思い込みも大事かと思います。
試験そのものは短距離走のようなものですが、受験初日から合格発表までは場合によってはマラソンのようなものと考えるのがいいかも知れません。
Q2. 同じ学校の試験でも2回、3回の試験と後半になるにしたがって難しくなるのですが、志望校するなら初日に受けたほうがよいですか?
受験の機会が1回しかない学校を志望するなら、その学校を優先するしかないです。
複数回の受験機会がある学校の後半は一般的に難しくなるのですが、第1志望校に合格していった受験生は、そこにはいないはずです。ですので、合格者の枠が減っている場合には難しいといえるのですが、母集団に関しては必ずしもハードルが高くなっているというわけではないと思います。
これは考え方次第ですが、回を重ねるたびに倍率は上がってはいるけれども、本当に優秀な生徒はすでに合格していて受験していないはずなので、あまり回数は意識しなくてもいいのかなと思います。
どちらかというと、先ほども触れたように、初日以降、多くの子どもたちが精神的にきつい状況で受験をしますので、疲労の回復に努めてミスを減らすという環境づくりの方が大事かと思います。
また、予算次第なのですが、志望校が複数回の受験機会を提供してくれる学校であるならすべて出願して、「いつ受けても難易度は変わらない、当日の状況次第で決める」というくらいが親にとっても子どもにとっても余裕があっていいかと思います。受験中はストレスの塊なので、選択肢はできるだけ多い方がいいと思います。
Q3. 出願の組み合わせは誰と相談したほうがいいでしょうか?
当然、子どもに行きたい学校を聞いて決めるのが第一です。
ただ、これは私も盲点だったのですが、途中でどこか受かってしまうと、本当の本当は第一志望でない学校でも、「ここでいいかな」って思ってしまい、今まで本当に行きたかった学校の試験ではいい意味の緊張感もなくなってしまうことがあります。
こうなると、リラックスしているのはいいのですが、これまた実力が発揮できないということもあるので注意が必要です。
ただ、こうしたことは子どもの性格もあるので、子どもの意見や塾の先生の意見は参考にしながら、最後は親が決めるというのが精度は高くなるかなと思います。
最終的には合格した学校に「縁があった」というように落ち着くのがほとんどのケースしょう。
合格した後の同級生の学力レベルを振り返って考えてみても、学力がずば抜けた人は必ずいますが、少数です。
それ以外はほとんど僅差なので、同じ学校を何度も受けるにしても、気負わずに受験するのがよいかなと思います。
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